クォーラムデバイスの紹介

前回の記事では、スプリットブレインの発生メカニズムおよび Pacemaker/Corosync におけるその対策について解説しました。

本記事では、スプリットブレイン対策の中でも、2 ノードクラスタにおけるクォーラム確立を支援する「クォーラムデバイス」に焦点を当て、その仕組みと基本的な使い方について紹介します。

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Pacemaker クラスタのスプリットブレイン対策

システムを安定して稼働させるためには、冗長化構成が不可欠です。冗長化構成を採用することで、稼働系サーバに障害が発生してサービスが停止した場合でも、待機系サーバへ自動的に切り替えることができ、ダウンタイムを最小限に抑えられます。

一方で、冗長化によって単一障害点は解消できるものの、クラスタノード間の通信が途絶えた場合には「スプリットブレイン」状態に陥るリスクが残ります。スプリットブレインが発生すると、複数のノードが同時に稼働系として振る舞い、IP アドレスの競合やファイルシステムの二重マウントなどが発生する可能性があります。最悪の場合、データ破損といった深刻な障害につながる恐れもあります。

そのため、クラスタ構成を安定して運用するうえで、スプリットブレイン対策は欠かせないポイントです。

本記事では、Pacemaker/Corosync クラスタで広く利用されているスプリットブレイン対策の仕組みについて解説します。

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PostgreSQL 18.2 に関する技術情報

このリリースは 18.1 からの修正リリース(2026年 2月 12日リリース)です。
18.X からのアップデートではダンプ、リストアは不要です。
しかしながら、ltree型の列に対するインデックスがある場合には、アップグレード後にインデックス再構築が必要です。

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PostgreSQL 17.8 に関する技術情報

このリリースは 17.7 からの修正リリース(2026年 2月 12日リリース)です。
17.X からのアップデートではダンプ、リストアは不要です。
しかしながら、17.6 よりも前のバージョンからアップデートする場合には、17.6のリリース情報も参照してください。

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PostgreSQL 16.12 に関する技術情報

このリリースは 16.11 からの修正リリース(2026年 2月 12日リリース)です。
16.X からのアップデートではダンプ、リストアは不要です。
しかしながら、16.10 よりも前のバージョンからアップデートする場合には、16.10のリリース情報も参照してください。

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PostgreSQL 15.16 に関する技術情報

このリリースは 15.15 からの修正リリース(2026年 2月 12日リリース)です。
15.X からのアップデートではダンプ、リストアは不要です。
しかしながら、15.14 よりも前のバージョンからアップデートする場合には、15.14のリリース情報も参照してください。

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PostgreSQL 14.21 に関する技術情報

このリリースは 14.20 からの修正リリース(2026年 2月 12日リリース)です。
14.X からのアップデートではダンプ、リストアは不要です。
しかしながら、14.19 よりも前のバージョンからアップデートする場合には、14.19のリリース情報も参照してください。

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ストリーミングレプリケーションの紹介(2)

前回の記事「ストリーミングレプリケーションの紹介(1)」では、PostgreSQL におけるストリーミングレプリケーションの基本機能と構成手順を紹介しました。
ここでは引き続き、ストリーミングレプリケーションの実践的な機能と設定を解説します。

本記事で扱う題目は以下の通りです。

記事内の各リンクについて、特記のないものはすべて PostgreSQL16.4 文書(弊社ドメイン)の該当項目へのリンクとなっております。

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Zabbix7 で PostgreSQL待機イベントを監視する

Zabbix の PostgreSQL監視機能

Zabbix は広く使われている OSS のシステム監視ツールです。標準で様々な監視対象サーバソフトウェアに対応したプラグインが付属していて、Zabbix 6.4 以降からは、PostgreSQL のプラグインも含まれています。この Zabbix 標準付属の PostgreSQLプラグインには一通りの監視項目が備わっているのですが、データベースに特化した監視ツールや PostgreSQL専用の監視ツールに比べると、いくらか物足りない点があります。

そのような無い機能の一つが待機イベントの監視です。PostgreSQL では pg_stat_activity ビューである時点のセッションごとの待機イベントを取得することができます。待機イベントとは、何を待っているかを示すもので、「行ロック」「WALファイルの書き込み同期」「ファイルからの読み込み」「クライアントの次の要求」といった待機の種別を把握できます。これを監視ツールで継続的に採取・蓄積して、後でどの時間帯にどのような待機が多く発生しているのかを調べたいわけです。

本稿では Zabbix に PostgreSQL の監視項目を追加する例として待機イベント監視を加える方法を説明します。

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