このドキュメントは2019年10月7日にリリースされたZabbix 4.4.0のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードはZabbixダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
不具合修正
- Template Server HP iLO SNMPv2 の Overall system health status のアイテムキーが修正されました。(ZBX-15897)
- MariaDB で Zabbix データベースのアップグレードが失敗する不具合が修正されました。(ZBX-16465)
- MariaDB で Zabbix データベースのスキーマ作成が失敗する不具合が修正されました。(ZBX-16465)
- 発見されたホストの更新フォームの未定義のインデックスエラーが修正されました。(ZBX-16654)
- 新規項目に対して提案される選択肢のフォントの太さが修正されました。(ZBX-16645)
- 多数のアイテムを含む SQL クエリのパフォーマンスが修正されました。(ZBX-13266)
- Windows の zabbix_sender のサンプルアプリケーションでの Windows ソケットの初期化が修正されました。(ZBX-16089)
- HTTP エージェントのヘッダーの値の最大長が 2000 文字に増やされました。(ZBX-16228)
- 期間が現在以降に設定されている場合、ページの更新後のグラフでエラーが発生する不具合が修正されました。(ZBX-16480)
- リアルタイムフィールドに値を持ったアイテムおよびアイテムのプロトタイプが作成される可能性がある不具合が修正されました。(ZBXNEXT-5219)
- Firefox におけるアイテムの一括更新フォームの保存前処理タブのチェックボックスのマークアップの不具合が修正されました。(ZBX-16546)
- スクリーンとダッシュボードのグラフの凡例表示、ワーキングタイム表示、トリガー表示の不整合が修正されました。(ZBX-16452)
- 「トリガーの概要」ウィジェットのトリガーの誤ったソートが修正されました。(ZBX-16565)
- 点滅する要素の色が修正されました。(ZBX-16530)
- fping v4.0 以上に対する icmpping* のパフォーマンスが向上されました。(ZBX-7798)
- 円グラフおよび分解円グラフの作成における未定義のインデックス “type” が修正されました。(ZBX-16522)
- シェルスクリプト実行タイムアウトのログメッセージが修正されました。(ZBX-16545)
- dbget_maxid_num 関数から自動インクリメントなしのテーブルが削除されました。(ZBX-16467)
- 選択された複数選択アイテムの色が修正されました。(ZBX-16538)
- LLD の処理中にキーが重複して挿入される可能性がある不具合が修正されました。(ZBX-16445)
- Web 監視アイテムには、「item_rtdata」にリアルタイムのデータエントリがない不具合が修正されました。(ZBX-16550)
- 「Template Net Juniper SNMPv2」が修正されました。(ZBX-16539)
- テンプレートを「既存設定を上書き」をチェックしないでインポートする際に、「存在しない場合に削除」のチェックボックスが機能しない不具合が修正されました。(ZBX-16349)
- MySQL を使用する場合の値のマッピングでの末尾のスペース処理が修正されました。(ZBX-16279)
- 到達不能なホストの次のチェックの計算で、到達不能に関する設定と例外設定の両方が使用される不具合が修正されました。(ZBX-16230)
- FreeBSD での Zabbix デーモンの終了が修正されました。(ZBX-16460)
- 「障害」ページにおいて最新の値が誤った順番で表示される不具合が修正されました。(ZBX-16449)
- IE11 のプレビュータブでの Zabbix グラフの回転が修正されました。(ZBX-16435)
- ダッシュボードに無制限の数のウィジェットを追加する機能が修正されました。(ZBX-15766)
- dservice.get の “dcheckids” プロパティによってフィルタリングされる発見されたサービスが、誤って選択される不具合が修正されました。(ZBX-16398)
- ネットワークマップのリンクインジケーターの色付けが修正されました。(ZBX-16370)
- エイリアスがゲストユーザーと同じ場合、ユーザー編集フォームに無効フィールドと非表示フィールドが含まれる不具合が修正されました。(ZBX-16502)
- 非表示のヘッダーを持つウィジェットをフォーカスするときのキオスクモードでの垂直スクロールバーが修正されました。(ZBX-16507)
- アグリゲートチェックを使用した場合のクエリエラーの失敗が修正されました。(ZBX-16524)
- ユーザーがすでに別のタブで再度ログインしているときにログアウトフォームが再送信される不具合が修正されました。(ZBX-16501)
- アイテムプロトタイプ選択ポップアップの未定義のインデックス「state」が修正されました。(ZBX-16468)
- ホスト、テンプレート、プロキシ名のより厳密な検証が追加され、先頭および末尾のスペースを禁止するように修正されました。(ZBX-16072)
- 監査ログの誤ったアクション ID が修正されました。(ZBX-16128)
- 大文字の名前による誤ったソートが修正されました。(ZBX-16354)
- 一貫性のため、翻訳文字列の「Resolved by user.(ユーザーによって解決済。)」が「Resolved by inaccessible user.」に変更されました。(ZBX-16471)
- 障害画面でトリガーの説明を編集できない不具合が修正されました。(ZBX-16469)
