このドキュメントは2020年7月13日にリリースされたZabbix 5.0.2 のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードはZabbixダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
不具合修正
- マスターアイテムを削除する際に、依存するディスカバリルールを削除するように修正されました。(ZBX-17931)
- vmware.hv.datastore.read および vmware.hv.datastore.write メトリクスのデータストレージが利用できない場合の誤解を招くエラーメッセージが修正されました。(ZBX-17624)
- 最新データのフィルタリングとソートが修正されました。(ZBX-17715)
- トリガーリストのランタイムエラーが修正されました。(ZBX-17802)
- ディスク上のファイルをキャッシュされたリストと照合する際の mtime チェックが削除されました。これにより、システムの時間が変更された後にログファイルが再度スキャンされる可能性を減らすことができます。(ZBX-17922)
- ホストのプロトタイプのインポートが修正されました。(ZBX-17860)
- ユーザーが権限のないプロパティにアクセスしようとしたときのブラウザエラーが修正されました。(ZBX-17920)
- リンク時最適化を用いた zabbix デーモンのビルドが修正されました。(ZBX-17252)
- HTTP アイテムのテストフォームのヘッダとクエリフィールドが修正されました。(ZBX-17693)
- CurlHttpRequest のエラーを処理する際のメモリリークが修正されました。(ZBX-17837)
- ローレベルディスカバリルールの上書きの実行内容でオブジェクトのラベルをクリックしたときに関連フィールドが選択されない不具合を修正されました。(ZBX-17878)
- SAML SSO でのサインイン時に、サインイン前の URL にリダイレクトされない不具合が修正されました。(ZBX-17663)
- テンプレートの説明において設定ファイル名が小文字に修正されました。(ZBX-17900)
- 「Template Module Windows physical disks by Zabbix agent」の物理ディスクのパフォーマンスアイテムのタイプが WMI から perf_counter_en および perf_instance_en に変更されました。(ZBX-17905)
- PostgreSQL のプラグインにおいて、ユーザ名とパスワードのパラメータが設定ファイルから削除され、接続パラメータが変更されました。使用されていない test および handler が削除されました。(ZBXCTR-9)
- データベース接続エラー時のランタイムエラーメッセージが修正されました。(ZBX-17811)
- モジュール更新時のメッセージが修正されました。(ZBX-17721)
- ウィジェットを貼り付けるとダッシュボードの保存ボタンが無効になる不具合が修正されました。(ZBX-17809)
- ダッシュボードにおいてリフレッシュ間隔が「リフレッシュなし」のウィジェットを複製すると、複製後のウィジェットのリフレッシュ間隔がデフォルト値になる不具合が修正されました。(ZBX-17804)
- メンテナンス期間のポップアップウィンドウでのランタイムエラーが修正されました。(ZBX-17781)
- 保存前処理の設定同期から無効なアイテムを除外するようになりました。(ZBX-17720)
- 「Template Module Windows CPU by Zabbix agent」および「Template Module Windows CPU by Zabbix agent active」テンプレートに「Number of cores」アイテムが追加され、「CPU queue length」のアイテムのトリガーが変更されました。(ZBX-16940)
- エスカレーションを削除する際にデッドロックが発生する可能性があった不具合が修正されました。(ZBX-17851)
- 「Free swap space」アイテムのタイプが計算アイテム、「Free swap space in %」アイテムのタイプが依存アイテムに変更され、「Used swap space in %」アイテムが追加されました。(ZBX-16945)
- グラフスクリーンとホストインベントリページからリンクするとグラフフィルタがリセットされる不具合が修正されました。(ZBX-17853)
- 冗長な共有メモリの破棄が削除されました。(ZBX-17673)
- システム情報ウィジェットのテンプレート数とホスト数が別の行に表示されるように変更され、有効なホストと無効なホストのみが表示されるようになりました。(ZBX-17735)
- JMX ディスカバリで CompositeData のフィールドの null 値の扱いが修正されました。(ZBX-17406)
- 1 ミリ秒未満のヒストリ値に対してグラフの Y 軸表示が 0 になる不具合が修正されました。(ZBX-17823)
- アイテムのテストフォームにおける計算アイテムの式内のマクロの解決に関する不具合が修正されました。(ZBXNEXT-5763)
- Zabbix agent 2 がシステムログにログを記録しない不具合が修正されました。(ZBX-17245)
- EnableRemoteCommands が AllowKey=system.run[*] および DenyKey=system.run[*] にエイリアシングされ、後方互換性のためにデフォルトで DenyKey=system.run[*] のルールが追加されました。(ZBX-17759)
- log および log.count での監視でファイルの更新日時が無視されるように変更されました。(ZBX-17891)
- minified 版 jQuery ソースを使用する際の厳格な DFSG コンプライアンスの不具合が修正されました。(ZBX-17697)
- ゲストモードが有効な場合、SAML SSO を使用していると、常にログインフォームにリダイレクトされる不具合が修正されました。(ZBX-17729)
- 「Link down」トリガーの復旧条件式が修正されました。(ZBX-16461)
- 温度トリガープロトタイプの {$TEMP_CRIT} マクロのコンテキストが修正されました。(ZBX-17480)
- アクションが無効化されている場合にエスカレーションのキャンセルメッセージが送信されない不具合が修正されました。(ZBX-17702)
- ポップアップでホストグループのマルチセレクトが、選択されたグループを記憶するべきではない場合に記憶している不具合が修正されました。(ZBX-17751)
- テンプレートをホストのプロトタイプとリンクする際の誤ったクエリフィールドが修正されました。(ZBX-17816)
