PostgreSQL 7.4.6 に関する技術情報

このリリースは PostgreSQL 7.4.6 (2004/10/22リリース)に関する技術情報をお届けします。本ドキュメントは PostgreSQL のリリースノートを元に弊社で解説を加えたものです。

PostgreSQL 7.4.5 から 7.4.6 への変更点

7.4.5にある問題の累積的な修正が行われています。これには、7.3.7から7.3.8への変更点がすべて含まれています。これにはデータ消失の可能性、あるいはセキュリティ上の問題等重要なものがありますので、あわせて確認ください。

注意: ここにあげた変更点は、すべてを網羅していない可能性があります。詳しくはソースに付属の HISTORY というファイルを見てください。

その他の修正

  1. ごくまれに、内部的にimmidiate shutdownで強制終了したにもかかわらず、クライアント側では正常終了したとご認識される問題が修正されました。
  2. pg_stat_get_backend_idset()関数の誤った振る舞いが修正されました。
  3. CREATE/DROP USERコマンドを大量に発行した場合に顕在化する。postmaster のメモリリークが修正されました。
  4. TOASTを使った(長いデータを格納している)カラムをDROPした後にCLUSTERを行った場合などに “expected both swapped tables to have TOAST tables” エラーが発生してしまう問題が修正されました。
  5. pg_ctl restartで、-Dを複数個設定出来ないようになりました。
  6. GiSTで、nullの扱いに関わる問題が修正されました。
  7. ECPGのprepare statementで、”::”はもう変数とは解釈されません。