Zabbix 4.0.0のリリースノート

このドキュメントは2018年10月1日にリリースされたZabbix 4.0.0のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードはZabbixダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。

機能追加・改良

  • 新しいダッシュボード “Zabbix server health” が追加されました。(ZBXNEXT-4757)
  • デフォルトのダッシュボードの名前が「Global view」に変更され、ウィジェットのレイアウトが改善されました。(ZBXNEXT-4757)
  • キャッシュ関連のインターナルアイテムに対して「pused」モードのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-4757)
  • 「Template App Zabbix Server」および「Template App Zabbix Proxy」テンプレートに新しいアイテムが追加され、既存のアイテムの名前が変更されました。(ZBXNEXT-4757)
  • ダッシュボードウィジェットからフッターが削除されました。(ZBXNEXT-4721)
  • グラフウィジェットの障害選択のパフォーマンスが改善されました。「クラシックグラフ」から「グラフ(クラシック)」に名前変更されました。グラフウィジェットでいくつかのバグが修正されました。(ZBXNEXT-4588)
  • すべてのインタフェースで演算子名が統一されました。(ZBXNEXT-4722)
  • 廃止予定のマクロ $1-$9 がテンプレートのアイテム名から削除されました。(ZBXNEXT-4739)
  • escalations テーブルで nextcheck のインデックスが追加されました。(ZBXNEXT-4736)
  • 概要ページおよびデータの概要ウィジェットに「メンテナンス中の障害を表示」するオプションが追加されました。 (ZBXNEXT-4672)
  • タグによりトリガーをフィルタリングする機能が追加されました。(ZBXNEXT-3860)
  • すべてのページに閲覧モードが追加されました。(ZBXNEXT-4606)
  • ヒストリキャッシュロック外でトリガをロックすることで、history syncer のパフォーマンスが向上しました。(ZBXNEXT-4696)
  • ローレベルディスカバリの監視間隔、監視間隔のカスタマイズ、ヒストリの保存期間、およびトレンドの保存期間の検証が追加されました。(ZBXNEXT-3848)
  • サーバハードウェア IBM、HP、Dell、Supermicro 用のテンプレートが実装されました。(ZBXNEXT-4224)
  • SVG グラフウィジェットが利用可能になりました。(ZBXNEXT-4588)
  • 複数の新しいウィジェットフィールドを持つ SVG グラフウィジェットが実装されました。既存のグラフウィジェットの名前が「クラシックグラフ」に変更されました。左/右 Y軸が選択できるようになりました。範囲選択とオーバーライド用の新しい UI コントロールが追加されました。(ZBXNEXT-4588)
  • 長いウィジェットのフィールド文字列を短い文字列の配列として格納するオプションが追加されました。textarea フィールドの高さを自動的にリサイズするクラスが追加されました。(ZBXNEXT-4588)
  • API のバリデーションが改善されました。負の値を許可する拡張時間単位機能が追加されました。(ZBXNEXT-4588)
  • オプションの認証メカニズムとして HTTP 認証のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-4573)
  • タグ単位、つまりトリガー単位でメンテナンス設定が可能になりました。これにより、特定のトリガーだけを通知抑止することが可能になりました。(ZBXNEXT-413)
  • 障害ページでタグ表示優先度とタグ表示名が設定可能になりました。(ZBXNEXT-4609)
  • hostprototype.create() および hostprototype.update() メソッドの厳密な検証が追加されました。これらのメソッドの監査ログが追加されました。(ZBXNEXT-4656)
  • 障害ウィジェットでタイムラインを非表示にするオプションが追加されました。(ZBXNEXT-4049)
  • http エージェントアイテムのデフォルトメソッドが「post」から「get」に変更されました。(ZBXNEXT-4611)
  • トリガー設定一覧画面で新しい列「値」(正常/障害)およびそれに対するフィルタが追加されました。(ZBXNEXT-4587)
