このドキュメントは 2022 年 12 月 09 日にリリースされた Tomcat 10.1.4 のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードは Tomcat ダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
不具合修正(Catalina)
Tomcat 10.1.3 はリリースされませんでした。
10.1.4
機能追加・改良(Other)
* Apache Tomcat Migration Tool for Jakarta EE のパッケージバージョンが 1.0.6 に更新されました。
10.1.3
不具合修正(Catalina)
* HttpServletRequest.isTrailerFieldsReady() のデフォルトの実装が true を返すように修正され、HttpServletRequest.getTrailerFields() のデフォルトの実装、および Jakarta EE プロジェクトの提供する Servlet API との一貫性が保たれるようになりました。
* WebappLoader がリファクタリングされ、クラスがロードされるときにコンバータとして使用するよう設定されていた場合には、Jakarta EE 用にマイグレーションツールと実行時の依存性のみを持つようになりました。
* Servlet のコンテキストで設定される、クレディンシャルハンドラの属性の動作が改善され、認証中に何が使用されるかが実際に反映されるようになりました。
* RemoteIpValve と RemoteIpFilter の javadoc が更新され、protocolHeader のデフォルト値が正しい値 “X-Forwarded-Proto” になりました。(66359)
不具合修正(Coyote)
* HTTP/2 ストリームがリセットされた時に、現在のアクティブなストリーム数が減らされていませんでした。ある接続で充分な回数リセットが行われると、現在のアクティブなストリーム数の上限に到達してしまい、その接続では新たなストリームを作ることができなくなっていました。この問題が修正されました。
不具合修正(Web applications)
* クラスローダの説明でリストされている JAR が更新され、どれがオプションであるかが注記されました。(66348)
* アプリケーション開発者ガイド中の CVS に対する参照が、ソースコード制御システムへのより一般的な参照に置き換えられました。
機能追加・改良(Other)
* コードベースのリファクタリングが行われ、URL コンストラクタの使用が置き換えられました。URL コンストラクタが非推奨となるのは Java 20 以降ですが、非推奨となる理由は全てのバージョンに当てはまるので、今、削除しておきます。
* Tomcat のネイティブイメージのメタデータが精緻化され、意図しない、非 Tomcat リソースの包含が回避されるようになりました。
* Apache Commons BCEL の内部的なフォークが b015e90 (2022-11-28, 6.7.0-RC1) に更新されました。
* Apache Commons Codec の内部的なフォークが ae32a3f (2022-11-29, 1.16-SNAPSHOT) に更新されました。
* Commons Daemon が 1.3.3 に更新されました。
* Apache Commons FileUpload の内部的なフォークが aa8eff6 (2022-11-29, 2.0-SNAPSHOT) に更新されました。
* 日本語翻訳が改善されました。
詳細は以下をご覧ください。
https://tomcat.apache.org/tomcat-10.1-doc/changelog.html#Tomcat_10.1.4_(markt)