このドキュメントは 2023 年 6 月 27 日にリリースされた Zabbix 6.4.4 のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードは Zabbix ダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
不具合修正
* URL スキーマの検証の効率が悪かった問題が修正されました。(ZBX-22987)
* マウントポイントが同じファイルシステムに対し、vfs.fs.get が返す fs タイプが誤っていた問題が修正されました。(ZBX-21892)
* プラグイン向けのアクティブチェックに長い更新間隔と短い更新間隔がある場合に、Zabbix agent 2 でアクティブチェックがたまに実行されないことがありました。この問題が修正されました。(ZBX-21859)
* テンプレートの親ホストプロトタイプでのユーザマクロの変更の結果として、継承されたホストプロトタイプでユーザマクロの秘密値がクリアされていたのが防止されるようになりました。(ZBX-22941)
* データベースに problem.cause_eventid インデックスを作成することで性能問題が修正されました。(ZBX-22889)
* イベントログでタイムスタンプが重複していた問題が修正されました。(ZBX-22695)
* Graph および Graph (classic) ウィジェットのスケールの計算が修正されました。(ZBX-22903)
* Zabbix プロキシが TCP エラーを報告すべきところを JSON エラーを報告していた問題が修正されました。(ZBX-22838)
* 大きな浮動小数点数のメトリックのストリーミングが修正されました。(ZBX-22904)
* コンパイル不可の JavaScript への webhook を更新する際のサーバクラッシュが修正されました。(ZBX-22148)
* ハードコードされた値が提供されている場合の Zabbix agent2 プラグインのデフォルトが修正されました。(ZBX-22868)
* Zabbix agent 2 用の MQTT プラグインに TLS と Default のパラメータサポートが追加されました。(ZBX-22399)
* 画面のリフレッシュ後のダッシュボードのページ選択が修正されました。(ZBX-20280)
* UserParameterDir が定義されている Zabbix agent 2 使用時に、Windows でユーザパラメータがたまにクラッシュする問題が修正されました。(ZBX-22883)
* グローバルビューダッシュボードの Top ホストウィジェットのメトリック名が修正されました。また、Zabbix サーバヘルスダッシュボードのグラフに欠けていたコネクタキューのメトリックが追加されました。(ZBX-22953)
* 編集されたダッシュボードからユーザの確認なしに別ページへ移動できてしまう問題が修正されました。(ZBX-22243)
* OpenBSD で Zabbix を libevent をリンクしつつコンパイルする際の問題が修正されました。(ZBX-22844)
* 頻繁に更新されるファイルを読み込む場合に vfs.file.contents の出力が誤っていた問題が修正されました。(ZBX-22798)
* JavaScript 実行用のメモリ割り当て制限が 64M から 512M に増やされました。(ZBX-22805)
* プロキシのリストでプロキシ名が不必要に改行が行われて複数行になっていた問題が修正されました。(ZBX-21877)
* curl での通信の問題に関連した VMware のタグの更新エラーが修正されました。(ZBX-22697)
* AWS EC2 by HTTP テンプレートの保存前処理段階が最適化されました。(ZBX-21573)
* グラフのデータの始点と終点の表示が修正されました。(ZBX-16326)
* Windows テンプレートのトリガイベント名に括弧が欠けていた問題が修正されました。(ZBX-22467)
* 空のダッシュボードを編集する際のデバッグ情報の表示が修正されました。(ZBX-22738)
* アイテム、アイテムプロトタイプ、ディスカバリルールのテストダイアログの HTTP プロキシフィールドから、ホストとインターフェースのマクロ展開が削除されました。(ZBX-22231)
* ホスト、テンプレート、ホストプロトタイプのクローンフォーム中のテキストマクロに誤って Revert ボタンが表示されていた問題が修正されました。(ZBX-22681)
* Safari で、Enter キーを押した際のフィルターフォームの投稿が修正されました。(ZBX-21194)
* ファイルシステムから読み取りを行う際の Zabbix agent 2 の競合条件が修正されました。(ZBX-22762)
* ユーザの作成時、あるいはフロントエンドに既に設定されているロールを持つユーザを更新する際に、ユーザロールを持つことが必須となりました。(ZBX-22348)
* アクションの作成や更新の際に、ホスト、ホストグループ、トリガ、ディスカバリルール、ディスカバリチェック、プロキシについて書き込み権限が必要であるという要件が削除されました。(ZBX-21804)
* 指定されたユーザロールでのユーザ一覧のフィルタリングが修正されました。(ZBX-22743)
* テキストエリアの幅がリサイズされた場合にポップアップフォームのフィールドがラベルと重なってしまう問題が修正されました。(ZBX-22418)
* 指定された期間に何もデータがない場合は、count_foreach の代わりに add 0 が使われるようになりました。(ZBX-19590)
* リクエストに不正な認証パラメータが含まれている場合の致命的エラーが修正されました。(ZBX-22594)
* Safari で、無効化された入力フィールドのテキストの色が修正されました。(ZBX-22397)
* アクション操作の編集フォームで間違った操作の詳細ポップアップウィンドウが開かれる問題が修正されました。(ZBX-22691)
* PostgreSQL by Zabbix agent と PostgreSQL by Zabbix agent 2 テンプレートで保存前処理段階が最適化されました。(ZBX-21593)
* Zabbix agent 2 で暗号化された接続を確立する際にログインでハングしてしまう問題が修正されました。(ZBX-22470)
* 非標準の位置での OpenSSL, YAML, cmocka のコンパイル処理が修正されました。(ZBX-22314)
* アイテムキーが一致する二つ以上のテンプレートをホストやテンプレートにリンクできないように修正されました。この二重にテンプレートをリンクすることのチェックと関連するエラーメッセージが改善されました。(ZBX-20263)
* LDAP のグループパターンでの特殊文字のサポートが修正されました。(ZBX-22254)
* “service not equal” アクション条件が想定されている通りには動作していませんでした。この問題が修正されました。(ZBX-22571)
* データセットの集計が有効になっている場合、Graph ウィジェットが複数のアイテムについての障害を全部は表示していなかった問題が修正されました。(ZBX-22644)
* 多くのテンプレートでスペルの誤りが修正されました。(ZBX-22698)
* Map ウィジェットの Select map フィールドがマルチセレクトに変更されました。(ZBX-21883)
機能追加・改良
* Kubernetes テンプレートのディスカバリルールで JavaScript による不要な前処理が削除されました。(ZBXNEXT-8497)
* Kubernetes テンプレートの JavaScript のスクリプトが更新されました。(ZBXNEXT-8465)
* TimescaleDB のサポートされる最大バージョンが 2.11 に更新されました。(ZBXNEXT-8467)
* ターゲット要素が消えた場合にヒントボックスが自動的にクローズするように修正されました。(ZBXNEXT-7072)
* Kubernetes cluster state テンプレートの Kubelet ディスカバリにノードラベルとアノテーションのフィルターが追加されました。(ZBXNEXT-8294)
詳細は以下をご覧ください。
https://www.zabbix.com/rn/rn6.4.4