このドキュメントは 2023 年 8 月 14 日にリリースされた Tomcat 8.5.92 のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードは Tomcat ダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
不具合修正(Catalina)
* maxParameterCount のドキュメントの記述が、ハードコードされたデフォルトに合うように修正されました。
* セッション永続化処理中のセッションのシリアライズの際に、ヌルの Principals はシリアライズできないという警告をログに出力しないようになりました。( 66680)
* JNDIRealm#getPrincipal で NamingException が捕捉されるようになりました。これは、Java 17 までにおいてクローズされた接続を通知するのに使用されています。
* Connector インスタンス用のログメッセージの名前付けフォーマットが、付随する ProtocolHandler インスタンスと同じものが使用されるようになりました。(66822)
* パーツのカウントは、パーツが最初にパースされるなら、パラメータのパーシングに使用される実際の maxParameterCount も小さくすべきでした。この問題が修正されました。
不具合修正(Coyote)
* 8.5.91 で入ったリグレッションが修正されました。また、SSLHostConfigCertificate インスタンスの certificateKeystoreFile 属性のデフォルト値を構築する際に正しい定数が使われるようになりました。
* AsyncListener.onError() が、HTTP/2 使用時の非同期処理中のエラーの後で呼び出されることが保証されるようになりました。(66841)
* 応答が HTTP/2 ストリームに書き込まれた後に誤った RST メッセージが送付されてしまう競合条件が修正されました。
不具合修正(WebSocket)
* permessage-deflate の使用が有効化されている場合の圧縮されたバッチ処理されるメッセージのフラッシュ処理の際の NullPointerException が修正されました。(66681)
不具合修正(jdbc-pool)
* releaseIdleCounter が、testAllIdle がそれらを解放した際にインクリメントされない問題が修正されました。
* 書き込み中に例外が発生した場合に ConnectionState 状態が接続の実際の状態と食い違っていた問題が修正されました。
不具合修正(Other)
* Java の実行形式へのパスに空白が含まれている場合に、ユーザが _RUNJAVA 環境変数を Windows 上で意図した通り使用できるように引用処理が修正されました。(66829)
機能追加・改良(Coyote)
* HTTP/2 の実装がリファクタリングされ、仮想スレッド使用時のピンニングが削減されました。
機能追加・改良(Other)
* NSIS が 3.0.9 に更新されました。
* Checkstyle が 10.12.2 に更新されました。
* フランス語翻訳が改善されました。
* 日本語翻訳が改善されました。
* OpenSSL 1.1.1v でビルドされた Windows バイナリに合うように、Tomcat Native が 1.2.38 に更新されました。
詳細は以下をご覧ください。
https://tomcat.apache.org/tomcat-8.5-doc/changelog.html#Tomcat_8.5.92_(markt)