このドキュメントは 2022 年 7 月 4 日にリリースされた Zabbix 6.2.0 のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードは Zabbix ダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
不具合修正
* LLD によりアイテムタグが作成されない問題が修正されました。(ZBX-21263)
* OpenSSL 3 の lib/64 を処理する際の libopenssl.m4 の問題が修正されました。(ZBX-21066)
* Zabbix エージェントの libxml2 の無用な依存関係が削除されました。(ZBX-20105)
* 監査ログ詳細、トリガ、グラフ中の特殊文字の過剰なエスケープ処理が修正されました。(ZBX-20750)
* Oracle DB でユーザからアクセス可能なテーブルの一覧を取得するためのアクセス制限が修正されました。(ZBX-20994)
* テンプレートのリンクと LLD の処理中のホスト、アイテム、トリガのタグマージのロジックが、データベースの更新が少なくなるよう変更されました。(ZBX-21145)
* pcre.m4 および pcre2.m4 が書き直されました。(ZBX-21064)
* アイテム名に角括弧が含まれている場合のパターンセレクタの不具合が修正されました。(ZBX-21185)
* テンプレートから継承したホストのプロトタイプのマクロのタブが編集可能になっていた問題が修正されました。(ZBX-21190)
* 計算タイプのアイテムの式の誤っていた計算が修正されました。(ZBX-20914)
* ホストのプロトタイプの編集フォームのプレースホルダテキストの可視性が修正されました。(ZBX-20565)
* MSSQL by ODBC template のジョブディスカバリについてフィルター条件が修正されました。(ZBX-20875)
* NTP service template のアイテムキーが修正されました。(ZBX-21146)
* 全ての HV から接続が絶たれたデータストアの状態に関連した VMware collector プロセスのクラッシュが修正されました。(ZBX-21137)
* MS Teams メディアタイプについての通知サマリが修正されました。(ZBX-20985)
* PFSense template からシステムメトリックが削除されました。(ZBX-20628)
* FreeBSD template の Checksum of /etc/passwd アイテムのデータ型が修正されました。(ZBX-21136)
* Windows のサービスディスカバリ用フィルター正規表現中の重複が削除されました。(ZBX-20903)
* ホスト位置の「上」と「左」でのデータの概要ウィジェットの食い違いが修正されました。(ZBX-18652)
* ha manager プロセスの停止処理が修正されました。(ZBX-21111)
* ディスカバリルールの XSS が修正されました。(ZBX-21306)
* グラフの XSS が修正されました。(ZBX-21305)
* マップ要素中で正しくエクスポートされていないホストグループが修正されました。(ZBX-20859)
* 継承されたトリガの依存関係を編集する機能が復活されました。依存関係を持つトリガのあるテンプレートをアンリンクする際の検証が改善されました。トリガ依存の機能の性能が改善されました。新たな依存関係が親トリガに追加された場合、継承されたトリガのトリガ依存関係を完全に置き換える機能が抑止されました。リンクが行き止まりになるのを防ぐためにテンプレートにトリガ依存関係の検証が追加されました。trigger.addDependencies および trigger.deleteDependencies API メソッドのサポートがなくなりました。(ZBX-20613)
* 「マップ」->「共有」タブの共有するユーザーグループで保存されたユーザグループが表示されない問題が修正されました。(ZBX-20814)
* 公式テンプレート中の重複した UUID が修正されました。(ZBX-20898)
* Oracle Solaris で proc.num がプロセス状態をチェックするように修正されました。(ZBX-20911)
* グラフ設定を再オープンする際に、保存されたクラシックグラフのプロパティが失われていた問題が修正されました。(ZBX-20752)
* Int8Array(), Buffer() および md5, sha256, hmac 関数のパラメータ中の duktape プレーンバッファのサポートが追加されました。(ZBX-21073)
* Web インターフェースでアイテムのテストをする際のアイテムキーのパラメータ中のマクロの展開処理の不具合が修正されました。(ZBX-19381)
* Oracle でのアクティブチェックの可用性ステータスの更新が修正されました。(ZBX-21074)
* Windows 用の各種テンプレートでサービスディスカバリ用の正規表現が更新され、新しいアクティブエージェントチェックが修正されました。(ZBX-20950)
* アイテム編集フォームで選択されたアイテムタイプに必要のないフィールドが表示される不具合が修正されました。(ZBX-18520)
* アイテムの値ウィジェットが末尾のゼロを表示していなかった問題が修正されました。(ZBX-20684)
* 複数のデータストアに重複した名前がついている場合の VMware の hv.datastore.latency アイテムが修正されました。(ZBX-20600)
* アップグレード後の Web シナリオアイテムの誤った名前付けが修正されました。(ZBX-20861)
* aarch64 で LLD により作成されたホストが更新できない問題が修正されました。(ZBX-20823)
* トリガの一括更新の依存関係タブでのトリガリンクの問題が修正されました。(ZBX-20945)
* Zabbix agent 2 の vfs.fs.get でのハンドルのリークが修正されました。(ZBX-20886)
