このリリースは 8.0.17 からの修正リリース(2008/09/22リリース)です。
本ドキュメントは PostgreSQL のリリースノートを基に作成しています。
8.0.x からのアップデートではダンプ、リストアは不要です。
しかし、8.0.6 より前のバージョンからアップグレードする場合は、8.0.6 に関する技術情報を参照してください。
PostgreSQL 8.0.17 から 8.0.18 への変更点
- ローカルロックカウンタが64bitに拡張されました (Tom)この修正は、十分に長いトランザクションにおいて、カウンタがオーバーフローし、予想外の「ロックは取得済み」というエラーを導くという報告に応えるものです。
- INSERTまたはUPDATEで生成される行が処理対象のテーブルの行タイプと一致するようにエグゼキュータ開始時にチェックするようになりました (Tom)このチェックにより、キャッシュされた実行計画を再利用する際に ALTER COLUMN TYPE が実行された場合に、データの破損やクラッシュが起きることを防ぎます。
- 64bit プラットフォームにおける日付時刻の入力関数で、整数オーバーフローを適切に検知できるように修正されました (Tom)
- syslog にとても長いメッセージを書き込む際の性能が改善されました (Tom)
- SELECT DISTINCT ON 問い合わせに対する、カーソルの後ろ向き走査での障害が修正されました。
- プランナが GROUP BY で booleanを返す式なら、値を確認せずとも必ず2グループに なると推定するように修正されました (Tom)「GROUP BY col IS NULL」のような場合には、通常の見積りよりも正確になります。
- PL/Tcl で Tcl 8.5 が正しく振る舞うように、また、Tcl とのデータやりとりにおける文字エンコーディングについて、より慎重な作りに修正されました (Tom)
- pg_dump、pg_restore コマンドの SQL を送出して失敗した後のエラー出力が改善されました(Tom)
- pg_ctl が restart の際に、適切に postmaster のコマンドライン引数を保存するように修正されました (Bruce)
- タイムゾーンデータ(tzdata)がリリース 2008f に更新されましたアルゼンチン、バハマ、ブラジル、モーリシャス、モロッコ、パキスタン、パレスチナ、パラグアイで、夏時間法が変更されたことに対応しています。
- PL/Python が Python 2.5 に対応しました