- グラフウィジェットのヒントボックスのキーボードイベント処理が修正されました。(ZBX-16362)
- 障害の一括更新ページの「request-uri too long」エラーが修正されました。(ZBX-16474)
- ホストがプロキシによって監視されている場合でも、サーバーによって監視されるアイテムのサーバープロキシ同期と保存前処理の不具合が修正されました。(ZBX-16473)
- zabbix_sender の man ページが更新されました。(ZBX-16184)
- 「監視」->「サービス」で SLA を計算するために使用される SQL クエリの構文エラーが修正されました。(ZBX-16462)
- 複数のイベントを手動クローズする際に選択された一部のイベントが手動クローズ不可であっても一括でクローズできるよう、イベント更新コントローラーが作り直されました。(ZBX-16031)
- 表示のみで共有されたダッシュボードにウィジェットのプレースホルダラベルが表示されない不具合が修正されました。(ZBX-16283)
- ダッシュボードのウィジェットおよびスライドショーのメニューポップアップが現在のリフレッシュ間隔で更新されない不具合が修正されました。また、スライドショーの JS エラーが修正されました。(ZBX-16316)
- 欠落している必須タグ <tags/> が templates/classic/template_app_zabbix_server.xml に追加されました。(ZBX-16146)
- インターネットエクスプローラーとエッジから Web シナリオを作成・更新できない不具合が修正されました。(ZBX-16424)
- マップにおけるマクロ展開の不具合が修正されました。(ZBX-15954)
- asserts ディレクトリにおいて書込みパーミッションのエラーが発生する変更が切り戻されました。(ZBX-15905)
- 発見されたホスト、アイテム、トリガー、グラフのリンクが修正されました。(ZBX-15804)
- Web 監視の「要求文字列」フィールドにプレースホルダーが追加されました。(ZBX-10786)
- アイテム指定なしで円グラフまたは分解円グラフをプレビューしようとする際に発生する 500 Internal Server Error が修正されました。(ZBX-16153)
- CControllerWidgetProblemHostsView の未定義のオフセットが修正されました。(ZBX-16204)
機能追加・改良
- TimescaleDB が正式にサポートされるようになりました。(ZBXNEXT-5485)
- webhook メディアタイプのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-5386)
- operational data を障害名とともに表示するオプションが実装されました。(ZBXNEXT-5482)
- 「Template Server Cisco UCS SNMPv2」テンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-4746)
- メディアタイプの XML インポート/エクスポートのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-5372)
- Linux、Windows、zabbix-agent、および MySQL の「クラシック」テンプレートが xml および tmpl ファイルから削除されました。また、新しい MySQL テンプレートと一致するように conf/zabbix_agentd/userparameter_mysql.conf が更新されました。(ZBXNEXT-5480)
- イベントの詳細にトリガーの説明が追加されました。また、アイコンが[監視]->[障害]に追加されました。(ZBXNEXT-5404)
- [監視]->[最新データ]にアイテム説明のアイコンが追加されました。(ZBXNEXT-3391)
- CSV を JSON に変換する保存前処理が追加されました。(ZBXNEXT-3970)
- 要求される XML および JSON タグを削減することにより、インポートおよびエクスポートが簡素化されました。(ZBXNEXT-5228)
- グラフの集計関数が追加されました。(ZBXNEXT-5425)
- ユーザーマクロとホストマクロの説明が追加されました。(ZBXNEXT-4166)
- 新しい Windows テンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-5326)
- 新しい Linux テンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-5143)
- 「Template App rabbitMQ」が追加されました。(ZBXNEXT-5388)
- リアルタイムエクスポートファイルにホスト名が追加されました。(ZBXNEXT-5433)
- リアルタイムエクスポートファイルにデータ型が追加されました。(ZBXNEXT-4831)
- 引用符で囲まれた数値が、JSONPath の集計関数で受け入れられるようになりました。(ZBXNEXT-5422)
- 最後に選択したウィジェットをデフォルトとして記憶するように実装されました。(ZBXNEXT-5402)
- ダッシュボードビューおよび編集モードでのウィジェットの非表示ヘッダーの動作が統一されました。(ZBXNEXT-5407)
- トリガー URL に {event.id} マクロのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-5434)
- 依存アイテムの最大値が 29,999 に拡張されました。(ZBXNEXT-5197)
- 要求された全ての WMI プロパティを JSON 形式で取得するための新しいキー「wmi.getall」が追加されました。(ZBXNEXT-2946)
