このドキュメントは2020年10月26日にリリースされたZabbix 5.2.0 のリリースノートの日本語訳です。
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以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
不具合修正
- ユーザのロールとパーミッションが修正されました。(ZBXNEXT-6148)
- セッション id の生成が修正されました。(ZBXNEXT-5965)
- ナビゲーションツリーソースのマップウィジェット設定における JavaScript のエラーが修正されました。(ZBX-18498)
- アイテムテストフォームで未定義のオフセットエラーが修正されました。(ZBX-18396)
- 「すべてのテスト」ボタンでアイテムテストダイアログを開いたときの値のキャッシングが修正されました。(ZBX-18415)
- Zabbix agent 2 で Hostname、HostnameItem パラメータが正しく表示されない不具合が修正されました。(ZBX-17975)
- 無効なマルチセレクトアイテムをクリックしたときの JavaScript の Uncaught TypeError が修正されました。(ZBX-18464)
- アイテム、アイテムプロトタイプ、LLD ルール編集フォームの「タイムアウト」フィールドのアスタリスクマークの欠落が修正されました。(ZBX-18438)
- vCenter のバージョンに応じて、maxQueryMetrics のデフォルト値が設定されるようになりました。(ZBX-18411)
- ウィザードを使用して依存アイテムを作成する際の、アイテムプロトタイプフォームでの未定義のインデックスが修正されました。(ZBX-18443)
- SNMP LLD で複数行の値が切り捨てられる不具合が修正されました。(ZBX-17178)
- URL を持つ画像でマップコンテキストメニューが開かない不具合が修正されました。(ZBX-18378)
- Zabbix プロキシを使用している場合、Oracle DB 上でメタデータを持たないホストが他のデータベースと比較して自動登録の動作に一貫性がない不具合が修正されました。(ZBX-18462)
- {EVENT.TAGS.<tag name>} マクロの値がソートされるように修正されました。(ZBX-18118)
- フロントエンドのセットアップフォームで、サポートされていない暗号化データベースに対して「データベースのTLS暗号化」フィールドが有効で送信される不具合が修正されました。(ZBX-18456)
- ホストが Zabbix プロキシで監視され、マスターアイテムが計算アイテムの場合に依存アイテムが動作しない不具合が修正されました。(ZBX-18407)
- 他のデータベースと比較して、Oracle 上でメタデータを持たないホストの自動登録の動作の不整合が修正されました。(ZBX-18364)
- Solaris でバイトオーダーが正しくないために preprocessing worker がクラッシュする不具合が修正されました。(ZBX-18210)
- 「Template App HAProxy by HTTP」のマクロ {$HAPROXY.FRONT_SUTIL.MAX.WARN} の値が修正されました。(ZBX-18383)
- Zabbix に fping 5.0 のサポートが追加されました。(ZBX-18365)
- Oracle プラグインのセグメンテーション違反が修正されました。(ZBX-18385)
- snmp_cache_reload のロギングが追加されました。(ZBX-18193)
- 接続に SourceIP パラメータを使用するための JavaScript からの http(s) のリクエストが修正されました。(ZBX-18400)
- サーバ上でヒストリ/トレンドの保存期間外の受信値を破棄するようになりました。(ZBX-17493)
- JSON でエクスポートしたデータをインポートする際の予期せぬタグエラーが修正されました。(ZBX-18417)
- 「updateItemTestBtn is not defined」というブラウザに表示されるエラーが修正されました。(ZBX-18425)
- フロントエンドスクリプト実行時の system.run[] に wait が挿入されないようになりました。(ZBX-17916)
- 親ホストから snmp ホストインターフェイスを削除するとサーバがクラッシュする不具合が修正されました。(ZBX-18386)
- 「invalid URL」エラーが表示された場合の JavaScript のエラーが修正されました。(ZBX-18238)
- 障害が解決した後も、スクリーン内の「ホストの障害」に障害が残っている不具合が修正されました。(ZBX-18343)
- Windows 上の Zabbix agent 2 のデフォルトのログファイル名が変更されました。(ZBX-18199)
- 古い Windows システムで「プロセッサ情報」カウンターが存在しないことを報告する不具合が修正されました。(ZBX-18366)
- select 要素内の SNMP インターフェースに詳細が表示されない不具合が修正されました。(ZBX-17877)
