2018年 12月 の投稿一覧

PostgreSQL 11.1 に関する技術情報

このリリースは 11.0 からの修正リリース(2018年11月8日リリース)です。

11.x からのアップデートではダンプ、リストアは不要です。
しかしながら、pg_stat_statements拡張を使っている場合は修正を適用するための操作が必要です。
以下の関連する項目を参照してください。

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PostgreSQL 10.6 に関する技術情報

このリリースは 10.5 からの修正リリース(2018年11月8日リリース)です。

10.x からのアップデートではダンプ、リストアは不要です。
しかしながら、pg_stat_statements拡張を使っている場合は修正を適用するための操作が必要です。
以下の関連する項目を参照してください。
また、10.4 より前のバージョンからアップデートを行う場合は 10.4 に関する技術情報を参照してください。

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DRBD9 の 3台構成クラスタ

DRBD9では、以前のバージョンに比べて3台以上のクラスタをより簡単に構築できるようになりました。DRBD8では、2台構成のクラスタを階層化するスタック構成を使用して3台以上のクラスタを組むことができましたが、構成が複雑になり、柔軟性にも欠けるものでした。
また、drbdmanageにより簡単にDRBDクラスタの管理ができるようになりました。
本記事では、drbdmanageを使用して3台構成のDRBDクラスタを構築する方法について紹介します。

なお、新しい管理ツールとしてLINSTORが現在開発されており(2018年11月現在β版)、将来はLINSTORへの移行が予定されています。LINSTORを用いたDRBDクラスタの構築については後日改めて公開する予定です。

1. 導入手順

本記事では以下の手順で導入を行います。

  1. 必要なソフトウェアのインストール
  2. ssh、LVMの設定
  3. クラスタの初期化
  4. 2台目のノードの追加
  5. ボリュームの追加
  6. 3台目のノードの追加およびボリュームのアサイン

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DRBD9 と Pacemaker の構成

本記事では、Linuxの分散ストレージシステムであるDRBDの最新版であるDRBD9とPacemakerを組み合わせた構成について、基本的な構成でのインストール手順およびDRBD8の場合との違いなどについて解説していきます。

1. DRBD9について

DRBDは複数台のLinuxサーバで、ネットワーク経由で共有ストレージを構築するためのシステムです。

DRBD9はDRBD8.xから以下のような機能が強化されています。

  • 自動プロモーション機能によりマウント時に自動でプライマリへの昇格・セカンダリへの降格が行えるようになった
  • drbdmanage コマンドによりノードやボリュームの追加・削除が簡単に行えるようになった
  • 1階層で最大31ノードまでの多ノード構成が可能(DRBD8まではスタック構成のみ可)

特に、自動プロモーション機能によりPacemakerでクラスタを組む場合に大幅に設定を簡略化できるようになりました。

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