このドキュメントは 2024 年 7 月 22 日にリリースされた Zabbix 7.0.1 のリリースノートの日本語訳です。
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以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
不具合修正
* 圧縮ポリシーの変更のバグが修正されました。[Server](ZBX-24852)
* Zabbix agent 2 がグローバルスクリプト実行時にクラッシュする問題が修正されました。[Agent][Server](ZBX-24719)
* ブラウザ監視で Firefox での perf エントリのコレクションが修正され、シリアライズ不可のプロパティのフィルタリングが追加されました。[Server](ZBX-24632)
* データベースが読み取り専用の場合にスタンドアローンの Zabbix server と Zabbix proxy が停止しない問題が修正されました。[Proxy][Server](ZBX-24514)
* 読み取り専用フィールドの状態とスタイルが修正されました。[Frontend](ZBX-23936)
* 監査ログの圧縮が圧縮ポリシーを変更することで修正されました。[Server](ZBX-24643)
* 前処理マネージャと主プロセスのメモリ使用率が高い問題が修正されました。[Proxy][Server](ZBX-24712)
* ホストがメンテナンス中の場合、Problems ウィジェットの未定義配列キーエラーが修正されました。[Frontend](ZBX-22920)
* 保存前処理で値を uint64 に変換するのに失敗した場合のクリティカルなメッセージのログ出力が削除されました。[Server](ZBX-24649)
* フロントエンドの多くの場所で誤った翻訳が使用されている問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24520)
* アイテムのテストで前の値のフィールドが現在の値に更新されてしまう問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24598)
* Escape キーを一回押しただけで、マップコンストラクタの全てのオープンしているモーダルウィンドウがクローズされてしまう問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24404)
* Map ウィジェットにユーザがアクセスできないマップ要素が保持されている場合のダッシュボードのエラーが修正されました。[Frontend](ZBX-24108)
* Web シナリオの次回検査までの間隔の更新が修正されました。[Server](ZBX-24559)
* Azure Virtual Machine テンプレートの古いアイテムがいくつか修正され、また、新たなアイテムがいくつか追加されました。[Templates](ZBX-24569)
* 計算型アイテム、あるいは式マクロでバイナリのアイテム値を使用している場合のクラッシュが修正されました。[Server](ZBX-24689)
* Graph ウィジェットのヒントボックスのクローズ時のエラーが修正されました。[Frontend](ZBX-24577)
* 最新データのキオスクモードでのタグのサブフィルターが修正されました。[Frontend](ZBX-24537)
* PHP mbstring 拡張がインストールされていない場合、フロントエンドが前提条件のページを表示しない問題が修正されました。[Frontend](ZBX-23403)
* インターフェースが設定されていないディスカバーされたアイテムのインターフェースフィールドの見え方が修正されました。[Frontend](ZBX-24610)
* Graph ウィジェットのアイテムの順序が修正されました。[Frontend](ZBX-24638)
* Zabbix agent 2 Oracle プラグインと Oracle by ODBC テンプレートの監視ユーザの権限についての説明が改善されました。[Documentation](ZBX-23770)
* メディアタイプの一覧のステータスカラムのスタイルが修正されました。[Frontend](ZBX-24083)
* Item 値ウィジェットの値が正しく並んでいない問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24235)
* URL ウィジェットのリサイズ処理とドラッギング処理が修正されました。[Frontend](ZBX-23073)
* “operator” プロパティなしのアクションフィルター条件を渡すことができず、デフォルト値が “Equal” であることを示唆する問題が修正されました。[API](ZBX-23751)
* SQLite データベースの作成が修正されました。[Proxy](ZBX-24682)
* Problems by severity ウィジェットのヒントボックスでの障害の順序が正しくない問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24562)
* リンクされたテンプレートの LLD ルールのフィルターの evaltype プロパティを更新することができない問題が修正されました。[API](ZBX-24646)