* Zabbix agent 2 でパフォーマンスカウンタが削除された後、再度追加された場合に動作しない問題が修正されました。(ZBX-20356)
* ユーザーの役割の SLA 選択用ポップアップが修正されました。(ZBX-21008)
* マップの要素、ホストグループ、トリガタイプにおいて、障害の深刻度のハイライトよりメンテナンスのハイライトを優先する問題が修正されました。(ZBX-20380)
* OpenWeatherMap テンプレートの座標による API リクエストの不具合が修正されました。(ZBX-20982)
* ha manager プロセスが停止する前にメインプロセスの最後のヒストリ/トレンドキャッシュの同期が行われるようになりました。(ZBX-20918)
* インベントリでホストのリンクがオープンしない問題が修正されました。(ZBX-20548)
* template.get の “selectParentTemplates” オプションでの “link_type” に対する不要なフィールド検証が削除されました。(ZBXNEXT-7523)
* URL 指定で直接ホストの作成画面を開いた際にドキュメントへのリンクが表示されない不具合が修正されました。(ZBX-20773)
* ホスト一覧から一個のホストのステータスを変更する際のエラーが修正されました。(ZBX-20953)
* ホストがファイルへエクスポートされない問題が修正されました。(ZBX-20947)
* LLD の依存アイテムのディスカバリの検証が修正されました。(ZBX-20951)
* グローバル正規表現の区切り文字が空だった場合に Zabbix agent 2 が失敗しないように修正されました。(ZBX-20783)
* ユーザマクロが計算アイテムの式で使用されている場合に「アイテムのテスト」ダイアログでマクロが検出されない不具合が修正されました。(ZBX-20299)
* JavaScript の md5 関数と sha256 関数が (末尾のゼロ文字も含む) バイナリデータをサポートするように修正されました。(ZBXNEXT-7616)
機能追加・改良
* グラフウィジェットの設定フォームでのクローン、ソート、検証処理が修正されました。(ZBXNEXT-6940)
* AWS EC2 by HTTP テンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-5956)
* MariaDB の最新サポートバージョンが 10.7 に更新されました。(ZBXNEXT-7813)
* Zabbix を PHP 8.1 で使用する場合の実行時エラーが修正されました。(ZBXNEXT-7722)
* LDAP 認証に PHP 8.1 のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-7769)
* 積算棒グラフと積算階段グラフのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-6940)
* 一時的に単一の障害を抑止する機能が追加されました。(ZBXNEXT-721)
* ホストのプロトタイプから作成されたホストへカスタムタグを追加する機能が追加されました。(ZBXNEXT-7591)
* グラフウィジェットに、次の新しい機能が追加されました。アイテムリストを使用したデータセット設定、積算グラフ型、シンプルトリガとワーキングタイムの表示、欠損データの最終取得値、パーセンタイルライン、近似値の設定、凡例の改善、データセットの複製。(ZBXNEXT-6940)
* ホスト、ホストタグ、アイテム、アイテムタグ、アイテム保存前処理、トリガ、トリガタグ、関数の逐次的な設定の同期が追加されました。(ZBXNEXT-7554)
* 6.2 バージョン向けに templates および templates.tmpl が更新されました (template_groups および host_groups プロパティ)。 (ZBXNEXT-7596)
* ホストのプロトタイプから作成されたホストのマクロを修正する機能が追加されました。(ZBXNEXT-5517)
* Global view ダッシュボードの新しい設計が実装されました。(ZBXNEXT-7669)
* MongoDB のプラグインが Zabbix agent 2 から削除され、ローダブルプラグインとして分離されました。MongoDB のテンプレートが新しいプラグインで動作するように更新されました。(ZBXNEXT-6891)
* ホストグループの機能がホストグループとテンプレートグループに分割されました。(ZBXNEXT-2592)
* HPE Primera 向けのテンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-7632)
* 監視データセクションのデフォルトのフィルターの状態を保存する機能が実装されました。(ZBXNEXT-7567)
* HPE MSA 2060 および MSA 2040 向けのテンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-7630)
* Windows レジストリ監視用のメトリックが追加されました。(ZBXNEXT-7732)
* vmware.rp.cpu.usage および vmware.rp.memory のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-2578)
* スクリプトタイプのアイテムと手動処理のスクリプトに対し {INVENTORY.*} マクロが使えるようになりました。(ZBXNEXT-2837)
* 複数のアクションによる監査ログのフィルタリングが実装されました。(ZBXNEXT-6893)
* ユーザマクロのキャッシュが追加されました。(ZBXNEXT-7553)
* HashiCorp Consul by HTTP テンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-7453)
* 非推奨となっていた CurlHttpRequest が削除されました。(ZBXNEXT-7494)
