Zabbix 4.2.1のリリースノート

このドキュメントは2019年4月18日にリリースされたZabbix 4.2.1のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードはZabbixダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。

不具合修正

  • グローバルスクリプトでの host.conn、host.ip、ipaddress、および host.dns マクロの展開が修正されました。(ZBX-16019)
  • 正規表現の保存前処理手順においてメモリ割り当てが制御されていない不具合が修正されました。(ZBX-16020)
  • ゲストユーザグループが無効化されていても、ログインページで “sign in as guest” が表示される不具合が修正されました。(ZBX-15911)
  • 複数のインターフェイスがメインターフェースとして設定される場合のホストインターフェイスの検証が修正されました。(ZBX-15977)
  • 許可されていないアドレスからの接続を受け付ける不具合が修正されました。(ZBX-15955)
  • 長い SNMP の OID が画面からはみ出す不具合が修正されました。(ZBX-11393)
  • 画像アップロードに関するエラーメッセージが修正されました。(ZBX-15464)
  • URL パラメータ内のアンパサンドがエンコードされない不具合が修正されました。(ZBX-10243)
  • “net.dns” アイテムキーを使用したときに Windows エージェントがクラッシュする可能性がある不具合が修正されました。(ZBX-15972)
  • サブマップで障害が発生していない場合に、マップの状態が正常と表示されるように修正されました。(ZBX-15674)
  • zabbix プロキシを介して監視するときに無効な更新間隔が zabbix サーバーで報告される不具合が修正されました。(ZBX-15970)
  • del_zeros 関数によって無効な数値が有効な数値に変換される不具合が修正されました。(ZBX-15643)
  • 数値から許可された文字がトリミングされる不具合が修正されました。(ZBX-15444)
  • エラーメッセージにアイテムキーを追加することで Zabbix Java gateway のエラーログが改善されました。(ZBX-15409)
  • alert manager が alerter より遅く起動する場合、Zabbix サーバが起動に失敗する不具合が修正されました。(ZBX-15844)
  • ネットワークディスカバリのフィルタが改善されました。(ZBX-11043)
  • 表示名と異なる場合、ホスト名が最初の文字でも技術名でもなく入力されているときに右上のグローバル検索フィールドのオートコンプリートが結果を表示しないように修正されました。(ZBX-10937)
  • Web シナリオおよび HTTP エージェントタイプアイテムで、ユーザー名とパスワードのフィールドが必須からオプションに変更されました。(ZBX-10861)
  • 高いデバッグレベルが使用される場合のロギングパフォーマンスが向上されました。(ZBX-10889)
  • API が “countOutput”: “count”、”select*”: “count” の結果および “suppressed” プロパティを整数値として返すように修正されました。(ZBX-15762)
  • ユーザーグループ更新フォームの bigint 制限が修正されました。(ZBX-15642)
  • サーバーとフロントエンド間のデータベースのデッドロックを回避するために、アイテム、アイテムのプロトタイプ、LLD ルールおよびスクリーンのソートが修正されました。(ZBX-2494)
  • グローバル検索ページのウィジェット上の行の長さが修正されました。(ZBX-15768)
  • メディアタイプの編集フォームにおいて、パスワードがプレーンテキストで渡される不具合が修正されました。(ZBX-10404)
  • ドラッグ中のダッシュボードウィジェットが不正な位置に配置される不具合が修正されました。(ZBX-15734)
  • メトリックに大きな値がある場合の SVG グラフのメトリック生成に関する不具合が修正されました。(ZBX-15563)
  • 別のタブやブラウザで要素を一覧から削除する際の不具合が修正されました。(ZBX-15139)
  • トリガーの概要ページのツールチップでホスト名が失われる問題が修正されました。(ZBX-15779)
  • 大きすぎる整数定数に関するコンパイル警告が修正されました。(ZBX-15898)
  • アイテム、トリガー、グラフのコピーフォームで表示のみに設定されたホストグループがターゲット一覧に表示される不具合が修正されました。フォームの要素が複数選択に置き換えられました。(ZBX-15507)
  • Critical の深刻度で表示することではなく、最後の障害の名前がマップ上に表示されるように修正されました。(ZBX-15338)
  • エスカレーションが複数回実行されない不具合が修正されました。(ZBX-15929)
  • JSON エンコーダの制御文字のエスケープが修正されました。(ZBX-15721)
  • グラフ(クラシック)でリフレッシュ間隔を選択した後の円グラフへのリンクが修正されました。(ZBX-15746)
  • 複数選択は、大文字と小文字を区別するオートコンプリートをサポートしない不具合が修正されました。(ZBX-15784)
  • HTTP プロキシ入力フィールドのプレースホルダが変更されました。(ZBX-10799)
  • スクリーン上のマップが中央に配置されていない不具合が修正されました。(ZBX-13014)
  • ログの最初の値を別のメッセージとして送信する不具合が修正されました。(ZBX-9229)
  • HTTP ヘッダにおける COOKIE の表現が修正されました。(ZBX-15479)
  • 割り込み時に trapper プロセスのタイトルの処理時間が変更されないように修正されました。(ZBX-15516)
