
このリリースは PostgreSQL 7.2.5 (2004/08/16リリース)に関する技術情報をお届けします。本ドキュメントは PostgreSQL のリリースノートを元に弊社で解説を加えたものです。
PostgreSQL 7.2.4 から 7.2.5 への変更点
データの失われる可能性があるバグ他、7.2.4リリース以後の累積的な修正のうち、特に重要と思われるものについて修正されています。
注意: ここにあげた変更点は、すべてを網羅していない可能性があります。詳しくはソースに付属の HISTORY というファイルを見てください。
重要な修正
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- チェックポイント直後にクラッシュした場合、リカバリ時にチェックポイント直前のトランザクションが消失する可能性のある問題が修正されました。
- B-Treeを使った検索と、そのインデックスが影響する変更が並列に行われており、なおかつその変更によりB-Treeのroot nodeが分割されるというまれなケースで、正しい検索結果が返らない問題が修正されました。
セキュリティに関する修正
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- to_ascii()に存在したバッファオーバーラン問題が修正されました。
- 一部プラットフォームで、デッドロック検出時にクラッシュする問題が修正されました。殆どの日本語環境がこれに該当します。
その他の変更点
- NOTIFYを受けている最中に、pg_ctl -m fast stopに失敗する問題が修正されました。
- pg_dumpにおけるメモリリークが修正されました。
- 一部プラットフォームで、isblank()関数の定義の衝突があったので修正されました。