- 「Template DB MySQL by Zabbix agent 2」テンプレートのセットアップの説明が変更されました。(ZBX-17741)
- SSH および Telnet アイテムタイプのアイテムのテストフォームのポップアップで、ホストアドレスフィールドが編集可能ではなく、ユーザー名とパスワードフィールドにマクロが表示されていなかった不具合が修正されました。(ZBX-17644)
- item.create、item.update、itemprototype.create、および itemprototype.update メソッドに計算アイテムの式の検証が追加されました。(ZBX-14539)
- メディアタイプ「Discord」と「MS Teams」の「Recovery time」フィールドのタイプミスが修正されました。(ZBX-17776)
- 一括更新に失敗した場合のラジオボタンの状態が修正されました。(ZBX-173749)
- スクリーン内のグラフの幅が 750×100 から 500×100 に変更されました。(ZBX-17744)
- ローレベルディスカバリフォームで同一の HTML ID が削除され、上書きのポップアップで非表示にならない「計算のタイプ」フィールド、SQL エラーの原因となる API でのオーバーライド作成時の誤ったフィールド順序、オーバーライドポップアップでの遅延、ヒストリ、およびトレンドフィールドの検証が修正されました。(ZBXNEXT-3035)
- 「Template DB MySQL」の mysql.created_tmp_files、mysql.created_tmp_disk_tables、mysql.created_tmp_tables、mysql.threads_created アイテムの保存前処理が修正され、トリガーが追加されました。(ZBX-17790)
- Zabbix が Elasticsearch に無効な DELETE scroll リクエストを送信する不具合が修正されました。(ZBX-17792)
- ブロックデバイスのディスカバリが /proc/diskstats を読み込む代わりに vfs.dev.discovery キーを使用するように修正されました。(ZBX-17141)
- 「Template OS Linux」および「Template OS Linux Active」における「Memory utilization」アイテムがマスターアイテムおよび依存アイテムの関係に分けられるようになりました。(ZBX-17654)
- vfs.dir.count[] 使用時に types_incl と types_excl の両方で不正なパラメータを指定した場合にエージェントのメモリリークが発生する不具合が修正されました。(ZBX-17780)
- 依存アイテムを使用している場合にメモリ消費量が高騰する不具合が修正されました。(ZBX-17694)
- マルチセレクトで選択済みの項目を削除できない不具合が修正されました。(ZBX-17577)
- 継承したマクロを削除後でも編集可能な不具合が修正されました。(ZBX-17561)
- dbversion テーブルが見つからない場合に表示されていた紛らわしいエラーメッセージが修正されました。(ZBX-17226)
- テキストベースのシンプルなマクロで値のマッピングが動作しない不具合(ZBX-17737)
- JavaScript のメッセージボックスの書式設定が修正されました。(ZBX-17625)
- 古いバージョンの Apache の 「serverversion」メトリックが修正されました。(ZBX-17599)
- 「Mattermost」メディアタイプで Zabbix イベントの URL が修正されました。(ZBX-17771)
- MySQL のグローバル変数 auto_increment が Zabbix プロキシに対してのみシャドーイングされるようになりました。(ZBX-17801)
- 「Telegram」メディアタイプの「スクリプト」内のタイプミスが修正されました。(ZBXCTR-7)
機能追加・改良
- Zabbix agent 2 に net.tcp.service/.perf の https キーのネイティブサポートが追加されました。(ZBXNEXT-6044)
- Zabbix agent 2 でアイテム net.tcp.service/.perf のキー ldap をネイティブサポートするようになりました。(ZBXNEXT-6034)
- Zabbix agent 2 にアイテム vfs.file.exists のネイティブサポートが追加されました。(ZBXNEXT-5939)
- Zabbix プロキシからのネットワークディスカバリの結果に対するアクションの実行条件を評価する際の Zabbix サーバのパフォーマンスが改善されました。(ZBXNEXT-6007)
- ユーザーマクロに正規表現のコンテキストマッチングのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-3205)
- SNMP テンプレートがバージョン 5.0 に更新されました。(ZBXNEXT-5966)
- グローバルスクリプト実行ログが監査ログに追加されました。(ZBXNEXT-5847)
- トリガー、ディスカバリ、自動登録、内部アクションを評価する際の Zabbix サーバのパフォーマンスが改善されました。(ZBXNEXT-3588)
- vfs.file.exists に含むファイルタイプおよび除外するファイルタイプを指定するパラメータが追加されました。(ZBXNEXT-1867)
- MS Teams の Webhook においてメッセージカードでのカスタムフィールドおよびカスタムボタンがサポートされるようになりました。(ZBXNEXT-5955)
- IIS に関するテンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-5921)
- 「Template DB MSSQL by ODBC」テンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-5895)
- グローバルスクリプトに対してユーザ関連マクロ {USER.ALIAS}、{USER.FULLNAME}、{USER.NAME}、{USER.SURNAME} のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-3209, ZBXNEXT-5932)
- 「Template App Etcd by HTTP」テンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-5905)
詳細は以下をご覧ください。
https://www.zabbix.com/jp/rn/rn5.0.2