  • 各ウィジェットのカスタムビューを作成できるようにウィジェット設定のコンストラクタが改善されました。。(ZBXNEXT-4626)
  • メンテナンス、サービス、障害発生数上位100項目、および稼働レポートのページに単一のテキストボックスの日付フィールドが追加されました。(ZBXNEXT-4597)
  • カスタム JMX MBean 文字列値の監視をサポートするようになりました。(ZBXNEXT-4558)
  • InstanceNotFoundException エラーメッセージの情報が改善されました。(ZBX-14586)
  • トップレベルのナビゲーションとユーザーレベルのコンテンツがスクリーンリーダーによって読み上げられるようになりました。(ZBXNEXT-4454)
  • アイテムプロトタイプだけでなく、マスターアイテムでタイプ「依存アイテム」の LLD アイテムプロトタイプを作成する機能が追加されました。(ZBXNEXT-4200)
  • logsource() トリガー関数に正規表現とグローバル正規表現のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-1701)
  • トリガー設定の「URL」フィールドで {ITEM.VALUE} と {ITEM.LASTVALUE} マクロをサポートするようになりました。(ZBXNEXT-4586)
  • 障害イベントが時間でソートされているときにタイムラインを非表示にするチェックボックスが追加されました。(ZBXNEXT-4049)
  • デフォルトでノルウェー語の翻訳が表示されるようになりました。(ZBX-1357)
  • 複数選択に対するスクリーンリーダーの機能が追加されました。(ZBXNEXT-4367)
  • セッション Cookie 名が変更可能になりました。(ZBXNEXT-4530)
  • すでに生成された障害の深刻度を変更可能になりました。(ZBXNEXT-4446)
  • 「正常イベントの表示期間」および「ステータスが変化したイベントの点滅期間」のデフォルト値が変更されました。(ZBXNEXT-4044)
  • グラフに時間範囲選択機能が追加されました。(ZBXNEXT-4361)
  • セマフォを pthread mutex から読み書きロックに変えることによって、Zabbix サーバのパフォーマンスが改善されました。(ZBXNEXT-4577)
  • 日付選択のポップアップで、キーボードによる操作が可能になりました。(ZBXNEXT-4312)
  • ホストメタデータが変更された場合に自動登録アクションを再実行するようになりました。(ZBXNEXT-2365)
  • MySQL 8.0 のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-4569)
  • 古いアップグレード DB パッチが削除されました。(ZBXNEXT-4565)
  • ヒストリデータを elasticsrarch のインデックスに基づいた日付に保存する機能が追加されました。(ZBXNEXT-4320)
  • コンパクト表示モードでタグの列サイズが大きくなりました。(ZBXNEXT-4526)
  • Zabbix 公式サポートページへのリンクが追加されました。(ZBXNEXT-4528)
  • 保存前処理の論理値から 10 進数へのマッピングに新たな値が追加されました。「ok、master」を 1、「err、slave」を 0 とマッピングします。(ZBXNEXT-4520)
  • 「プレーンテキスト」タイプのウィジェット設定で複数のアイテムの追加が可能になりました。(ZBXNEXT-4185)
  • アイテムの保存前処理で LLD、ユーザマクロおよび LLD マクロからのコンテキストを用いたユーザマクロのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-4163)
  • [監視データ]->[障害]画面で、コンパクト表示モードが追加されました。コンパクト表示モードで、障害の深刻度の色で未解決の障害の行全体を強調表示できます。また、タイムラインの表示/非表示にすることができます。(ZBXNEXT-4415)
  • カスタム条件式で「NOT」キーワードのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-2788)
  • ダッシュボードウィジェットとスクリーンの要素で「システムステータス」が「深刻度ごとの障害数」に名前変更されました。(ZBXNEXT-4516)
  • ダッシュボードウィジェットとスクリーンの要素で「ホストステータス」が「障害中のホスト」に名前変更されました。(ZBXNEXT-4516)
  • ダッシュボードウィジェット、スクリーンの要素及びレポートで「Zabbixサーバーの状態」が「システム情報」に名前変更されました。(ZBXNEXT-4516)
