SRA OSS

PGCon 2008 参加レポート

SRA OSS, Inc. 日本支社は 2008年5月23日、24日にカナダの首都であるオタワで開催された「PGCon 2008」と、その前日に行われた「PostgreSQL 開発者ミーティング」に参加してきました。

PGCon とは世界中の開発者とユーザが集まり、PostgreSQL について様々な議論や発表が行われる場です。

このイベントには、2007 年に同じくオタワで行われたPGCon 2007を上回る 200 名近くの PostgreSQL ユーザと開発者が世界各国から集まり盛大に行われました。

PostgreSQL 開発者ミーティングはホテルの会議室を借り、コアメンバや主要開発者が一同に集まりました。

主要開発者の一人でもある、弊社支社長の石井も出席しました。

そこでは、PostgreSQL 8.4 の開発状況の確認や今後の開発プランについて話し合われました。

PGCon 2008 は昨年と同じくオタワ大学で行われました。

オープニングトークは昨年と同じくコアメンバの Bruce Momjian 氏の講演でした。

講演は「PostgreSQL’s Path to the Future」というタイトルで、PostgreSQL がどのような進化を遂げ、また、8.4 ではどのようになるについて話がありました。

改めて振り返ると、特に 8.0 以降の PostgreSQL の進化のスピードの速さには驚くばかりです。

現在開発中の 8.4 ではどのようなさらなる進化があるか楽しみです。

今年は日本人の発表が 4 つありました。

そのうちの 1 つは弊社石井と浅羽が”pgPool2 demonstrated” というタイトルで発表しました。

発表は 45 分間で、オンラインリカバリのデモと、ウォームスタンバイと pgpool-II を組み合わせたデモを行いました。

部屋には 30 名ほど集まり、質疑応答が活発に行われ、pgpool-II を使ってみたい、等の好意的な意見を多数いただきました。

日本人の他のセッションは、NTT 板垣氏、藤井氏のログシッピングを使ったレプリケーションシステム、日本 PostgreSQL ユーザ会のさいとう氏の Npgsqlの紹介、 NEC 海外氏のSE-PostgreSQL の紹介がありました。

PostgreSQL コミュニティの中で、日本の市場がいかに大きいかを再認識しました。

その他にも、HOT の内部処理の紹介であったり、医療系のシステムや NASA で使われている事例なども発表されました。

ここではすべてを紹介することができませんが、PGCon2008のWebサイトにスライドが上がっているので、 興味のある方はスライドをご覧になってください。

弊社、石井による pgpool-II新機能の紹介

PGCon に出発する直前、弊社石井と浅羽で「再帰問合せ機能」のパッチをHACKERS ML に投稿しました。

興味を持った開発者が数名おり、休憩時間やPGCon の夜に開催されたパーティで、このパッチに関して様々な質問や議論を行いました。

git を使ってパッチを共有し、完成に向けて協力したいとの申し出もありました。

なかなかメールだけでは説明しづらい内容も、紙に書いて説明したりすることで問題点の洗い出しや知識の共有ができて非常に有意義でした。

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