- テンプレートリンクインターフェースが作り直されました。(ZBX-7341)
- 「Host availability」ウィジェットに新しいフィルタリングオプションが追加されました。(ZBXNEXT-5330)
- Windows での英語のパフォーマンスカウンターのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-1287)
- デフォルトのダッシュボードのウィジェットが更新されました。(ZBXNEXT-5406)
- JMX の LLD に jmx.get[<discovery mode>,<object name pattern>] のキーが追加されました。(ZBXNEXT-4209)
- Zabbix エージェント 2 が追加されました。(ZBXNEXT-5453)
- ODBC で複数の列および行を取得できるようになりました。(ZBXNEXT-4033)
- メディアタイプの「description」フィールドが「name」フィールドに変更されました。(ZBXNEXT-5426)
- 「Jabber」および「Ez Texting」メディアタイプのサポートが削除されました。(ZBXNEXT-5416)
- 新しいダッシュボードウィジェット「グラフのプロトタイプ」が追加されました。(ZBXNEXT-5252)
- 自動登録に PSK ベースの暗号化のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-3497, ZBXNEXT-5291)
- グラフウィジェットのホストとアイテムセレクターが置き換えられました。(ZBXNEXT-5328)
- 不明な要求ログの警告メッセージにソース IP アドレスが追加されました。(ZBX-16511)
- 「Template App Apache」が追加されました。(ZBXNEXT-5141)
- 棒グラフのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-854)
- valuemap.get() メソッドに入力パラメーターの厳密な検証が追加されました。(ZBX-3783)
- 「Template App Nginx」が追加されました。(ZBXNEXT-5142)
- [設定] -> [ホスト]、[設定] -> [ディスカバリルール] の一覧および [管理] -> [キュー] ページで、プロキシとホスト名が別の列に表示されるようになりました。(ZBXNEXT-1657)
- 受信パケットのサイズが 1GB に増やされました。(ZBXNEXT-4920)
- 障害のリストに operational data を表示するサポートが実装されました。(ZBXNEXT-4942)
- 失敗時のカスタマイズがより多くの保存前処理でサポートされるように拡張されました。(ZBXNEXT-5343)
- LLD の保存前処理が XML 関連の保存前処理をサポートするように拡張されました。(ZBXNEXT-5344)
- 「Template DB PostgreSQL」が追加されました。(ZBXNEXT-5257)
- 「Template DB MySQL」が追加されました。(ZBXNEXT-5258)
- ウィジェットヘッダーの表示オプションが追加されました。(ZBXNEXT-5281)
- 複数のブラウザタブ間でのフロントエンドのアラート表示が改善されました。(ZBX-9522)
- 自動登録されたエージェントおよび発見されたホストに対して接続方法を DNS に指定する機能が追加されました。(ZBXNEXT-1740)
- ダッシュボードの列が 24 列に拡張されました。(ZBXNEXT-5236)
- ユーザー入力のマクロおよびタグフィールドの自動サイズ変更が実装されました。(ZBX-11280)
- 深刻度ごとの障害ウィジェットに集計ビューが追加されました。(ZBXNEXT-5251)
- トリガー条件式およびスクリプトのフィールドのフォントが等幅に変更されました。(ZBX-11299)
- [管理] -> [ユーザページ]が MVC フレームワークに移動されました。(ZBX-16157)
- スクリーン要素「スクリーン」のサポートが削除されました。(ZBXNEXT-5250)
- 新しいダッシュボードウィジェット「Host availability」が追加されました。(ZBXNEXT-5249)
- ダッシュボードビューモードでウィジェットの編集コントロールが追加されました。(ZBXNEXT-5238)
- エクスポートファイルのアイテムの下にシンプルなトリガーのサポートが実装されました。(ZBXNEXT-5183)
- アイテムのリアルタイムデータがデータベース内の新しい別のテーブルに移動されました。(ZBXNEXT-5040, ZBXNEXT-5219)
- Web シナリオおよび HTTP エージェントに Kerberos 認証が追加されました。(ZBXNEXT-1856, ZBXNEXT-5223)
- 自動登録と LLD のホスト名の最大文字長が 64 から 128 に増やされました。(ZBXNEXT-5211)
- ブロックデバイスの LLD が追加されました。(ZBXNEXT-1302)
- 新しいメジャーバージョンのリリース時のドキュメントリンクの更新が自動化されました。(ZBX-10574)
詳細は以下のページをご覧ください。
https://www.zabbix.com/rn/rn4.4.0
インストールおよびアップグレードについて
インストール
詳細はZabbixマニュアル(英語)を参照してください。
アップグレード
Zabbixバイナリを再コンパイルし、フロントエンドのPHPファイルを更新します。Zabbix 1.8.xからの移行の場合はデータベースパッチを実行します。詳細なアップグレード手順についてはZabbixマニュアル(英語)を参照してください。