  • Java ゲートウェイの JMX インターフェースを有効化するための機能が setting.sh に移動され、TCP タイムアウト設定が保証されるようになりました。(ZBX-13376)
  • Java ゲートウェイのロギングが改善されました。また、JMX アイテムのユーザー名/パスワードの検証が追加されました。(ZBXNEXT-4458)
  • Server-Proxy 間の通信データが圧縮されるようになりました。(ZBXNEXT-4411)
  • トラッパーを介して HTTP エージェントアイテムタイプにデータをプッシュする機能が追加されました。(ZBXNEXT-4488)
  • HTTP を介したデータ収集用の HTTP エージェントアイテムタイプが追加されました。(ZBXNEXT-4358)
  • [監視データ]->[トリガー]画面が削除されました。(ZBXNEXT-4413)
  • トリガーの説明をトリガーのコンテキストメニューから表示・編集することが可能になりました。(ZBXNEXT-4413)
  • [監視データ]->[障害] 画面にトリガー依存関係の表示が追加されました。(ZBXNEXT-4413)
  • キーボードナビゲーションによるアクセスを容易にするために、ARIA のロールが追加されました。(ZBXNEXT-4151)
  • apiinfo.version()、action.delete()、correlation.delete() および drule.delete() メソッドの厳密な検証が追加されました。(ZBX-3783)
  • アクションで使用されるディスカバリルールの削除を禁止するようになりました。(ZBX-3783)
  • action.delete() および correlation.delete() メソッドの監査が追加されました。(ZBX-3783)
  • キーボード操作でトップレベルメニューをクリックすることで、サブメニューがオートフォーカスされるようになりました。(ZBXNEXT-4143)
  • 表示されるタグ数が設定可能になりました。(ZBXNEXT-4414)
  • コンテキストメニューでキーボード操作が可能になりました。(ZBXNEXT-4313)
  • キャッシュされたパッシブチェックをすぐに実行する「監視データ取得」ボタンが追加されました。(ZBXNEXT-4426)
  • 改行で区切られた JSON 形式のイベント、ヒストリ、トレンドをリアルタイムにエクスポートすることが可能になりました。(ZBXNEXT-4417)
  • ウィジェットのタイプを変更したときにフィールドをクリアするようになりました。(ZBXNEXT-4374)
  • タグベースのパーミッションを設定するため、ユーザグループ設定に「タグフィルター」タブが追加されました。(ZBXNEXT-4119)
  • ウィジェットのグラフが最大サイズで表示できるようになりました。(ZBXNEXT-4045)
  • ダッシュボードに閲覧モードが追加されました。(ZBXNEXT-4340)
  • キーボードを使用してインタラクティブな要素へのアクセスが可能になりました。(ZBXNEXT-4150)
  • オーバーレイポップアップでキーボード操作ができるようになりました。(ZBXNEXT-4149)
  • trigger.get メソッドで「selectTriggerDiscovery」オプションがサポートされるようになりました。(ZBXNEXT-4357)
  • ダブルボックス選択フィールドが複数選択フィールドに置き換えられました。また、ホスト一覧で「サーバ」または「プロキシ」のみでフィルタリングできるようになりました。(ZBXNEXT-4152)
  • デフォルトテーマのイベントステータスの色をカスタマイズするオプションが追加されました。(ZBXNEXT-4273)
  • logrt[]、logrt.count[] が「copytruncate」ログファイルローテーションをサポートするようになりました。(ZBXNEXT-4216)
  • すべてのフォームの必須フィールドにアスタリスクマークと aria-label プロパティが追加されました。(ZBXNEXT-4144)
  • 単位文字列の前に「!」を付けることで、単位変換を禁止できるようになりました。(ZBXNEXT-768)
  • [監視データ]->[マップ]->[インポート]画面で「イメージ」の「新規作成」チェックボックスがデフォルトでチェックされるようになりました。(ZBXNEXT-4295)
  • アイテム設定一覧で「ディスカバリされたアイテム」フィルタ条件が追加されました。(ZBXNEXT-1456)
  • Linux ベースのエージェントに対して net.if.* アイテムキーの mode パラメータに新しい設定値が追加されました。(ZBXNEXT-3991)
