
このドキュメントは 2025 年 6 月 18 日にリリースされた Zabbix 7.2.8 のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードは Zabbix ダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
重大な変更
- preprocessing worker プロセスが複数起動するよう設定されており、かつログ監視のように単一のアイテムにおいて一度に複数の値を受信する場合、preprocessing manager が CPU の高騰を引き起こす可能性がある不具合が修正されました。(ZBX-26588)
不具合修正
- preprocessing manager におけるメモリの過剰配分が修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26537)
- 設定フォームの「タグ」タブにおいて欠損していた “Tags” のラベルの翻訳文字列が追加されました。[Frontend] (ZBX-26422)
- SNMP キャッシュクリーンアップのロジックが改善されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26294)
- 全てのアグリゲーション関数で foreach 関数が正常に動作するように修正されました。[Frontend] (ZBX-21087)
- メンテナンス期間の設定において、API とフロントエンド間で “every” と「繰り返し間隔」および “period” と「メンテナンス期間」にそれぞれ設定可能な数値範囲が一致していない不具合が修正されました。[API] (ZBX-26191)
- アクセスできないテンプレートに設定されたホストダッシュボードが表示されない不具合が修正され、hostdashboard オブジェクト API が追加されました。[API] [Frontend] (ZBX-23167)
- Web シナリオの設定フォームに hostid パラメータの検証処理が追加されました。[Frontend] (ZBX-26123)
- regsub および iregsub 関数が一致する結果がない場合でもその結果を返すように修正されました。[Frontend] (ZBX-25420)
- Zabbix エージェント 2 の S.M.A.R.T プラグインが致命的なエラーではない終了ステータスコードで失敗する不具合が修正されました。[Agent] (ZBX-26446)
- アイテムの値が保存前処理に送られる順番でフラッシュされるように修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26426)
- JavaScript の保存前処理でグローバル変数が使用されるとメモリリークが発生する不具合が修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26529)
- discovery manager プロセスで Zabbix プロキシがクラッシュする不具合が修正されました。[Proxy] (ZBX-26469)
- Zabbix エージェント 2 から wmi.getall へのレスポンスが配列型の値を返さない不具合が修正されました。[Agent] (ZBX-26187)
- Oracle テンプレートおよび Zabbix エージェント 2 の Oracle プラグイン両方において、クエリおよびアイテムで使用されているコンテナ名をコンテナ ID で置き換えるように修正されました。[Agent] [Templates] (ZBX-25944)
- バイナリデータ型のアイテムのプロトタイプに対しては「トリガーのプロトタイプの作成」のメニュー項目が無効化されるように修正されました。[Frontend] (ZBX-26131)
- パラメータ設定のないスクリプトタイプのメディアタイプを利用して Zabbix DB の停止メッセージを通知しようとすると、Zabbix サーバがクラッシュする不具合が修正されました。[Server] (ZBX-26478)
- vmware.eventlog アイテムによりヒストリキャッシュの過負荷が引き起こされる不具合が修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26116)
- Zabbix エージェント 2 において、zbxcmd の実行が Windows のシステムコールを回避するように修正されました。[Agent] (ZBX-26344)
- ヒストリの保存期間外のタイムスタンプを持つ値を受信すると、保存期間内のすべての値が value cache に追加される不具合が修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26433)
- パケットの欠損による失敗を回避するために、非同期の snmp poller のリトライ回数が 5 回に変更されました。[Proxy] [Server] (ZBX-25175)
- DBPort および DBSocket パラメータの検証処理が追加されました。[Proxy] [Server] (ZBX-25968)
- Office 365 relay のメディアタイプにおけるドメインのフォーマットで、ダッシュをドットで置き換えるように修正されました。[Frontend] (ZBX-26092)
- 不正なデータ型の SNMP を受信した際に、SNMP の保存前処理によってアイテムが利用不可となる不具合が修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26313)
- SNMP の get[] アイテムにおいて、改行が切り詰められる不具合が修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26387)
- 履歴データリクエスト時に TimescaleDB でクエリ実行が長期間におよぶ不具合が修正されました。[API] [Frontend] (ZBX-26372)
- 競合が発生した場合にテンプレートのインポート順がリンク順に優先されるように、ユーザマクロの解決順序が修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26339)
- VMware Guest テンプレートの mouted fs discovery において、保存前処理のステップが削除されました。[Templates] (ZBX-18703)
- マップナビゲーションウィジェットにおいて、ツリーが折りたたまれているとリフレッシュ時にルートマップに戻される不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-25713)
- トラフィックの圧縮に関連する Zabbix エージェント 2 のメモリリークの不具合が修正されました。[Agent] (ZBX-26244)
- Zabbix エージェント 2 において、高 RTT 環境における接続のアクセプトレートが改善されました。[Agent] (ZBX-26114)
- proc.num、proc.cpu.util および proc.mem アイテムで存在しないユーザパラメータに指定された場合の挙動が Zabbix エージェントと Zabbix エージェント 2 で異なっていた不具合が修正されました。[Agent] (ZBX-25526)
- OTRS CE メディアタイプに ticket type パラメータが追加され、ドキュメントの更新および欠損していた Web サービスファイルが追加されました。[Templates] (ZBX-26369)
- Zabbix サーバとプロキシ間の値識別子の異常検出に対する警告ログのメッセージが改善されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26297)
- Asterisk by HTTP テンプレートにおける正規表現が maxcalls オプションを有効にしても動作するように更新されました。[Templates] (ZBX-25684)
- 各テンプレートの uptime に対するトリガーが更新されました。[Templates] (ZBX-25538)
- ラベルクリック時のフィールドへのフォーカスが修正されました。[Frontend] (ZBX-26263)
- アイテム設定フォームにおける最新データへのリンクが更新されました。[Frontend] (ZBX-26113)
- ページングのデータに parent discoveryid の引数が追加されました。[Frontend] (ZBX-26377)
- 開始日時が未来かつ現在の期間を超えている場合に、定期レポートが作成されないように修正されました。[Server] (ZBX-26256)
機能追加・改良
- diaginfo の保存前処理セクションに受信した値の数およびサイズでソートされた上位アイテムが追加されました。[Proxy] [Server] (ZBXNEXT-9931)
- Zabbix server health テンプレートに Preprocessor throughput のアイテムが追加されました。[Templates] (ZBXNEXT-9942)
- Telegram メディアタイプに supergroup topics のサポートが追加され、ドキュメントが更新されました。[Templates] (ZBXNEXT-9989)
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