PostgreSQL 8.1.16 に関する技術情報

このリリースは 8.1.15 からの修正リリース(2009/02/02リリース)です。
本ドキュメントは PostgreSQL のリリースノートを基に作成しています。
8.1.x からのアップデートではダンプ、リストアは不要です。

しかし、8.1.15 より前のバージョンからアップグレードする場合は、8.1.15 に関する技術情報を参照してください。

PostgreSQL 8.1.15 から 8.1.16 への変更点


  1. autovacuum のクラッシュが修正されました。(Alvaro)このクラッシュは、トランザクション ID の周回を防ぐためにデータベース全体を VACUUM した後にだけ起こるもので、発生は稀です。
  2. URL をよりうまく操作できるように、headline() 関数を改良しました。(Teodor)
  3. 長すぎる headline をよりうまく扱えるように、headline() 関数を改良しました。(Teodor)
  4. 特定の組み合わせのエンコードを変換する関数が誤っているために、Assert での失敗や変換間違いが起こる可能性がありましたが、これを防ぐようになりました。(Tom, Heikki)
  5. 小さいテーブルに対しての VACUUM で、余計なロックを取得しないようになりました。(Heikki)
  6. WITH HOLD のカーソルの内容が、TOAST 圧縮されたテーブルの内容に依存しないようになりました。(Tom)これまでは、カーソルの結果にある大きな行データ値が、TOAST 圧縮された値を示すポインタとして再発行される可能性がありました。このとき、カーソルが読み取る前に参照しているテーブルが削除されたり、大きなデータ値が VACUUM で削除されたりして、カーソルが使用できないことがありました。この問題は、通常のカーソルであれば発生しませんが、そのカーソルを作成したトランザクションが終わったあとも保持されるようなカーソルでは発生します。
  7. contrib/tsearch2 の get_covers() 関数で、変数が初期化されていないのが修正されました。(Teodor)
  8. PL/Perl のリンカ情報を取得できないときに適切にレポートするように、configure スクリプトが修正されました。(Andrew)
  9. pgsql-ports, pgsql-patches というメーリングリストが閉鎖されたので、ドキュメントではこれらの代わりに pgsql-bugs や pgsql-hackers を参照するようになりました。(Tom)
  10. タイムゾーンのデータファイルが tzdata 2009a に対応しました。(カトマンズ、スイスの歴史的な夏時間、キューバ に対応)