
このリリースは PostgreSQL 7.4.5 (2004/08/18リリース)に関する技術情報をお届けします。本ドキュメントは PostgreSQL のリリースノートを元に弊社で解説を加えたものです。
PostgreSQL 7.4.3 から 7.4.5 への変更点
7.4.3にある問題の累積的な修正が行われています。これには、リカバリ時にコミットしたデータの消失するバグや、高負荷時にクラッシュするバグが含まれています。
注意: ここにあげた変更点は、すべてを網羅していない可能性があります。詳しくはソースに付属の HISTORY というファイルを見てください。
重要な修正
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- チェックポイント直後にクラッシュした場合、リカバリ時にチェックポイント直前のトランザクションが消失する可能性のある問題が修正されました
- B-Tree indexのあるテーブルに対して、多数のコネクションから大量の insert/copyを行った場合にクラッシュする問題が修正されました。
その他の修正
- 集約プランの結果リストを評価する前にhaving制約をチェックするようになりました。
- 使用しているユーザーIDが他のセッションからdropされたときにクラッシュする問題が修正されました。
- 外部キーに関連するカラムの名称を変えたときに、エラーになる問題が修正されました。
- UNIONを含むビューの定義を表示する場合など、表示がおかしい問題が修正されました。
- contrib/tablefuncにある、crosstab (text ,text)の列名を決めるSQL文が行を返さない場合エラーになる問題が修正されました。
- OS XとSolarisにおける–enable-thread-safety指定時にマルチスレッドで問題が発生するケースが修正されました。
- ECPGに関する不具合がいくつか修正されています。これには[pgsql-jp:33237]の修正も含まれます。
- 含まれるJDBCドライバーが最新の安定版ドライバである、build 215に変更されました。