
2025年秋にリリース予定となっている PostgreSQL 18 の新機能や性能向上、非互換変更点の主要なものについて動作検証を行った結果を報告します。
本検証レポートは実施手順をコマンドレベルで記載しているため、PostgreSQL 18 の新機能を実際に動作させて確認したい方のガイドブックとしても活用できます。
PostgreSQL 18 の主要な強化点は以下の通りです。
- 性能向上
- 非同期I/O
- Btreeインデックスのスキップスキャン
- プランナ改善(WHERE句内にOR条件がある場合の最適化、ほか)
- GINインデックスの並列作成
- 大量のテーブルアクセス時のロック処理の改善
- 組み込み照合順序pg_unicode_fast
- メジャーバージョンアップ
- プランナ統計情報の移行
- チェック処理の並列化オプションの追加
- --swapオプションの追加
- SQL機能
- 仮想生成列の追加
- 更新系DMLのRETURNING句へOLD, NEWの追加
- UUID v7関数の追加
- 非決定論的な照合順序利用時のLIKE句のサポート
- CASEFOLD関数の追加
- 各種制約の追加(WITHOUT OVERLAPS、ほか)
- ラージオブジェクトに対するデフォルト権限設定のサポート
- セキュリティ機能
- TLS v1.3 暗号スイートの追加
- postgres_fdw、dblinkへのSCRAM認証のパススルーオプションの追加
- 運用管理
- プランナ統計情報のダンプ/リストア
- EXPLAIN文の強化
- pg_stat_all_tablesへのVACUUM、ANALYZE総実行時間の追加
- 接続単位でのI/O・WAL利用量の取得
- 論理レプリケーション時の書き込み衝突の情報詳細化
本検証レポートではこれらを取り上げています。
検証レポート
レポートは以下リンクから参照できます。
PostgreSQL 18の機能のさらなる詳細はPostgreSQL 18公式ドキュメントを参照してください。