2018年 11月 の投稿一覧

PostgreSQL 11 に関する技術情報

このページでは PostgreSQL 11(2018/10/18リリース) に関する技術情報をお届けします。
本ドキュメントは PostgreSQL のリリースノートを元に弊社で解説を加えたものです。

バージョン11の主な拡張点

バージョン11での主な拡張箇所は以下の通りです。

  • ハッシュキーによるパーティショニングが可能になりました。
  • パーティションテーブルに対して主キー制約、外部キー制約、インデックスそしてトリガーを作成できるようになりました。
  • どのパーティションにもマッチしないデータ用にデフォルトパーティションの作成が可能になりました。
  • パーティションキー列に対する更新を行った際にそれの影響を受けるレコードも適切なパーティションに移動されるようになりました。
  • パーティションテーブルに対する SELECT のパフォーマンスが向上しました。
  • B-tree インデックスを作成する CREATE INDEX 文で並列処理を行えるようになりました。
  • 並列化が CREATE TABLE … AS、CREATE MATERIALIZED VIEW、そして UNION を使用する一定のクエリで可能となりました。
  • ハッシュ結合とシーケンシャルスキャンの並列処理のパフォーマンスが向上しました。
  • ストアドプロシージャ内でトランザクション制御が可能になりました。
  • JIT コンパイルの使用が可能になりました。
  • SQL:2011 標準で定められているすべてのウィンドウ関数が使用できるようになりました。
  • カバーリングインデックスを CREATE INDEX 時に INCLUDE 句を使用することで作成可能になりました。

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Zabbix 4.0のインストール

本記事ではZabbix 4.0のインストールおよび初期設定を行い、Webフロントエンドにログインできるようにするまでを解説していきます。

1. 構成

ZabbixサーバはZabbixサーバ本体、Webフロントエンド、データベース、およびデータ取得のための補助サービスから構成されます。

Zabbixでは各種設定や監視データはデータベースに保存されます。

また、ZabbixはSNMPTRAPを直接受信することができないため、snmptrapdが受信したデータをSNMPTTで整形してログファイルに出力し、Zabbixはそのログを監視するという方法をとっています。

本記事では以下の構成でインストールを行います。

  • RHEL 7.5 / CentOS 7 (1804)
  • Zabbix 4.0
  • Apache httpd 2.4 (OS同梱のパッケージ)
  • PostgreSQL 10.5
  • ZabbixJavaGateway (JMX監視モジュール)
  • SNMPTT (SNMPTRAP監視モジュール)

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Zabbix 3.0のインストール

本記事ではZabbix 3.0のインストールおよび初期設定を行い、Webフロントエンドにログインできるようにするまでを解説していきます。

1. 構成

ZabbixサーバはZabbixサーバ本体、Webフロントエンド、データベース、およびデータ取得のための補助サービスから構成されます。

Zabbixでは各種設定や監視データはデータベースに保存されます。

また、ZabbixはSNMPTRAPを直接受信することができないため、snmptrapdが受信したデータをSNMPTTで整形してログファイルに出力し、Zabbixはそのログを監視するという方法をとっています。

本記事では以下の構成でインストールを行います。

  • RHEL 7.5 / CentOS 7 (1804)
  • Zabbix 3.0
  • Apache httpd 2.4 (OS同梱のパッケージ)
  • PostgreSQL 10.5
  • ZabbixJavaGateway (JMX監視モジュール)
  • SNMPTT (SNMPTRAP監視モジュール)

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oracle_fdw を使ってみる(後編)

oracle_fdw 紹介の後編です。
前編では oracle_fdw を PostgreSQL に導入・外部サーバ定義・ユーザマッピング・外部テーブル定義を順に行い Oracleデータベース上のテーブルに PostgreSQL からアクセスする流れを紹介しました。
今回は、機能をもう少し深堀りをしていきます。

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