このドキュメントは2019年6月26日にリリースされたZabbix 4.0.10のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードはZabbixダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
不具合修正
- 設定の変更と送信を同時に行う際に、Zabbix サーバが Zabbix プロキシ上で外部キー制約違反を引き起こす不具合が修正されました。(ZBX-16315)
- Zabbix デーモンがシグナルハンドラ内でシグナルアンセーフな関数を使用せずに終了するように改善されました。Zabbix サーバおよび Zabbix プロキシプロセスがデータ収集を停止し history syncer の終了を待ってから終了するように改善されました。(ZBX-9867)
- 権限が不十分なユーザーによるホストのプロトタイプの保存時のデータ損失が修正されました。(ZBX-16152)
- Y 軸がグラフの左側に配置された system.cpu.util[,iowait] キー のグラフウィジェットを作成するときのエラーが修正されました。(ZBX-15952)
- 正規表現ベースのテキスト置換における無効な UTF-8 シーケンスを防ぐための出力サニタイズが追加されました。(ZBX-15899)
- マップ内の水平スクロールが修正されました。(ZBX-16073)
- 発見されたホストが対応するディスカバリチェックの削除および追加後に「dhosts」テーブルから削除されない不具合が修正されました。(ZBX-15943)
- 複数選択ボックス内の無効化されている要素の色が修正されました。(ZBX-15875)
- サービス設定の時間タブにおける説明が無限に表示される不具合が修正されました。(ZBX-10948)
- src/libs/zbxsysinfo/openbsd/net.c に sys/ioctl.h がない不具合が修正されました。(ZBX-16142)
- Zabbix の fping 機能検知が 2017/02/10 以降にビルドされた fping でうまく動作しない不具合が修正されました。(ZBX-16166)
- 配布パッケージに追跡されていないバックアップファイル include/config.h.in~ が含まれる可能性がある不具合が修正されました。(ZBX-16178)
- グローバルイベント相関関係のクラッシュが修正されました。(ZBX-16170)
- “/proc/stat” のユーザ時間にゲスト時間が完全に含まれないことがあるために、「system.cpu.util」で誤った CPU 使用率が報告される不具合が修正されました。(ZBX-16096)
- 更新時にウィジェットがちらつく不具合が修正されました。(ZBX-15882)
- トリガーのモーダルフォームにおけるトリガー条件式のリストが改善されました。(ZBX-15974)
- Windows 2003 の大きなイベントログファイルを読み込むために Windows エージェントの eventlog キーが修正されました。(ZBX-14441)
- PHP 7.3.5 でグラフを表示した際に発生する隠れたエラーが修正されました。(ZBX-16109)
- File systems for discovery の正規表現に apfs が含まれていない不具合が修正されました。(ZBX-16093)
- フロントエンドのインストールページで bclib を使用しないように修正されました。(ZBX-16080)
- ダッシュボードのマップウィジェットのサブマップリンクの動作が修正されました。(ZBX-15797)
- ホストグループで使用可能なグローバルスクリプトがサブグループでも使用可能になるように修正されました。(ZBX-15049)
- リモートインターナルチェックのテンプレート内のアイテムの返り値の型が修正され、保存前処理が追加されました。リモートインターナルチェックに対する符号なしの書き込みキャッシュ値が修正されました。(ZBX-16138)
- HTTP エージェントが HTTP 以外のスキームを URL フィールドでサポートしている不具合が修正されました。(ZBX-15963)
- 理論的には JSON データ内の大きな数値が切り詰められる可能性がある不具合が修正され、JSON のパーサにブール値のサポートが追加されました。(ZBX-16151)
- 概要ページの「表示期間」および「メンテナンス中の障害を表示」で誤ったフィルタリングがされる不具合が修正されました。(ZBX-15778)
- POST タイプの切り替えでフィールドを複製する際の Web シナリオペアマネージャの不具合が修正されました。(ZBX-15585)
- 非アクティブ、もしくはマウント解除された、もしくはアクセス不能な VMware のデータソースにより、フィールドリストに未知のカラム nan が挿入される不具合が修正されました。(ZBX-16150)
- API のトリガー依存関係の検証が修正されました。(ZBX-16122)
機能追加・改良
- VMware vCenter レベルで VMware データストアへのアクセスが追加されました。(ZBXNEXT-2880)
- 設定セクションでメンテナンス中のホストに対してメンテナンス情報が表示されるようになりました。(ZBXNEXT-5163)
- ポップアップメニューに対するプリローダが追加されました。(ZBXNEXT-5036)
- エージェントの HTTP チェックに SSL サポートが追加されました。(ZBXNEXT-287)
- Loadmodule に絶対パスを指定するオプションが追加されました。(ZBXNEXT-5179)
詳細は以下のページをご覧ください。
https://www.zabbix.com/rn/rn4.0.10
インストールおよびアップグレードについて
インストール
詳細はZabbixマニュアル(英語)を参照してください。
アップグレード
Zabbixバイナリを再コンパイルし、フロントエンドのPHPファイルを更新します。Zabbix 1.8.xからの移行の場合はデータベースパッチを実行します。詳細なアップグレード手順についてはZabbixマニュアル(英語)を参照してください。