- OracleDB の長いデータ行のフォーマットが修正されました。(ZBX-18359)
- NULL ポインタを出力しようとするとクラッシュする可能性がある不具合が修正されました。(ZBX-18337)
- 管理者権限のアカウントで Web 上からアイテムの取得テストが行えない不具合が修正されました。(ZBX-17993)
- ガイドラインに沿ってテンプレートの小さな不具合が修正されました。(ZBX-13384)
- Zabbix agent 2 の PersistentBuffer に関するドキュメントが修正されました。(ZBX-18114)
- ガイドラインに沿って VMware に関するテンプレートが修正されました。(ZBX-17842)
- fping 間隔の検出が修正され、デバッグモードで検出されたオプションのログプリントが追加、1 時間ごとにオプションを再検出するようになりました。(ZBX-17848)
- media_jira_with_CF_example.xml が削除され、カスタムフィールドの例が README へ移動されました。(ZBX-18341)
- シングルセレクト、チェックボックス、ラジオボタンのカスタムフィールドタイプと Jira webhook のラベル用の “__zbx ” タグフィルタのサポートが追加されました。(ZBX-18131)
- Zabbix agent 2 へのヘルプフラグが追加されました。(ZBX-18065)
- HTTP/2 を使用している場合の HTTP エージェント JSON 出力が修正されました。(ZBX-17906)
- LLD のオーバライドのポップアップにおけるフィルタブロックが修正されました。(ZBX-18167)
- テンプレートをリンクする際のホストマクロ更新に対する Oracle のエラーが修正されました。(ZBX-18174)
- age と duration に関連したマクロの解像度が秒単位に拡張されました。(ZBX-18188)
- テンプレート画面ページのメニューオプションが正しく選択されていなかった不具合が修正されました。(ZBX-18152)
- コマンドラインのヘルプメッセージにランタイムコマンドの diaginfo オプションが追加されました。(ZBX-18340)
- コンテキストメニューの「Web監視」ページへのリンクがフィルタリングパラメータ付きに変更されました。(ZBX-18250)
- アプリケーションの LLD オーバーライドが修正されました。(ZBX-18170)
- VMware イベントメッセージに必要なキャッシュサイズのチェックが追加されました。(ZBX-15904)
- libssh でコンパイルした場合の SSH 監視が修正されました。(ZBX-18121)
- Zabbix agent 2 のユーザ定義パラメータキーのテストが修正されました。(ZBX-17927)
- 「Template DB MySQL by Zabbix agent 2」の URI フィールドの記述が修正されました。(ZBX-18314)
- ダッシュボード上でダイナミックウィジェットを編集する際に古いダイナミックホストが使用される不具合が修正されました。(ZBX-18067)
- ヒストリテーブルがパーティショニングされている場合の「最新データ」画面のパフォーマンスが修正されました。(ZBX-18261)
- CImportDataNormalizer.php が文字列を再帰的に変換し、カスタム拡張ルールとバリデーションの一部を処理するように修正されました。(ZBX-18230)
- Windows に対して Memcached と MySQL プラグインが有効になりました。(ZBX-18322)
- Webhook に非トリガーイベントタイプのサポートが追加されました。(ZBX-17982)
- 「Template DB MSSQL by ODBC」の Log grows および Log shrinks アイテムに対するトリガーが削除されました。(ZBX-18190)
- セットアップセクションおよび「Template DB Oracle by ODBC」、「Template DB PostgreSQL Agent 2」におけるロシア文字が修正されました。(ZBX-18122)
- データ概要テーブルのアイテム名のマクロが解決されない不具合が修正されました。(ZBX-18074)
- Zabbix agent 2 の log_level_increase コマンドが Zabbix agent と一致するように変更されました。(ZBX-18195)
- Memcached プラグインに対して IPv6 と UNIX ソケットのサポートが追加されました。(ZBX-17984)
- value cache を無効にした状態で housekeeper を実行するとクラッシュする不具合が修正されました。(ZBX-18189)
- ホストがインターフェースなしで設定されている際の {ITEM.NAME<1-9>} と {ITEM.KEY<1-9>} のマクロ展開が修正されました。(ZBX-18267)
- 存在しないインターフェースを持つホストをインポートする際の未定義のインデックスが修正されました。(ZBX-18181)
- ガイドラインに沿って JMX に関するテンプレートが更新されました。(ZBX-14503)