  • ログレベルをデバッグに設定したときにログファイルに書き込まれる関数名が修正されました。(ZBX-15588)
  • VMware テンプレートのアイテムの更新間隔が修正されました。(ZBX-9150)
  • メンテナンス中であるが、権限不足によりアクセスできないメンテナンス設定があるホストに対するレンチアイコンの表示の不具合が修正されました。(ZBX-15481)
  • トリガーウィザードフォームの再送信が修正されました。(ZBX-15629)
  • 深刻度ごとの障害のフィルタがホストグループフィルタを無視する障害が修正されました。(ZBX-15850)
  • 最新データのフィルタに空の親グループが表示されない不具合が修正されました。(ZBX-15853)
  • アイテムおよびアイテムのプロトタイプの一括更新フォームで、保存前処理が別のタブに移動されました。(ZBX-15553)
  • MySQL の復旧可能なエラーリストに “unknown command error” が追加されました。(ZBX-11025)
  • ログインページでの冗長な jsloader のロードが修正されました。(ZBX-15870)
  • アプリケーション名によるアイテムのフィルタリングが修正されました。また、ダッシュボードウィジェットとスクリーンアイテムのアプリケーションフィールドに「選択」ボタンが追加されました。(ZBX-15858)
  • キューの詳細ページにおける LLD アイテムの表示が修正されました。(ZBX-15851)
  • グラフ(クラシック)の X 軸にラベルが重なる不具合が修正されました。(ZBX-15639)
  • データベース監視アイテムの ‘dns’ パラメータが必須パラメータとして表現されている不具合が修正されました。(ZBX-15592)
  • map.create で複数のマップが 1 度のリクエストで作成される際に、マップ要素のうちリクエスト中の最初のマップの要素のみが設定される不具合が修正されました。(ZBX-15859)
  • 新しいウィジェットのプレースホルダが、許可された最大のダッシュボードの高さの範囲外に表示される不具合が修正されました。(ZBX-15769)
  • メディアタイプフォーム、LDAP 認証フォームおよびユーザ編集フォームのパスワードフィールドに対するブラウザ組み込みの自動入力が修正されました。(ZBX-15708)
  • マップページからトリガー一覧ページもしくは最新データページに移動する際に、アプリケーションフィルタが維持されない不具合が修正されました。(ZBX-10392)
  • 存在しないマップの背景に対する不必要なリクエストが削除され、デフォルトの画像を作成する際の undefined index が修正されました。(ZBX-15754)
  • アイテムキーのヘルパーに欠けていた “zabbix.stats[<ip>,<port>]”、”zabbix.stats[<ip>,<port>,queue,<from>,<to>]” および “zabbix[stats,<ip>,<port>,queue,<from>,<to>]” が追加されました。(ZBX-15715)
  • マップ編集画面におけるオーバーレイダイアログウィンドウの位置が修正されました。(ZBX-15672)
  • “vfs.dir.count” および “vfs.dir.size” アイテムキーに欠けているオプションパラメータ “<regex_excl_dir>” がアイテムヘルパーに追加されました。(ZBX-15609)
  • アクションの実行条件の type と operator の整合性が修正されました。(ZBX-15404)
  • カスタムアラートを送信するときにクラッシュする可能性がある不具合が修正されました。(ZBX-15913)
  • Zabbix プロキシからの自動登録内容を処理する際に、hosts テーブルでデッドロックが発生する可能性がある不具合が修正されました。(ZBX-15872)
  • ロールバックできないステートメントの割り込みを避けるために、自動アップグレードの各ステップにおいて SIGINT および SIGTERM シグナルをブロックするようになりました。(ZBX-11203)
  • グローバル正規表現テストが、複数行のフラグがないために Zabbix コンポーネントの実際の動作と一致しない問題が修正されました。(ZBX-8451)
  • ディスカバリで発見されたアイテムの値を処理する際に、history syncer プロセスがクラッシュする可能性がある不具合が修正されました。(ZBX-13347)
  • VMware 構成更新の要求が遅い不具合が修正されました。(ZBX-15831)
  • nodata() 関数がデータ収集なしのメンテナンス後に、nodata の期間を待たずに障害になる不具合が修正されました。(ZBX-15920)
  • トリガーステータスのフラッピングを解消するためのアイテムのプロトタイプの更新間隔が修正されました。(ZBX-13478)
  • AllowRoot が無効になっている場合のフォアグラウンドでの起動時のプロセス所有者の変更が修正されました。(ZBX-10611)
  • サポートされていないマクロの解析が最適化されました。(ZBX-15826)
  • 固有性を特定する基準が数値の場合に、ネットワークディスカバリがエージェント設定の変更に反応しない不具合が修正されました。(ZBX-15742)
  • データベース監視アイテムが保存された証明書を使用しない不具合が修正されました。(ZBX-15634)

機能追加・改良

  • ソケット応答サイズ制限が拡張されました。(ZBXNEXT-5144)

詳細は以下のページをご覧ください。

https://www.zabbix.com/rn/rn4.2.1

 

インストールおよびアップグレードについて

インストール

詳細はZabbixマニュアル(英語)を参照してください。

アップグレード

Zabbixバイナリを再コンパイルし、フロントエンドのPHPファイルを更新します。Zabbix 1.8.xからの移行の場合はデータベースパッチを実行します。詳細なアップグレード手順についてはZabbixマニュアル(英語)を参照してください。

参考文献

Zabbix 4.2マニュアル(英語)