PostgreSQL 7.3.8 に関する技術情報

このリリースは 7.3.7 からの修正リリース(2004/10/22リリース)です。

以下に変更点をまとめます。本ドキュメントは PostgreSQL のリリースノート/HISTORY ファイルを元に作成しています。

PostgreSQL 7.3.7 から 7.3.8 への変更点

7.3.8、7.2.6 の各バージョンが同時にリリースされており、本ページでは共通の記載としています。


    データ消失の可能性、セキュリティホールなど、重要な問題が修正されています。

    注意: ここにあげた変更点は、すべてを網羅していない可能性があります。詳しくはソースに付属の HISTORY というファイルを見てください。

    重要な修正

  1. きわめてまれに、"could not access status of transaction"エラーがが予期しない状況で発生する問題が修正されました。データ更新とvacuumが競合したときに、データを書き換えたことを示すdirtyフラグが更新されないためで、データロスが発生する可能性がありました。
  2. 非常に大きな左外部結合でhash joinが使われていない、結合条件に適合しない (が、外部結合の定義によりnullと組み合わせて返される) 行を取りこぼすことがある問題が修正されました。
  3. セキュリティ上の修正

  4. contrib/findoidjoinsで、make_oidjoins_checkスクリプトが/tmpに一時ファイルを用意するセキュリティ上の問題が修正されました。これは実行時に生成するSQLに、意図しない内容を送り込まむ攻撃の可能性がありました。
  5. pg_ctlをrootで実行することは出来なくなりました。
  6. その他の修正

  7. 7.2.6をコンパイルする場合には、新しいbisonが必要になります。