- IPMI の Threshold sensors discovery に対するトリガーのオーバライドが追加されました。(ZBX-18196)
- Opsgenie のメディアが変更され、追加オプションのタグとチームを扱うようになりました。(ZBX-18021)
- ホストのパンくずからプロキシ名が削除されました。(ZBX-18050)
- アイテムタイプ「Zabbixアグリゲート」に新しいデフォルトアイテムキーが追加されました。(ZBX-18202)
- インポート中に発見されたホストグループのプロトタイプの保存が修正されました。(ZBX-18124)
- グラフ編集フォームのアイテムの列サイズとパディングが修正されました。(ZBX-17692)
- 障害ウィジェットの深刻度のコピーが正しくない不具合が修正されました。(ZBX-17812)
- SNMP タイプのアイテムテストフォームがインターフェースマクロを送信・解決しない不具合が修正されました。(ZBX-17886)
- convertUnitsS() 関数で負の時間が表示されるように修正されました。(ZBX-18183)
- Slack メディアタイプのパラメータ内の {HOST.IP} マクロが {HOST.CONN} マクロに修正されました。(ZBX-18103)
- Discord メディアタイプの Discord API のバージョンが修正されました。(ZBX-18072)
- ヒストリを削除する際に圧縮機能の利用可否がチェックされていなかった不具合が修正されました。(ZBX-17952)
- Discord のエンドポイントの検証が修正されました。(ZBX-17981)
- ダッシュボードのリストにフィルタと追加の詳細を表示する機能が追加されました。(ZBXNEXT-6052)
- 「Template DB Oracle by ODBC」の不具合が修正されました。(ZBX-18249)
- 「設定」-「ホスト」-「アプリケーション」ページが MVC コントローラで再実装されました。(ZBXNEXT-6054)
- user.create と user.update の API メソッドにおける medias パラメータの名前の不一致が修正されました。(ZBX-17955)
- ヒストリが 0 のテキストアイテムをプロキシのヒストリに保存しないようになりました。(ZBX-17548)
機能追加・改良
- より詳細な権限を持つユーザロールが実装されました。(ZBXNEXT-6148, ZBXNEXT-6150)
- XML、JSON、YAML ファイルの保存前処理パラメータの保存形式が改善されました。デフォルトの XML テンプレートが YAML に変換されました。(ZBXNEXT-6270)
- アイテムのエラーをカスタム値で上書きするための保存前処理ルールが追加されました。(ZBXNEXT-6035)
- 「管理」-「一般設定」-「その他」内の「取得不可アイテムの監視間隔」パラメータが削除されました。(ZBXNEXT-6220)
- diaginfo のランタイムコマンドにロックセクションが追加され、排他制御のアドレスとリードライトロックをログに記録するようになりました。(ZBXNEXT-6245)
- JavaScript を使ったデータ収集のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-5969)
- 「Template Net Mikrotik SNMP」に LTE 監視が追加されました。(ZBXNEXT-6232)
- Zabbix agent 2 に system.swap.size メトリクスのネイティブサポートが追加されました。(ZBXNEXT-6258)
- テンプレートに登録されたスクリーンをダッシュボードに変換するようになりました。(ZBXNEXT-6001)
- 長期間における分析のための新しいトリガー関数が実装されました。(ZBXNEXT-6140)
- 障害の監視とホストの監視ページで定義されたフィルタの保存がサポートされるようになりました。(ZBXNEXT-710)
- 「Template Net Mikrotik SNMP」に LTE 監視が追加されました。(ZBXNEXT-6232)
- ホストプロトタイプに対してホストインターフェースのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-2072)
- SNMP アイテムテストフォームに SNMP インターフェース変数が追加されました。(ZBXNEXT-5928)
- 「Template Tel Asterisk by HTTP」が追加されました。(ZBXNEXT-6189)
- 「Template App Ceph by Zabbix agent 2」が追加されました。(ZBXNEXT-6020)
- アイテムの大量更新とアイテムプロトタイプの一括更新にタイムアウトが追加されました。(ZBXNEXT-5058)
- 「Template App Squid SNMP」が追加されました。(ZBXNEXT-6180)
- Ceph 監視用プラグインが追加されました。(ZBXNEXT-6142)
- HashiCorp Vault からデータベースの資格情報とマクロ値を取得する機能が追加されました。(ZBXNEXT-1660)
- 複数ホストでのアクティブチェックモードのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-2943)
