Zabbix 4.0.2のリリースノート

このドキュメントは2018年11月26日にリリースされたZabbix 4.0.2のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードはZabbixダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。

機能追加・改良

  • ローレベルディスカバリにおける監視間隔、監視間隔のカスタマイズ、ヒストリの保存期間、およびトレンドの保存期間の検証が追加されました。(ZBXNEXT-3848)
  • ハードコーディングされた iconv.h と pthread.h のパスが削除されました。(ZBXNEXT-4841)
  • 静的 OpenSSL ライブラリを使用した Windows プラットフォームでのコンパイルエラーが修正されました。(ZBXNEXT-3047)
  • README ファイルにライセンス情報、OpenSSL リンク例外が追加されました。「-V」 オプションで起動する場合、暗号ライブラリのバージョンが表示されるようになりました。(ZBXNEXT-4836)

不具合修正

  • DB の null の値から JSON を作成するときに ODBC がクラッシュする不具合とメモリリークが修正されました。(ZBX-15171)
  • 無効状態の複数選択フィールドが、有効状態のテキストフィールドと同じように見える問題が修正されました。(ZBX-15045)
  • 障害発生数上位 100 項目、ダッシュボードウィジェット及びスクリーン画面のホストグループのフィルタ条件に、ホストが含まれないホストグループが表示される不具合が修正されました。(ZBX-14927)
  • グローバル正規表現の「File systems for discovery」の条件式に、ファイルシステムタイプ「jfs」が重複して含まれていた不具合が修正されました。(ZBX-13662)
  • Template OS Linux に system.cpu.util[,guest] と system.cpu.util[,guest_nice] が追加されました。(ZBX-15036)
  • アイテムの保存前処理に対するエラーメッセージおよび pcre コード全般が改善されました。(ZBX-15106)
  • elasticsearch ヒストリのバックエンドの curl エラー処理が修正されました。(ZBX-15095)
  • アクションのメッセージとカスタムスクリプトで TRIGGER.NAME マクロを EVENT.NAME に変更するためのアップグレードパッチが追加されました。(ZBX-15129)
  • vmware の maxQueryMetrics の値を無制限に設定した場合の処理の不具合が修正されました。(ZBX-14858)
  • ループ間でホストを移動した際に、稀に LLD に失敗する不具合が修正されました。(ZBX-14635)
  • グラフの編集フォームで発生する「Undefined index: calc_fnc」エラーが修正されました。(ZBX-13719)
  • 一時停止されたエスカレーションをチェックする頻度を下げることによって、メンテナンス中の escalator のパフォーマンスが改善されました。(ZBX-14964)
  • read-only テキストエリアフィールドをフォーカスするときのスタイルが修正されました。(ZBX-13793)
  • 稼働レポート一覧ページの割合計算の不具合が修正されました。(ZBX-13009)
  • 最大サイズ以上の圧縮データを受信したときのエラーメッセージが修正されました。(ZBX-15138)
  • データ概要ウィジェットのコンテキストメニューにおける期間パラメータの不具合が修正されました。(ZBX-15154)
  • classic graph を編集モードでズームしたときの JavaScript エラーが修正されました。(ZBX-15044)
  • 編集モードでのダッシュボードの初期化の不具合が修正されました。(ZBX-15044)
  • マップ内のタイムスタンプ位置が修正されました。(ZBX-15053)
  • 閲覧モードでのグラフのズームアウトとセレクトボックスの不具合が修正されました。(ZBX-15033)
  • ソースコードのコメントが改善されました。(ZBX-8396)
  • メディアタイプ作成時、無効な「ステータス」と選択したにもかかわらず、有効なメディアタイプが作成される不具合が修正されました。(ZBX-14970)
  • 旧式の Linux システムにおいて、net.tcp.listen で誤った値が収集される不具合が修正されました。(ZBX-14899)
  • ソース tarball のビルド時エラーを修正するため、autoreconf と automake が修正されました。(ZBX-14941)
  • vmware パフォーマンスカウンタのクエリの時間形式が修正されました。(ZBX-15142)
  • サブパターンの参照が含まれるパターンに対する正規表現のコンパイルエラーが修正されました。(ZBX-15010)
  • IE ブラウザでのパンくずリストのレイアウトの不具合が修正されました。(ZBX-14724)
  • マクロ {TRIGGER.ID} がマップ要素の URL で正しく動作するように API が修正されました。(ZBX-15083)
  • VMware の更新中に通信の問題が発生した場合に発生しうるクラッシュが修正されました。(ZBX-15127)
  • テンプレートをすべて複製するときに、過度のメモリが使用される不具合が修正されました。(ZBX-14396)