* 継承されるアイテムの総数がバッチサイズを超えて、さらにバッチサイズの倍数になっていない場合に複数アイテムを持つテンプレートから複数ホストへの継承ができない問題が修正されました。[API](ZBX-24622)
* 冗長な条件付きフィールドが含まれている、アイテム、LLD ルール、アイテムプロトタイプがインポートできない問題が修正されました。[API](ZBX-23886)
* ホストインターフェースがディスカバーされたアイテムテストで提示されない問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24609)
* role.update API 経由で全ての UI 要素のアクセスが無効化できてしまう機能が抑止されるようになりました。[API](ZBX-21429)
* 異なる編集フォームでタグ行の表現に一貫性がない問題が修正されました。[Frontend](ZBX-19271)
* ディスカバーされたホストにリンクされているテンプレートのタグが継承されない問題が修正されました。[Server](ZBX-24671)
* Check Point Next Generation Firewall by SNMP テンプレートのトリガ式の誤った閾値が修正されました。[Templates](ZBX-24539)
* Solaris の vm.memory.size[pused] アイテムが修正されました。[Agent](ZBX-24667)
* HPE iLO by HTTP テンプレートにストレージのボリュームチェックが追加されました。[Templates](ZBX-23781)
* Zabbix agent が、IPv6 が無効化されている場合は net.tcp.socket.count の結果をエラーなしで返すように修正されました。[Agent](ZBX-24391)
* ディスクの統計情報を読み出し中の Zabbix agent のクラッシュが修正されました。[Agent](ZBX-24455)
* Geomap ウィジェットのカスタム重大度名の使用方法が修正されました。[Frontend](ZBX-24352)
* Zabbix agent 2 の MQTT プラグインの clientID が厳密な要件に従って生成されるように修正されました。[Agent](ZBX-20993)
* VMWare SD-WAN VeloCloud by HTTP テンプレートの edge の SD-WAN の JavaScript 前処理付きの依存アイテムが追加されました。[Templates](ZBX-23426)
* 式マクロがサポートされていない場所で使用された場合のクラッシュが修正されました。[Server](ZBX-24566)
* めったに更新されないトレンドのリアルタイムエクスポートが修正されました。[Server](ZBX-24513)
* PostgreSQL から収集したデータと他のデータベースから収集したデータについてグラフが異なる問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24450)
* ページのリフレッシュで選択された行のハイライト処理が修正されました。[Frontend](ZBX-21702)
* トリガ式のコンストラクタの ‘<‘ および ‘>’ 演算子の表示が誤っていた問題が修正されました。[Frontend](ZBX-23398)
* アイテム状態の変更後にホストを更新した際にエラーメッセージが表示される問題が修正されました。[Frontend](ZBX-23584)
* 利用できないダッシュボードがウィジェット固有の JS ファイルをロードしようとして失敗している問題が修正されました。[Frontend](ZBX-22623)
* アラートシンカーのメインループで負荷が高い時のメモリリークおよびアラートを見逃す可能性がある問題が修正されました。[Server](ZBX-24405)
* プロキシリストのエラーが、Mode カラムでソートされた場合に発生する問題が修正されました。[Frontend][Installation][Server](ZBX-24579)
* イベントアクションスクリプトを手動で実行した場合の未定義配列キーのエラーが修正されました。[Frontend](ZBX-24042)
* Gauge ウィジェットの arc の値/単位のオーバーフロー境界が修正されました。[Frontend](ZBX-23489)
* 冗長なカーネルヘッダのインクルードが削除されました。musl の互換性の問題が修正されました。(ZBX-24565)
* ダッシュボードでアクセスできないウィジェットを参照している問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24525)
* Top ホストウィジェットのカラムエディタで時間間隔についてのエラーメッセージが誤っている問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24474)
* 動的なコンテンツでポップアップ中のスクロールバーが消えてしまう問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24239)
* 全てのテンプレートが、新しいデフォルトのヒストリー値とデフォルトのトレンド値で再生成されました。[Templates](ZBX-23917)
* 非推奨となった GCE Integrity 機能の潜在的な問題が修正されました。[Templates](ZBX-24665)