- ヒストリキャッシュの内容をダンプする機能が実装されました。(ZBXNEXT-6167, ZBXNEXT-6168)
- Oracle バックエンドのアイテム、アイテムプロトタイプ、およびディスカバリルールの「description」、「headers」、「params」、「posts」フィールドのストレージサイズが拡張されました。(ZBXNEXT-6196)
- Zabbix agent 2 に MQTT のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-3950, ZBNEXT-6092)
- 「Template App PHP-FPM by HTTP」と「Template App PHP-FPM by Zabbix agent」が追加されました。(ZBXNEXT-6159)
- フォーマットマクロ関数 fmttime と fmtnum が追加されました。(ZBXNEXT-6184)
- データベースの暗号化設定を簡素化するために、セットアップ用の UI が再構築されました。(ZBXNEXT-6157)
- すべてのタブが一つのフォームに統合され、メンテナンスフォームが簡素化されました。(ZBXNEXT-6194)
- 「Template DB Oracle by Zabbix agent 2」が追加されました。(ZBXNEXT-6118)
- Zabbix agent と Zabbix agent 2 に UserParameterDir 設定オプションが追加されました。(ZBXNEXT-6171)
- Zabbix agent 2 に modbus のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-6090)
- Zabbix agent に modbus のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-6093)
- Zabbix agent 2 に Windows サービスのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-6023)
- Oracle DB のプラグインが追加されました。(ZBXNEXT-6019)
- HTTP エージェントにダイジェスト認証のサポートが追加されました。(ZBXNEXT-4647, ZBXNEXT-6096)
- Zabbix UI のタブに空でないリストが含まれているか、機能が有効になっていることを明確に表示するためのタブインジケータが追加されました。(ZBXNEXT-4803)
- CurlHttpRequest JavaScript オブジェクトに GetHeaders メソッドが追加されました。(ZBXNEXT-6139)
- SysAid メディアタイプが追加されました。(ZBXNEXT-6116)
- 内部診断情報をログ出力するための diaginfo ランタイムコマンドが追加されました。(ZBXNEXT-6167)
- 「Web監視」ページにリストされたホストにコンテキストメニューが追加されました。
- SolarWinds Service Desk の Webhook が追加されました。(ZBXNEXT-6065)
- TOPdesk メディアが追加されました。(ZBXNEXT-6117)
- スタンドアロンおよび CAPsMAN のアクセスポイントの LLD ルールが追加されました。(ZBXNEXT-5540)
- iLert メディアタイプが追加されました。(ZBXCTR-10)
- アイテムの説明にユーザマクロを展開する機能が追加されました。(ZBXNEXT-5898)
- ホストのプロトタイプにタグのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-6085)
- ユーザマクロの最大サイズが 255 から 2048 に拡張されました。(ZBXNEXT-2603)
- ユーザセッションストレージドライバをファイルベースから暗号化されたクッキーに変更することで、ロードバランシングがされるようになりました。(ZBXNEXT-5965)
- トリガー名、操作データ、説明、イベントタグ、イベント値、トリガー URL に {ITEM.LOG.*} マクロのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-6073)
- パラメータの一部が定義ファイルではなくフロントエンドを使用して設定できるように再構築されました。設定、認証、ハウスキーパ用の新しい API が追加されました。(ZBXNEXT-82)
- インターフェースのないホストを作成する機能が実装されました。(ZBXNEXT-2156)
- YAML がデフォルトのインポート/エクスポートフォーマットとして追加されました。(ZBXNEXT-2754)
- フロントエンド、通知、通知送信時の時間制限のためのグローバルタイムゾーンとユーザごとのタイムゾーンのサポートが追加されました。(ZBXNEXT-250)
- デフォルトのシステム言語を設定する機能が追加されました。(ZBXNEXT-3362)
詳細は以下をご覧ください。
https://www.zabbix.com/jp/rn/rn5.2.0