
このドキュメントは 2025 年 7 月 30 日にリリースされた Zabbix 7.4.1 のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードは Zabbix ダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
不具合修正
- 無効なレスポンスを読み込もうとした際の Zabbix sender のメモリエラーが修正されました。[Agent] (ZBX-26697)
- ホストウィザードにおいて Zabbix エージェントのインストールステップで undefined index エラーが出力される不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-26717)
- LLD のプロトタイプのディスカバリにおいて、存在しなくなったリソースの処理が修正されました。[Server] (ZBX-26645)
- 保存前処理を使用しないアイテムが preprocessing manager を経由しないように修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26693)
- ホストウィザードの Zabbix エージェントのインストールにおけるスペース文字のエスケープ処理が修正されました。[Frontend] (ZBX-26680)
- システム情報およびフッタ―の警告メッセージにおけるサーバステータスの検証ロジックが修正されました。[Frontend] (ZBX-26625)
- Safari におけるホストウィザードのテンプレート選択ステップが修正されました。[Frontend] (ZBX-26614)
- グラフ(クラシック)ウィジェットに対して、関連する監視データもしくは「権限がありません」という通知を表示するための更新が行われました。[Frontend] (ZBX-26374)
- インポート時に LLD ルールが再作成される不具合が修正されました。[API] (ZBX-26651)
- autoreg_host テーブルにおけるデッドロックが修正されました。[Server] (ZBX-26661)
- ディスカバリで生成されたホストのプロキシフィールドに対する検証が修正されました。[Frontend] (ZBX-26675)
- Y 軸の最大、最小値に対する丸め処理が追加されました。[Frontend] (ZBX-26247)
- デッドロックを回避するために予期しない子プロセスの終了時にスレッドが適切に終了するよう修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26524)
- API の同時実行でホストが削除される際にデータベースで不必要に行ロックが取得される不具合が修正されました。[API] (ZBX-26436)
- IPv6 のフォーマットの誤りによる Zabbix エージェント 2 およびプロキシのリダイレクトの不具合が修正されました。[Agent] [Proxy] [Server] (ZBX-26082)
- TimescaleDB 使用時に 2 回目以降の Zabbix サーバ起動時にログに出力されるエラーが修正されました。[Server] (ZBX-26486)
- 依存関係を設定したトリガーが編集できなくなる不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-25958)
- エージェントの自動登録において、ホストインタフェースが重複する不具合が修正されました。[Server] (ZBX-25545)
- API の同時実行でホストが削除される際にデータベースで不必要に行ロックが取得される不具合が修正されました。[API] (ZBX-26436)
- 長いもしくは破損した ODBC エラーメッセージの不適切な処理が修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26528)
- データベース停止時のスクリプトメディアタイプにパラメータのサポートが追加されました。[Server] (ZBX-26495)
- VMware Guest テンプレートに Boot time アイテムが追加されました。[Templates] (ZBX-25313)
- Zabbix サーバの HA ノードがスタンバイから切り替わった後に ID のキャッシュを開放するように修正されました。[Server] (ZBX-26370)
- Elasticsearch への接続を再利用するように修正されました。[Server] (ZBX-25859)
- PostgreSQL のレプリカにおける、read-only 状態の検知方法が修正されました。[Server] (ZBX-26591)
- Kubernetes cluster state by HTTP テンプレートの Pod メトリクスの Prometheus 保存前処理に namespace フィルタが追加されました。[Templates] (ZBX-26230)
- F5 Big-IP by SNMP テンプレートの File system discovery におけるオーバーライドが更新されました。[Templates] (ZBX-24674)
- F5 Big-IP by SNMP テンプレートにおけるスワップ利用率の復旧条件式が修正されました。[Templates] (ZBX-26444)
- Zabbix エージェント 2 の S.M.A.R.T プラグインに対して self_test_in_progress タグが追加されました。[Agent] (ZBX-22770)
- GLPi メディアタイプにアプリケーショントークンのサポートが追加され、ドキュメントが更新されました。また、関係のないメディアタイプから Zammad のメンションを削除しました。[Templates] (ZBX-23216)
- Telegram メディアタイプのイベントタグの検証が、サポートされるイベントソースに対してのみ行われるように修正されました。[Templates] (ZBX-26484)
- Kubernetes API server by HTTP テンプレートから Client certificate expiration histogram メトリクスが削除されました。[Templates] (ZBX-22022)
- 複数のアイテムの履歴データを同時に表示させた場合に、値のマッピング前の生データが表示されなくなる不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-21955)
- MikroTik テンプレートの CPU temperature LLD ルールにおいて、誤った OID が修正されました。[Templates] (ZBX-25975)
- SNMP のキャッシュクリーンアップのロジックが改善されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26294)
- vfs.dir.get が time フィールドが 0 になっているエントリを無視せず、null として設定されるように修正されました。[Agent] (ZBX-26477)
- Zabbix エージェント 2 におけるリモートコマンドの標準エラーから標準出力への出力ルーティングが修正されました。[Agent] (ZBX-26209)
- SNMP テンプレートで単一の OID を get[OID] で、ダイナミックインデックスアイテムを walk[OID] で取得するように修正されました。[Templates] (ZBX-25104)
