このドキュメントは 2024 年 1 月 9 日にリリースされた Tomcat 10.1.18 のリリースノートの日本語訳です。
ダウンロードは Tomcat ダウンロードより行えます。
以下はリリースの詳細と、最新情報およびドキュメントを補足するその他情報について記載しています。
不具合修正(Coyote)
* VirtualThreadExecutor がリファクタリングされ、仮想化スレッドを使うよう設定されていてもプラットフォームのスレッドを使用する NIO2 から使用できるようになりました。
* 67675 の修正によるリグレッションが修正されました。このリグレッションにより、明示的な疑似ランダム関数を指定せず、デフォルトに任せている PKCS#8 フォーマットキーの TLS キーファイルのパーシングが機能していませんでした。これは、典型的には OpenSSL 1.0.2 で生成されたキーに影響します。
* 処理された MBean について同じ名前で複数の操作が可能となり、第二の addSslHostConfig メソッドの導入で引き起こされたリグレッションが修正されました。
* HTTP の Host ヘッダがリクエスト行で使われているホストと整合性が取れているかの検査が緩和され、ホスト名は大文字小文字の区別が不要なので、検査も大文字小文字の区別なしで行われるようになりました。
不具合修正(Web Applications)
* Manager アプリケーションが追加で修正され、Host の appBase に位置する Web アプリケーションのデプロイメントが有効化されました。appBase では、ドキュメントに示されているように、Web アプリケーションは裸の(パスのない)WAR あるいはディレクトリ名で指定されます。(68035)
機能追加・改良(Catalina)
* グローバルの web.xml の MIME タイプのマッピングの拡張が httpd に揃えられ、ggs 用に application/vnd.geogebra.slides、mjs 用に text/javascript、opus 用に audio/ogg が追加されました。(68378)
機能追加・改良(Coyote)
* Cookie に partitioned 属性のサポートが追加されました。(68348)
機能追加・改良(Other)
* Checkstyle が 10.12.7 に更新されました。
* SpotBugs が 4.8.3 に更新されました。
* フランス語翻訳が改善されました。
* 日本語翻訳が改善されました。
詳細は以下をご覧ください。
https://tomcat.apache.org/tomcat-10.1-doc/changelog.html#Tomcat_10.1.18_(schultz)