Zabbix 5.0.3 のリリースノート

このドキュメントは2020年8月24日にリリースされたZabbix 5.0.3 のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードはZabbixダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。

不具合修正

  • ホストを選択している場合にのみヒストリがあるアイテムをフィルタリングできるようになり、「最新データ」画面のパフォーマンスが向上しました。(ZBX-18261)
  • USING 句が正しく使用されていなかったため、Oracle バックエンドで SQL エラーが発生していた不具合が修正されました。(ZBX-13789)
  • PostgreSQL 12 に対する pgsql.dbstat.sql のクエリエラーが修正されました。(ZBX-17785)
  • 実行内容のフォームデータにおいて SSH リモートコマンドのパスワードが失われる不具合が修正されました。(ZBX-18204)
  • ユーザマクロとアイテムキーパーサのエラーメッセージ生成性能が改善されました。(ZBX-18046)
  • 計算アイテムの式が空の場合に未初期化の変数が使用される不具合が修正されました。(ZBX-18105)
  • ODBC のクエリが空であるかどうかのチェックが追加されました。(ZBX-18024)
  • items.php と host_discovery.php の致命的なエラーが修正されました。(ZBX-18160)
  • トリガーとトリガーのプロトタイプの継承のパフォーマンスが向上されました。(ZBX-13383)
  • アプリケーション名に基づいた項目の折りたたみが再実装され、最新データ画面でアプリケーションごとのサマリが改善されました。(ZBX-18092)
  • 主キーで結合されたテーブルを持つ SQL 文から DISTINCT 修飾子を削除することで、MySQL バックエンドの「障害」ウィジェットのパフォーマンスが改善されました。(ZBX-13789)
  • IBM AIX の物理 CPU 使用率データの収集が追加され、system.cpu.util[] が修正されました。(ZBX-18214)
  • WMI クエリ用のタイムアウトが実装されました。(ZBX-17974)
  • 発見されたホストに表示されるべきではないホストのプロトタイプへのリンクが表示される不具合が修正されました。(ZBX-18149)
  • フロントエンドの設定と SAML 認証フォームに OpenSSL 拡張チェックが追加されました。(ZBX-18132)
  • 保存期間がオーバーライドされていない場合、削除されたアイテムのヒストリやトレンドが削除されない housekeeper の不具合が修正されました。(ZBX-18169)
  • ホストステータス更新時に過剰な監査ログレコードが追加されていた不具合が修正されました。(ZBX-17468)
  • Zabbix agent 2 のビルドでない場合に __thread 属性を削除することで、エージェントのバイナリ互換性が改善されました。(ZBX-16998)
  • 永続的バッファが有効な場合の接続タイムアウトが修正されました。(ZBX-17815)
  • 「マップナビゲーション」ウィジェットのコピーが修正されました。(ZBX-18106)
  • CHistoryManager.php で未定義のインデックスエラーが修正され、Elasticsearch リクエストが失敗した場合のチャートのエラーメッセージが追加されました。(ZBX-18012)
  • hostinterface API における PHP Notice が修正されました。(ZBX-18076)
  • ユーザのメディア設定で無効になっているメディアタイプに赤いラベルが追加されました。(ZBX-18000)
  • ホストインターフェースの IP/DNS フィールドの幅が修正されました。(ZBX-17996)
  • API 経由でホストを作成する際のランタイムエラーが修正されました。(ZBX-18075)
  • エージェントの永続的バッファのメモリリークが修正されました。(ZBX-17814)
  • ユーザプロファイルにおけるウィジェットのリフレッシュ間隔の保存の不具合が修正されました。(ZBX-17973)
  • マスタートリガーが障害ステータスである際に配下の依存トリガーを障害数にカウントしないようになりました。(ZBX-15927)
  • マップのランタイムエラーが修正されました。(ZBX-17933)
  • API コールでサポートされていないパラメータが使用されていた不具合が修正されました。(ZBX-18063)
  • アクションの実行内容ダイアログの不正なラベルが修正されました。(ZBX-18126)
  • スライドショーのプロパティ画面でアクセスできないユーザがアクセス可能なユーザとして表示されるように修正されました。(ZBX-18060)
  • ORACLE DB の文字セット検出ロジックの間違いが修正されました。(ZBX-18147)
  • {$MSSQL.INSTANCE} マクロが追加され、MS SQL インスタンス名のサポートのためにクエリおよびアイテムの保存前処理が変更されました。(ZBX-18115)
  • 編集モードでの新しいウィジェットのプレースホルダの動作とダッシュボードの高さ計算が修正されました。(ZBX-17653)
  • テンプレート一覧に各テンプレートにリンクされたホストへのリンクが追加されました。(ZBX-16819)
  • Zabbix agent 2 のバージョン番号のフォーマットが修正されました。(ZBX-18023)
  • 最新データが利用可能なアイテムをフィルタリングする際のスロークエリが修正されました。(ZBX-18071)
  • ウィジェットを貼り付ける際の JavaScript のエラーが修正されました。(ZBX-17898)
  • 計算アイテムにおいて、保存前処理で負の値が修正できない不具合が修正されました。(ZBX-17569)
