このドキュメントは2016年4月20日にリリースされたZabbix 3.0.2のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードはZabbixダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
機能追加・改良
- ユーザーマクロのキャッシュが、拡張されたトリガー条件式のキャッシュで置き換えられるようになりました。(ZBXNEXT-3210)
- 中国語 (中国)、中国語 (台湾)、チェコ語、英語 (アメリカ)、フランス語、ギリシャ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポーランド語、ポルトガル語 (ブラジル)、ルーマニア語、ロシア語、スロバキア語、トルコ語、ウクライナ語、ベトナム語の翻訳が更新されました。(ZBX-1357)
- スクリーンの行もしくは列が削除もしくは追加できない場合に、 [-] もしくは [+] ボタンが無効化されるようになりました。(ZBX-10318)
- XML インポートの検証機能が改善されました。(ZBX-10413)
不具合修正
- Solaris 8 でエージェントのコレクタプロセスがクラッシュする不具合が修正されました。(ZBX-10626)
- スライドショーでのトリガの障害対応コメントに関する不具合が修正されました。(ZBX-10564)
- エージェントのチェックに基づくネットワークディスカバリに関する不具合が修正されました。(ZBX-10571)
- MySQL 使用時の hostgroup.get() のパフォーマンスが修正されました。(ZBX-9162)
- 浮動小数点値の計算結果が許容される範囲を超えた際に、ヒストリキャッシュのメモリリークが発生する不具合が修正されました。(ZBX-10575)
- シャットダウンもしくはクラッシュ中にヒストリキャッシュの同期が行われると、クラッシュが発生する可能性がある不具合がありましたが、これが修正されました。(ZBX-10410)
- URL への再接続試行の際にメモリリークが発生する不具合が修正されました。(ZBX-10493)
- アクションの実行内容タブにおけるラベルの位置が修正されました。(ZBX-10435)
- And / Or の計算タイプを用いたアクションの実行条件の評価に関する不具合が修正されました。(ZBX-10608)
- “システムステータス” ウィジェットおよび [監視データ] -> [トリガー] での {ITEM.VALUE} マクロの解決に関する不具合が修正されました。(ZBX-6491)
- メンテナンスの作成および更新 API メソッドにおける、期間の検証に関する不具合が修正されました。(ZBX-10563)
- uint32_t の定義との衝突を避けるために zbx_uint32_t が定義されました。(ZBX-10375)
- アクションの実行条件の時間間隔チェックが修正されました。(ZBX-10510)
- 式中にアイテムプロトタイプが含まれないトリガープロトタイプの作成ができないようになりました。(ZBX-10155)
- 大規模環境で SQLite3 を用いる際に発生する “expression tree is too large (maximum depth 1000)” エラーが修正されました。(ZBX-6744)
- タイムアウトなしのトラッパーおよびエージェントリスナーの接続が許容される不具合が修正されました。(ZBX-10530)
- Firefox におけるドロップダウンリストの高さが修正されました。(ZBX-10570)
- ヘッダファイル名の衝突を避けるために、サードパーティライブラリの CFLAGS が分離されました。(ZBX-4148)
- 複数のホストにアイテムやトリガを同名で設定した場合に、[概要] において表示の不具合がありましたが、これが修正されました。(ZBX-9820)
- トリガー ID によるイベント選択に関する不具合が修正されました。(ZBX-10466)
- トラッパーおよび SNMP トラップアイテムに対するローレベルディスカバリのディスカバリルールリストの間隔の列に、空白ではなく 0 が表示される不具合が修正されました。(ZBX-7442)
- 誤った正規表現により Web シナリオのステップが追加できない不具合が修正されました。(ZBX-10316)
- log[] もしくは logrt[] アイテムのメタデータ更新処理の際に、プロキシがクラッシュする不具合が修正されました。(ZBX-10497)
- VMware コレクタプロセスが 1 つも起動していない場合、VMware アイテムが取得不可になるように修正されました。(ZBX-10257)
- テンプレートアイテムに対する “delta” フィールドが、item.update() で更新可能である不具合が修正されました。(ZBX-10262)
- screen.create() および screen.update() に、vsize および hsize パラメータの検証機能が追加されました。(ZBX-10318、ZBX-10517)
- screen.create() および screen.update() に、スクリーン要素位置の検証機能が修正されました。(ZBX-10318,ZBX-10517)
- スクリーンの行および列が GUI でより安全に削除できるようになりました。(ZBX-10318)
- 暗号化のサポートなしでコンパイルされた場合、コアダンプを無効化しないようになりました。(ZBX-10086)
- libxml2 のバージョンが 2.7.0 以前だとコンパイルエラーが発生する不具合が修正されました。(ZBX-10459)
- Solaris の kstat におけるネットワークインターフェース統計情報の検索に関する不具合が修正されました。(ZBX-10372)
- メンテナンス API の処理の監査が改善されました。(ZBX-4842,ZBX-10532)
- ソケットデータを取得するためにネットリンクインターフェースを用いる際の、Linux の net.tcp.listen が修正されました。(ZBX-10431)
- メソッドのパラメータで配列の代わりに null および false を受け取るよう、API が修正されました。(ZBX-9700)
- テキスト文字列 ‘Filter’ および ‘Subject’ に対するコンテキストが追加されました。(ZBX-10379)
- 式ヘルパーにおける “fuzzytime” トリガー関数の記述が改善されました。(ZBX-10360)
- always_populate_raw_post_data のチェックに対する設定条件が変更されました。(ZBX-9659)
- 空のトリガー条件式で古いスタイルの比較演算子を置換しようとすることで、データベースのアップグレードがクラッシュする不具合が修正されました。(ZBX-10485)
- ヒストリテーブルのレイアウトが修正されました。(ZBX-10422)
- スライドショーのリフレッシュ間隔が修正されました。(ZBX-10386)
- screen.update() で、スクリーンアイテムが予期せず削除される不具合が修正されました。(ZBX-10369)
- アイテム値のタイムスタンプの秒数が、キャッシュされた値の中で最も古いもののタイムスタンプと一致するがナノ秒の値がそれより小さい場合、バリューキャッシュがアイテム値をキャッシュしない不具合が修正されました。(ZBX-10342)
- クエリの実行に失敗した際の MySQL のトランザクション処理が修正されました。(ZBX-10221)
- fping 3.x のソース IP オプションの検出に関する不具合が修正されました。(ZBX-4894)
- 負の値を持つマクロもしくは関数にマイナスをつけた場合の、式評価に関する不具合が修正されました。(ZBX-10429)
- ユーザーメディアの “send to” および “period” フィールドの “maxlength” プロパティが誤っていた不具合が修正されました。(ZBX-10356)
- NFS ベースの VMware データストア統計が修正されました。(ZBX-10320)
- ホストをプロキシで監視している場合、内部アイテム zabbix[host,,items*] の処理をサーバで行うようになりました。(ZBX-10248)
詳細は以下をご確認ください。
http://www.zabbix.com/rn3.0.2.php
インストールおよびアップグレードについて
インストール
詳細はZabbixマニュアル(英語)を参照してください。
アップグレード
Zabbixバイナリを再コンパイルし、フロントエンドのPHPファイルを更新します。Zabbix 1.8.xからの移行の場合はデータベースパッチを実行します。詳細なアップグレード手順についてはZabbixマニュアル(英語)を参照してください。