  • イベントタグでインベントリマクロがサポートされるようになりました。(ZBXNEXT-3480)
  • ユーザーメディアに複数のメールアドレスを指定できるようになりました。(ZBXNEXT-4175)
  • 「High-contrast light」と「High-contrast dark」テーマが追加されました。(ZBXNEXT-4139)
  • 廃止予定の API メソッド user.updareProfile、user.addMedia、user.updateMedia、user.deleteMedia、usergroup.massAdd、usergroup.massUpdate 及び usermedia.get が削除されました。(ZBXNEXT-4247)
  • DB が利用できない場合、通知メッセージに詳細なエラー情報を表示するようになりました。(ZBXNEXT-970)
  • 正常状態のトリガーの緑の背景色が削除されました。(ZBXNEXT-4137)
  • スクリーンリーダーソフトウェアで読み取ることができるマップステータスの要約が追加されました。(ZBXNEXT-4157)
  • ポップアップウィンドウがオーバーレイダイアログで開くようになりました。(ZBXNEXT-4127)
  • ホストおよび DNS 名の長さが 63 から 255 に増やされました。(ZBXNEXT-1520)
  • トリガ名による障害の検索が可能になりました。(ZBXNEXT-4108)
  • トップナビゲーションでキーボード操作が可能になりました。(ZBXNEXT-4143)
  • 指定されたディレクトリ内のすべてのエントリをカウントする「vfs.dir.count」アイテムキーが追加されました。(ZBXNEXT-1567)
  • 縦ラベルの tooltip が追加されました。(ZBXNEXT-4135)
  • エラーメッセージと成功メッセージのアイコンが追加されました。(ZBXNEXT-4146)
  • グラフアイテムデータおよび複数のアイテムグラフデータを表として表示するためのオプションが追加されました。(ZBXNEXT-4156)
  • [監視データ]->[ディスカバリ] 画面でディスカバリステータスの詳細が、ポップアップではなく、セル内にテキストとして表示されるようになりました。(ZBXNEXT-4160)
  • 必要な場合、schema.tmpl、data.tmpl および templates.tmpl から dbschema.c、schema.sql および data.sql を作成するルールが追加されました。(ZBXNEXT-761)
  • グラフ作成フォームでグラフのデフォルトの色がテーマごとに調整可能になりました。(ZBXNEXT-4186)
  • [監視データ]->[最新データ/Web] 画面で、指定されたホストの数に関係なく、「ホスト」列が常に表示されるようになりました。(ZBXNEXT-4145)
  • タグで障害を検索するためのオプションが追加されました。(ZBXNEXT-4118)
  • html ページの body に「lang」属性が追加されました。(ZBXNEXT-4134)
  • 指定された場合、Zabbix サーバは許可されたアドレスのアクティブプロキシからのリクエストのみを許容するように修正されました。(ZBXNEXT-4181)
  • パッシブプロキシは、Server パラメータに設定されていない IP アドレスを拒否するようになりました。(ZBXNEXT-4181)
  • unixODBC 関連のコードが再構成され専用のディレクトリに移動されました。(ZBX-10576)
  • proxy.delete() メソッドの厳密な検証が追加され、アクションで使用されている際にはプロキシは削除されなくなりました。(ZBX-3783)
  • data.sql の company.com が example.com に置き換えられました。(ZBX-11909)

そのほか多くの改良が行われております。詳細は以下のページをご覧ください。

https://www.zabbix.com/rn/rn4.0.0

https://www.zabbix.com/documentation/4.0/manual/introduction/whatsnew400#what_s_new_in_zabbix_400

インストールおよびアップグレードについて

インストール

詳細はZabbixマニュアル(英語)を参照してください。

アップグレード

Zabbixバイナリを再コンパイルし、フロントエンドのPHPファイルを更新します。Zabbix 1.8.xからの移行の場合はデータベースパッチを実行します。詳細なアップグレード手順についてはZabbixマニュアル(英語)を参照してください。

参考文献

Zabbix 4.0マニュアル(英語)