- アイテムのコピー先リストから余分なサジェストが削除されるように修正されました。[Frontend] (ZBX-25956)
- Zabbix サーバの HA ノードの一時停止後にスプリットブレインが発生する不具合が修正されました。[Server] (ZBX-26410)
- Duo ユニバーサルプロンプトタイプの MFA の更新時にクライアントシークレット欄のバリデーションが行われない不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-25952)
- Kubernetes テンプレートの README.md における Helm リポジトリブランチへのリンクが修正されました。[Templates] (ZBX-26666)
- foreach 関数を用いた場合に一部のアグリゲーション関数が動作しない不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-21087)
- アイテムのプロトタイプの監視間隔として LLD マクロが使用できない不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-26273)
- libssh ベースのアイテムに対して、SourceIP パラメータのサポートが追加されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26571)
- メンテナンス期間の設定において、API とフロントエンド間で “every” と「繰り返し間隔」および “period” と「メンテナンス期間」にそれぞれ設定可能な数値範囲が一致していない不具合が修正されました。[API] (ZBX-26191)
- Zabbix エージェント 2 の S.M.A.R.T プラグインが致命的なエラーではない終了ステータスコードで失敗する不具合が修正されました。[Agent] (ZBX-26446)
- 設定フォームの「タグ」タブにおいて欠損していた “Tags” のラベルの翻訳文字列が追加されました。[Frontend] (ZBX-26422)
- Cisco Meraki device by HTTP テンプレートに新しいインベントリアイテムが追加されました。[Templates] (ZBX-26567)
- GetCostAndUsage API リクエストのシンタックス変更に伴って、AWS Cost Explorer by HTTP テンプレートの JavaScript が修正されました。[Templates] (ZBX-26604)
- アイテムの保存前処理におけるパラメータのトリミング処理が修正されました。[Frontend] (ZBX-26481)
- 上位アイテムおよび上位トリガーウィジェットにおいて、データがない場合にその旨を表すメッセージが正しく表示されるように修正されました。[Frontend] (ZBX-26249)
- マップ要素を右クリックした後に別の要素を右クリックすると、ひとつ前の要素の設定フォームが表示される不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-26300)
- Zabbix プロキシにおける Vault のシークレットの解決処理が修正されました。[Proxy] (ZBX-25499)
- JavaScript の保存前処理でグローバル変数が使用されるとメモリリークが発生する不具合が修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26529)
- グラフのプロトタイプページからリンクされたテンプレートをクリックした際に誤ったページがロードされる不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-26516)
- リダイレクト後の IP アドレスの重複問題が修正され、Zabbix エージェントの接続エラー時に再接続されるまでヒストリのアップロードが無効化されるようになりました。[Agent] (ZBX-26143)
- 古い c-ares ライブラリ使用時に DNS クエリが IP アドレスに対して実行される不具合が修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26589)
- アイテムの値が保存前処理に送られる順番でフラッシュされるように修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26426)
- 値のマッピング名にクォーテーションが含まれる場合に、更新に失敗する不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-24047)
- Web シナリオの設定フォームに hostid パラメータの検証処理が追加されました。[Frontend] (ZBX-26123)
- ディスカバリで生成されたアイテムの許可されたホスト欄に readonly 属性が設定されるようになりました。[Frontend] (ZBX-26454)
- ゲージウィジェットの説明がリフレッシュ時に更新されない不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-25913)
- preprocessing manager におけるメモリの過剰配分が修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26537)
- webkit ベースのブラウザにおいて、ウィジェットの編集中にページをスクロールした際に線が表示される不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-26518)
- ユーザマクロの変更が Zabbix プロキシと同期されない可能性がある競合状態が修正されました。[Server] (ZBX-25413)
- Zabbix エージェント 2 から wmi.getall へのレスポンスが配列型の値を返さない不具合が修正されました。[Agent] (ZBX-26187)
機能追加・改良
- TimescaleDB の最大サポートバージョンが 2.21 に更新されました。[Server] (ZBXNEXT-10122)
- 処理時間が最も長い上位のアイテム ID をハイライトすることにより、保存前処理の診断情報が改善されました。[Proxy] [Server] (ZBXNEXT-10119)
- TimescaleDB 2.18.0 以降非推奨となっている TimescaleDB の API 呼び出しの削除に向けた準備が実施されました。[Installation] [Server] (ZBXNEXT-9770)
- Cisco Secure Firewall Threat Defense by HTTP テンプレートが追加されました。[Templates] (ZBXNEXT-9959)
- SMART by Zabbix agent 2 テンプレートに新しい自己テスト用アイテムが追加され、自己テスト用トリガーが改善されました。[Templates] (ZBXNEXT-9926)
- TimescaleDB の最大サポートバージョンが 2.20 に更新されました。[Server] (ZBXNEXT-10018)
- AWS テンプレートに対するメタデータ認証を用いた AssumeRole の利用法が追加されました。[Templates] (ZBXNEXT-9674)
- diaginfo の保存前処理セクションに受信した値の数およびサイズでソートされた上位アイテムが追加されました。[Proxy] [Server] (ZBXNEXT-9931)
詳細は以下をご覧ください。