
このドキュメントは 2025 年 7 月 23 日にリリースされた Zabbix 7.0.17 のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードは Zabbix ダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
不具合修正
- 保存前処理を行わない値を preprocessing manager に送信しないようにすることにより、メモリの高騰を防ぐように修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26693)
- autoreg_host テーブルにおけるデッドロックが修正されました。[Server] (ZBX-26661)
- API による変更リクエストの同時実行によりデータの整合性が失われる不具合が修正されました。[API] (ZBX-26439)
- IPv6 のフォーマットの誤りによる Zabbix エージェント 2 およびプロキシのリダイレクトの不具合が修正されました。[Agent] [Proxy] [Server] (ZBX-26082)
- 依存関係を設定したトリガーが編集できなくなる不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-25958)
- API の同時実行でホストが削除される際にデータベースで不必要に行ロックが取得される不具合が修正されました。[API] (ZBX-26436)
- 長いもしくは破損した ODBC エラーメッセージの不適切な処理が修正されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26528)
- VMware Guest テンプレートに Boot time アイテムが追加されました。[Templates] (ZBX-25313)
- データベース停止時のスクリプトメディアタイプにパラメータのサポートが追加されました。[Server] (ZBX-26495)
- Elasticsearch への接続を再利用するように修正されました。[Server] (ZBX-25859)
- Kubernetes cluster state by HTTP テンプレートの Pod メトリクスの Prometheus 保存前処理に namespace フィルタが追加されました。[Templates] (ZBX-26230)
- PostgreSQL のレプリカにおける、read-only 状態の検知方法が修正されました。[Server] (ZBX-26591)
- F5 Big-IP by SNMP テンプレートの File system discovery におけるオーバーライドが更新されました。[Templates] (ZBX-24674)
- F5 Big-IP by SNMP テンプレートにおけるスワップ利用率の復旧条件式が修正されました。[Templates] (ZBX-26444)
- GLPi メディアタイプにアプリケーショントークンのサポートが追加され、ドキュメントが更新されました。また、関係のないメディアタイプから Zammad のメンションを削除しました。[Templates] (ZBX-23216)
- Zabbix エージェント 2 の S.M.A.R.T プラグインに対して self_test_in_progress タグが追加されました。[Agent] (ZBX-22770)
- Telegram メディアタイプのイベントタグの検証が、サポートされるイベントソースに対してのみ行われるように修正されました。[Templates] (ZBX-26484)
- Kubernetes API server by HTTP テンプレートから Client certificate expiration histogram メトリクスが削除されました。[Templates] (ZBX-22022)
- エージェントの自動登録において、ホストインタフェースが重複する不具合が修正されました。[Server] (ZBX-25545)
- 複数のアイテムの履歴データを同時に表示させた場合に、値のマッピング前の生データが表示されなくなる不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-21955)
- MikroTik テンプレートの CPU temperature LLD ルールにおいて、誤った OID が修正されました。[Templates] (ZBX-25975)
- vfs.dir.get が time フィールドが 0 になっているエントリを無視せず、null として設定されるように修正されました。[Agent] (ZBX-26477)
- Zabbix エージェント 2 におけるリモートコマンドの標準エラーから標準出力への出力ルーティングが修正されました。[Agent] (ZBX-26209)
- SNMP テンプレートで単一の OID を get[OID] で、ダイナミックインデックスアイテムを walk[OID] で取得するように修正されました。[Templates] (ZBX-25104)
- アイテムのコピー先リストから余分なサジェストが削除されるように修正されました。[Frontend] (ZBX-25956)
- Zabbix サーバの HA ノードの一時停止後にスプリットブレインが発生する不具合が修正されました。[Server] (ZBX-26410)
- Duo ユニバーサルプロンプトタイプの MFA の更新時にクライアントシークレット欄のバリデーションが行われない不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-25952)
- libssh ベースのアイテムに対して、SourceIP パラメータのサポートが追加されました。[Proxy] [Server] (ZBX-26571)
- アイテムのプロトタイプの監視間隔として LLD マクロが使用できない不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-26273)
- Cisco Meraki device by HTTP テンプレートに新しいインベントリアイテムが追加されました。[Templates] (ZBX-26567)
- GetCostAndUsage API リクエストのシンタックス変更に伴って、AWS Cost Explorer by HTTP テンプレートの JavaScript が修正されました。[Templates] (ZBX-26604)
- アイテムの保存前処理におけるパラメータのトリミング処理が修正されました。[Frontend] (ZBX-26481)
- マップ要素を右クリックした後に別の要素を右クリックすると、ひとつ前の要素の設定フォームが表示される不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-26300)
- Zabbix プロキシにおける Vault のシークレットの解決処理が修正されました。[Proxy] (ZBX-25499)
- リダイレクト後の IP アドレスの重複問題が修正され、Zabbix エージェントの接続エラー時に再接続されるまでヒストリのアップロードが無効化されるようになりました。[Agent] (ZBX-26143)
- ゲージウィジェットの説明がリフレッシュ時に更新されない不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-25913)
- 値のマッピング名にクォーテーションが含まれる場合に、更新に失敗する不具合が修正されました。[Frontend] (ZBX-24047)
- ディスカバリで生成されたアイテムの許可されたホスト欄に readonly 属性が設定されるようになりました。[Frontend] (ZBX-26454)
- TimescaleDB 使用時に 2 回目以降の Zabbix サーバ起動時にログに出力されるエラーが修正されました。[Server] (ZBX-26486)
- ユーザマクロの変更が Zabbix プロキシと同期されない可能性がある競合状態が修正されました。[Server] (ZBX-25413)
機能追加・改良
- 処理時間が最も長い上位のアイテム ID をハイライトすることにより、保存前処理の診断情報が改善されました。[Proxy] [Server] (ZBXNEXT-10119)
- TimescaleDB 2.18.0 以降非推奨となっている TimescaleDB の API 呼び出しの削除に向けた準備が実施されました。[Installation] [Server] (ZBXNEXT-9770)
- Cisco Secure Firewall Threat Defense by HTTP テンプレートが追加されました。[Templates] (ZBXNEXT-9959)
- SMART by Zabbix agent 2 テンプレートに新しい自己テスト用アイテムが追加され、自己テスト用トリガーが改善されました。[Templates] (ZBXNEXT-9926)
- TimescaleDB の最大サポートバージョンが 2.20 に更新されました。[Server] (ZBXNEXT-10018)
- AWS テンプレートに対するメタデータ認証を用いた AssumeRole の利用法が追加されました。[Templates] (ZBXNEXT-9674)
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