* configure.ac での filename-length-max=99 オプションが tar-pax で置き換えられました。(ZBXNEXT-7693)
* vmware.dvswitch.discovery および vmware.dvswitch.fetchports.get のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-7029)
* アクティブチェックの可用性アイコンが追加されました。(ZBXNEXT-5088)
* 新たな VMware アイテム vmware.vm.attribute が追加されました。(ZBXNEXT-5341)
* 新たな VMware キー *.hv.connectionstate、*.hv.hw.serialnumber、*.hv.net.if.discovery、*.hv.network.linkspeed、*.hv.hw.sensors.get、*.vm.state、*.vm.tools が追加され、またその他の改善が行われました。(ZBXNEXT-2302)
* 時刻ウィジェットにデジタルクロックの機能が追加されました。(ZBXNEXT-5771)
* フロントエンドでドイツ語とベトナム語が使えるようになりました。(ZBX-20946)
* 「最新データ」ページでサブフィルタの項目が多い場合の展開表示が実装されました。タグのクリックによりフィルタリングが修正されました。(ZBXNEXT-7461)
* Prometheus の保存前処理の集約関数における NaN を無視する機能が修正されました。(ZBXNEXT-7604)
* vmware.vm.discovery で取得できる値にリソースプールパスが追加されました。(ZBXNEXT-2591)
* VMware のスナップショットの情報取得のサポートおよび新たなアイテム vmware.vm.snapshot.get と vmware.vm.consolidationneeded が追加されました。(ZBXNEXT-2043)
* VMware 監視用の追加の NIC カウンタが追加されました。(ZBXNEXT-2012)
* Envoy Proxy by HTTP テンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-7607)
* PHP 8 の厳格な型検査が無効化されました。(ZBXNEXT-7476)
* ユーザ認証で複数の LDAP ソースが利用できるようになりました。(BXNEXT-2289)
* 「監視データ」->「ホスト」ページの最新データカラムにアイテム数の表示が追加されました。(ZBXNEXT-7526)
* PostgreSQL バックエンドを使用する場合の PHP 8.1 の実行時警告が修正されました。(ZBXNEXT-7491)
* CockroachDB テンプレートが追加されました。(ZBXNEXT-7547)
* “監視データ取得” の使いやすさが改善されました。(ZBXNEXT-4768)
* HTML の onClick イベント用のインラインスクリプトが潜在的な XSS の脅威を回避するためにリファクタリングされました。(ZBXNEXT-3692)
* 新たなアイテム proc.get により、OS のプロセスディスカバリが実装されました。(ZBXNEXT-1711)
* JavaScript に対して hmac 関数が追加されました。(ZBXNEXT-7615)
* PHP 8 で実行した場合の zbx_err_handler で、出力されないようにされたエラーが出力されていた問題が修正されました。(ZBXNEXT-7611)
* PHP 8 で非推奨となった strftime() 関数を使用しないように修正されました。(ZBXNEXT-7610)
* Proxmox テンプレートの uuid が修正されました。(ZBXNEXT-7506)
* en_GB ロケールが追加されました。(ZBXNEXT-7562)
* ホストのプロトタイプから作成されたホストにカスタムテンプレートを追加する機能が追加されました。(ZBXNEXT-7523)
* サポートされる PHP の最小バージョンが 7.4 に設定されました。(ZBXNEXT-7627)
* Zabbix プロキシの設定のリロードが Zabbix サーバから実施できるようになりました。(ZBXNEXT-1580)
* 新たなアイテムと LLD ルールの作成後 60 秒以内に初回の取得が実行されるようになりました。(ZBXNEXT-388)
* OpenSSL 3.0 のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-7120)
* CyberArk Vault のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-7402, ZBXNEXT-7413)
* Zabbix Agent 2 用の TLS プロトコルに SNI サポートが追加されました。(ZBXNEXT-7452)
* PostgreSQL by Zabbix agent 2 テンプレートにクエリメトリックが追加されました。(ZBXNEXT-7065)
* Windows 用テンプレートでサービスディスカバリの正規表現が更新されました。(ZBXNEXT-7023)
* Zabbix プロキシのインターナルアイテムの処理を history poller プロセスではなく通常の poller プロセスに実行するようになりました。(ZBXNEXT-7498)
* Zabbix のフロントエンドセクションにドキュメントへのリンクが追加されました。(ZBXNEXT-7420)
* MD5 形式のユーザパスワードのサポートが削除されました。(ZBXNEXT-7397)
* インターナルアイテム zabbix[history*] および zabbix[trends*] が削除されました。(ZBXNEXT-7488)
* 「ユーザー設定」->「API トークン」および「管理」->「一般設定」->「API トークン」でのトークン設定フォームがモーダル表示になりました。(ZBXNEXT-7138)
詳細は以下をご覧ください。