OSS

Pgpool-II 4.1の紹介【第1回】

2019 年 10 月 31 日、Pgpool-II の新しいメジャーバージョン 4.1 がリリースされました。Pgpool-II 4.1 では多数のパフォーマンス改善、機能追加が行われており、本ブログにて、今後数回に渡って新機能を紹介していきます。

Pgpool-II 4.1 の新機能及び変更点は以下のページに記載されています。

Pgpool-II 4.1 リリースノート

続きを読む

PostgreSQL 12 検証報告

2019103日にリリースされた PostgreSQL 12 の主要な新機能について動作検証を行った結果を報告します。

本検証レポートは コマンド実行手順も詳細に記載していますので、PostgreSQL 12 を使って実際に新機能を確認したい方のガイドブックとしても活用できます。

PostgreSQL 12 の主要な強化点は以下の通りです。

続きを読む

RedisをPacemakerで冗長化する

本稿では、Pacemaker/Corosyncを使用してRedisのクラスタを構成する方法をご紹介します。
RedisはSentinelでマスター・スレーブ構成の管理を行うことができますが、最低3個のSentinelが必要になります。また、仮想IPについては自前でスクリプトを作成するなどの工夫が必要になります。

続きを読む

Redis Clusterについて

前回のRedisの冗長化では、Redisの標準機能を用いてRedisの冗長化を行う方法についてご紹介しました。
今回はRedisでマルチマスター構成のクラスタを組むための機能であるRedis Clusterについてご紹介します。

続きを読む

Redisの冗長化

本稿では、Redis標準のReplicationおよびSentinel機能について解説します。

Redisの可用性を高めるための方法として、以下の3つの機能が標準で用意されています。

  • Replication: マスター・スレーブ型のレプリケーション
  • Sentinel: 死活監視と自動フェイルオーバーを行うサービス
  • Cluster: マルチマスター構成。データを複数サーバに分散できる(シャーディング)

続きを読む

PostgreSQL 12の新機能:CTEの高速化

現在開発中のPostgreSQL 12では、様々な新機能の追加や改良が予定されています。本稿では、その中でも実用上の価値が高いと思われる改良の一つである、CTEの高速化についてご紹介します。

CTEとは

CTEとは、”Common Table Expressions” (共通テーブル式)の略で、SQL文内でテーブル式を定義し、それを同じSQL文内から参照できるものです。CTEには、普通の検索を行うだけでなく、再帰的なクエリ実行を行ったり(WITH RECURSIVE)、CTE内で更新処理を行うこともできますが、PostgreSQL 12で改良されたのは、再帰も更新も伴わない通常の検索処理で使われるCTEです。

続きを読む