  • ヘルプメッセージとマニュアルページに log_level_increase/log_level_decrease で指定できるプロセスタイプ名の説明が追加されました。(ZBX-14848)
  • dservice.get API メソッドの selectHosts オプションが、IP とプロキシによってホストのリストを返すように修正されました。(ZBX-14833)
  • Insert ごとにバイナリヒープがスロットを再割り当てしようとする不具合が修正されました。(ZBX-15062)
  • 要素を有効/無効にした後にフィルタをリセットするときの不正なリクエストエラーが修正されました。(ZBX-14805)
  • en_US から en_GB への翻訳が修正されました。(ZBX-14789)
  • Cookie の名前と値のエンコードが修正されました。(ZBX-14758)
  • ステップの間で POST データがリセットされないことにより、Web 監視で発生しうるクラッシュが修正されました。(ZBX-15122)
  • トリガー条件式設定フォームで必須フィールドの誤動作が修正されました。(ZBX-14691)
  • トラッパー、HTTP エージェントアイテムのホストフィールドがホストマクロをサポートするように修正されました。(ZBX-13695)
  • 設定キャッシュ同期中に発生する共有メモリリークが修正されました。(ZBX-15022)
  • Email アラートが 1 人の受信者に 2 回送信される不具合が修正されました。(ZBX-15025)
  • マップウィジェットをフィルタウィジェットとして自身にリンクすることができてしまう不具合が修正されました。(ZBX-15006)
  • 深刻度ウィジェットでの未定義オフセットエラーが修正されました。(ZBX-14886)
  • LLD 中に正規表現の保存前処理ステップのパラメータを検証する際のメモリリークが修正されました。(ZBX-15090)
  • アイテム設定フォームで、SNMP OID のデフォルト値がテキストではなくプレースホルダとして表示されるように変更されました。(ZBX-14625)
  • 32 ビットプラットフォームで互換性のないポインタ型についてのコンパイラの警告が修正されました。(ZBX-14505)
  • php ldap モジュール初期化中のエラー表示を抑制するように修正されました。(ZBX-1667)
  • 関連するトリガーが監視されていない場合のマップ内のリンクのカラーが修正されました。(ZBX-13505)
  • ダイナミックアイテムが有効である際のスクリーンのグラフのセレクトボックスの位置が修正されました。(ZBX-15032)
  • 更新セッションの終了時に Logout() を呼び出しても vmware のコネクションがクローズされない不具合が修正されました。(ZBX-14953)
  • マップウィジェットの設定更新直後にマップウィジェットの現在のマップを更新するように修正されました。(ZBX-15007)
  • キュースクリーンに http エージェントの統計行が表示されない不具合が修正されました。(ZBX-14990)
  • 監視 -> 障害ページにおいて障害の説明の編集ポップアップを開くときに、障害名からフォーカスが失われる不具合が修正されました。(ZBX-14984)
  • 管理 -> 認証ページの設定更新の不具合が修正されました。(ZBX-14947)
  • VMware のパフォーマンスカウンタの名前が重複する場合のメモリリークが修正されました。(ZBX-14974)
  • jsLoader でウィジェット固有の javascript ファイルがロードされるように修正されました。(ZBX-14934)
  • VMware のアップデート中に発生しうるクラッシュが修正されました。(ZBX-15094)
  • zabbix_server.conf から sqlite に関する注意が削除されました。(ZBX-14966)
  • ディスカバリと自動登録のエスカレーションが 1 時間保持されるのではなく、すぐに削除されるように修正されました。(ZBX-14875)
  • デバッグモードが無効であっても、API へのアクセス時に SQL クエリが記録される不具合が修正されました。(ZBX-14422)
  • ホストとテンプレートの XML インポート時のエラー報告が修正されました。(ZBX-14905)
  • ウィジェットのリフレッシュ後にアクションポップアップがクローズできなくなる不具合が修正されました。ウィジェットのリフレッシュ時にデバッグ要素が見えなくなる不具合が修正されました。(ZBX-14945)
  • ラジオボタンのフォーカススタイルが変更されました。(ZBX-14806)
  • zabbix デーモンをスタートアップ中に終了した際に親なしプロセスまたはゾンビプロセスが残存し、スタートアップに失敗する不具合が修正されました。(ZBX-15027)

詳細は以下のページをご覧ください。

https://www.zabbix.com/rn/rn4.0.2

インストールおよびアップグレードについて

インストール

詳細はZabbixマニュアル(英語)を参照してください。

アップグレード

Zabbixバイナリを再コンパイルし、フロントエンドのPHPファイルを更新します。Zabbix 1.8.xからの移行の場合はデータベースパッチを実行します。詳細なアップグレード手順についてはZabbixマニュアル(英語)を参照してください。

参考文献

Zabbix 4.0マニュアル(英語)