* キャッシュを使用するテーブルで新しい ID の計算時にクラッシュが発生する問題が修正されました。[Server](ZBX-24641)
* CyberArk Vault の証明書なしの接続が修正されました。[Frontend](ZBX-24588)
* アイテムのテストの際に誤ったタイムアウト値が使用されていた問題が修正されました。[Frontend](ZBX-23876)
* 無効化されている Map ナビゲーションツリーウィジェットの更新時のエラーが修正されました。[Frontend](ZBX-24548)
* 末尾にスラッシュが存在する場合の WebDriverURL の処理が修正されました。[Server](ZBX-24553)
* VMware テンプレートのデータストアのトリガが修正されました。[Templates](ZBX-24635)
* ポートバインディングについての分かりにくいエラーメッセージが修正されました。[Agent][Proxy][Server](ZBX-20766)
* シャットダウン時のソケットファイルの後始末が実装されました。また、起動時の重要な段階でのシグナルのブロック処理が追加されました。[Proxy][Server](ZBX-24453)
* アイテムプロトタイプの不整合が見つかった場合のテンプレートのリンクが修正されました。[Server](ZBX-24167)
* アラートマネージャが定期的にデータベースに ping を投げている場合にブロックされる可能性がありました。この問題が修正されました。[Server](ZBX-24119)
* 親がスクロールしたり、ターゲットの位置が変化したときのヒントボックスの隠蔽処理が修正されました。[Frontend](ZBX-23440)
* net.dns.perf について、結果が NXDOMAIN となった場合にゼロではなく、有効な応答時間を返すように修正されました。[Agent](ZBX-24301)
* ロードの状態のリンクからバックグラウンドカラーが削除されました。[Frontend](ZBX-24550)
* {HOST.DNS} および {HOST.IP} が空の場合に展開されない問題が修正されました。[Server](ZBX-24560)
* VMware テンプレートでデータストアについてのトリガが追加されました。[Templates](ZBX-24415)
* 入れ子になったモーダルフォームでセーブされていない変更についての警告メッセージが欠けていました。この問題が修正されました。[Frontend](ZBX-23435)
* 大きな設定を送信する際の Zabbix server および Zabbix proxy の trapper と Zabbix proxy の poller のメモリ使用率が改善されました。[Proxy][Server](ZBX-24483)
* HA ノードが頻繁にアクティブとスタンバイ状態を行き来する問題が修正されました。[Server](ZBX-24574)
* resolv.conf の設定に問題があるために DNS ライブラリの初期ができなかった場合に、サーバが起動時に予期せず終了してしまう問題が修正されました。[Server](ZBX-24532)
* VMware サービスのユーザ名、パスワード、URL について値が空かどうかのチェックが追加されました。[Proxy][Server](ZBX-7998)
* 起動時の主プロセスのデータベースへの接続数が削減されました。[Proxy][Server](ZBX-24402)
* ユーザに何も権限がない場合のホストの利用可能性状態のアイテムカウントの計算の問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24310)
* 多くのホストで冗長な繰り返しが発生していることによる、ホストの LLD が遅い問題が修正されました。[Server](ZBX-24318)
* バリュータイプの変換が保存前処理のステップを踏まずに適用された場合に、アイテムテストの結果が表示されない問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24477)
* 監視ページでフィルタパラメータを削除した後のフィルタの動作が修正されました。[Frontend](ZBX-24369)
* Geomap ウィジェットのウィジェット編集モードでマップをドラッグした際のコンソールエラーが修正されました。[Frontend](ZBX-24484)
* アイテムリストページのアクティブエージェントアイテムに間隔が欠けていた問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24233)
* LDAP 設定ページでプロビジョンされたメディアのマッピングを削除する際のエラーが修正されました。[Frontend](ZBX-24370)
* Oracle Database プラグインおよび Oracle by Zabbix agent 2 と Oracle by ODBC の両テンプレートについてサポートされるバージョンの記載が修正されました。[Documentation](ZBX-23337)
* トリガプロトタイプあるいはグラフプロトタイプで使われる既存のホストやテンプレートの依存アイテムプロトタイプが異なるマスターアイテムを持っている場合、それらの既存のホストやテンプレートをインポートできない問題が修正されました。[API](ZBX-24180)
* TCP チェックにより誤ってホストがディスカバーされる問題が修正されました。[Proxy][Server](ZBX-24242)