  • Elasticsearch API リクエストのエンドポイント URL が修正されました。(ZBX-18036)
  • 誤った関数呼び出しと冗長なコードが修正されました。(ZBX-18068)
  • Solaris 11.3 以降での ‘cmdline’ パラメータが切り捨てられる不具合が修正されました。(ZBX-8081)
  • アクションのメッセージがユーザのメディア設定において有効な時間帯外のため、送信不要とされた場合に発生するメモリリークが修正されました。(ZBX-18014)
  • グラフに多くのアイテムが設定されている場合の不具合が修正されました。(ZBX-15117)
  • ipmi poller を起動せずに IPMI タイプのグローバルスクリプトを実行しようとするとサーバが終了する不具合が修正されました。(ZBX-18069)
  • グラフ(クラシック)ウィジェットのデフォルトヘッダが修正されました。(ZBX-17820)
  • 稼働レポートのリンクが修正されました。(ZBX-18025)
  • 「監視データ」-「ホスト」でポートフィルタがリセットされる不具合が修正されました。(ZBX-17977)
  • trend.get API メソッドの未定義のインデックスが修正されました。(ZBX-17960)
  • アイテムのテストフォームにおいてホストアドレスおよびポートが保存されない不具合が修正されました。(ZBX-18032)
  • 「監視データ」-「最新データ」および「監視データ」-「ホスト」で loading 状態の欠落が修正されました。(ZBX-18031)
  • 画面更新時のグラフ画像のちらつきが修正されました。(ZBX-17925)
  • グラフのプロトタイプウィジェットのダイナミックアイテムの切り替えが修正されました。(ZBX-17825)
  • nginx.version の保存前処理が変更されました。(ZBX-18054)
  • 「Template Module Windows network」 の net.if.status のトリガー条件式が修正され、マスターアイテムの WMI クエリ、LLD ルールのフィルタと保存前処理が変更されました。(ZBX-17903)
  • 「Template App Nginx」のドキュメントの設定例が修正されました。(ZBX-17994)
  • テンプレートのアイテム一覧とディスカバリ一覧のボタンの無効状態に関する不具合が修正されました。(ZBX-17682)
  • アクセスできないイテレータウィジェットのコンテンツのデフォルトヘッダが修正されました。(ZBX-17821)
  • テンプレートの一般的なポップアップのホストグループフィルタが修正されました。(ZBX-17858)
  • グラフのプロトタイプのウィジェットのページングが修正されました。(ZBX-18001)
  • MySQL を利用する場合の「システム情報」ウィンドウの PHP エラーが修正されました。(ZBX-17924)
  • 監査ログでユーザーメディアのパスワードがプレーンテキストで表示されていた不具合が修正されました。(ZBX-17997)
  • 非固定のウィジェットヘッダの z-index の不具合が修正されました。(ZBX-17968)
  • グローバル通知のポップアップウィンドウのレイアウトが崩れていた不具合が修正されました。(ZBX-17827)
  • 監査ログにおいて隠しテキストのマクロがマスクされない不具合が修正されました。(ZBX-18009)
  • ポップアップエラーメッセージの幅が広すぎる不具合が修正されました。(ZBX-17908)
  • Elasticsearch でのヒストリ検索時に発生していた PHP エラーが修正されました。(ZBX-17782)
  • Solaris の場合、vm.memory.size キーが kstat からメモリ使用量の統計情報を取得するように変更されました。(ZBX-17917)
  • Solaris での CPU カウンタのラップアラウンド処理が修正されました。(ZBX-18029)

機能追加・改良

  • net.tcp.service/.perf キー に Telnet サポートが追加され、Linux および Darwin で利用可能になりました。(ZBXNEXT-6080)
  • Zabbix agent 2 に vfs.fs.inode[fs,<mode>] メトリックのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-6101)
  • Zabbix agent 2 に vfs.fs.get メトリックのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-6102)
  • Zabbix agent 2 に vfs.fs.discovery メトリックのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-6103)
  • Zabbix agent 2 に vfs.fs.size[fs,<mode>] メトリックのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-6100)
  • 「Template DB Oracle by ODBC」テンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-6010)
  • Zabbix でアラートをクローズした場合に SIGNL4 でクローズされるように SIGNL4 がアップデートされました。(ZBXCTR-12)
  • VMware イベントメッセージログにホスト情報が追加されました。(ZBXNEXT-6004)
  • VMware データセンタのディスカバリが追加されました。(ZBXNEXT-5903)
  • 設定キャッシュの同期中にユーザマクロを解決することによって、トリガーおよび計算アイテムの処理が最適化されるようになりました。(ZBXNEXT-6042)

詳細は以下をご覧ください。
https://www.zabbix.com/jp/rn/rn5.0.3