* Zabbix agent2 のローダブルプラグインのプロセス処理が誤って存在する全ての子プロセスを捕捉していた問題が修正されました。[Agent](ZBX-24362)
* ホストフォームでの Enter ボタンによる投稿について、フォームがポップアップでオープンされ、かつ、フォーカスがフレキシブルテキスト領域フィールドにある場合の処理が修正されました。[Frontend](ZBX-24152)
* マップ要素の URL を開く際の不整合が修正されました。[Frontend](ZBX-24276)
* アイテム一覧ページでナビゲートを行うとサブフィルターがリセットされてしまう問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24253)
* 定期レポート中の誤った添付ファイル名が修正されました。[Server](ZBX-24503)
* 最新データページで選択された state サブフィルターが見えなくなってしまう問題が修正されました。[Frontend](ZBX-24344)
* 表示すべき結果が何もない場合は、プロキシグループページのテーブルのフッタ中の要素数に表示が削除されるようになりました。[Frontend](ZBX-24534)
* TimescaleDB の設定をアップグレードするよう指示するログ出力中の警告が修正されました。[Server](ZBX-24601)
* アイテムの角度の計算に関連した複数の pie グラフの問題が修正されました。[Frontend](ZBX-18094)
* 読み取り専用のフィールドが、HostInterface および drule API の create/update 操作により変更できてしまう問題が修正されました。[API](ZBX-24299)
* パンくずリストから壊れたテンプレート編集ページがオープンされる問題が修正されました。[Frontend](ZBX-23436)
* VMware の vmware.vm.memory.size.compressed キーのスケールが修正されました。[Proxy][Server](ZBX-24470)
* MIB ファイルがインストールされていない場合に get[oid] と walk[oid] が 16進数ではなく UTF-8 テキストで表示されるよう改善されました。[Proxy][Server](ZBX-17382)
* メインの Zabbix agent インターフェースでホストインターフェースマクロを展開する際のクラッシュが修正されました。[Proxy][Server](ZBX-24540)
* ホストとメンテナンスの積が大きい時のメンテナンスの計算が最適化されました。[Server](ZBX-23690)
機能追加・改良
* Graph および Pie chart ウィジェットのアイテムのデータソースとしてウィジェットを指定するオプションが追加されました。[Frontend](ZBXNEXT-9215)
* Zabbix health テンプレートが新たな視覚化で更新されました。[Templates](ZBXNEXT-8657)
* 監査ログの recordsetid にインデックスが追加されました。[Server](ZBXNEXT-9143)
* Linux で、proc.get[] が PSS(proportional set size) メモリを取得するように拡張されました。[Agent](ZBXNEXT-9194)
* TimescaleDB のソフト最小バージョンが 2.13 に更新されました。[Server](ZBXNEXT-9260)
* Zabbix agent 2 の Smart プラグインに Small Computer System Interface (SCSI) デバイス型のサポートが追加されました。[Agent](ZBXNEXT-9081)
* Linux テンプレートと Windows テンプレートの fuzzytime トリガにリカバリ式が追加されました。active agent テンプレートから fuzzytime トリガが削除されました。[Templates](ZBXNEXT-6445)
* Azure VM Scale Sets にディスカバリとテンプレートが追加されました。[Templates](ZBXNEXT-8868)
* MySQL のサポートされる最大バージョンが 8.4 に更新されました。[Proxy][Server](ZBXNEXT-9201)
* TimescaleDB のサポートされる最大バージョンが 2.15 に更新されました。[Server](ZBXNEXT-9225)
* MariaDB のサポートされる最大バージョンが 11.4 に更新されました。[Proxy][Server](ZBXNEXT-9226)
* Oracle Cloud by HTTP テンプレートにカスタムのコンパートメントのサポートが追加されました。[Templates](ZBXNEXT-9140)
* Jira Data Center by JMX テンプレートが追加されました。[Templates](ZBXNEXT-9034)
* VMware の event ログの取得が改善されました。[Proxy][Server](ZBXNEXT-9145)
* VMware の event ログに username が追加されるように拡張されました。[Proxy][Server](ZBXNEXT-8990)
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