第 39章ルールシステム

目次
39.1. 問い合わせツリーとは
39.2. ビューとルールシステム
39.2.1. SELECTルールの動き
39.2.2. SELECT文のビュールール
39.2.3. PostgreSQLにおけるビューの能力
39.2.4. ビューの更新について
39.3. マテリアライズドビュー
39.4. INSERTUPDATEDELETEについてのルール
39.4.1. 更新ルールの動作
39.4.2. ビューとの協調
39.5. ルールと権限
39.6. ルールおよびコマンドの状態
39.7. ルール対トリガ

本章ではPostgreSQLのルールシステムについて説明します。 本番で稼働するルールシステムは概念としては単純ですが、実際に使ってみると、わかりにくいところが少なからずあります。

通常それらはストアドプロシージャとトリガですが、他のいくつかのデータベースシステムは能動的データベースルールを定義しています。 PostgreSQLでは関数とトリガとして実装されています。

ルールシステム(より正確に言うと問い合わせ書き換えルールシステム)はストアドプロシージャとトリガとはまったく異なります。 ルールシステムはルールを参照して問い合わせを修正し、修正した問い合わせを、計画作成と実行のために問い合わせプランナに渡します。 これは非常に強力なため、問い合わせ言語プロシージャ、ビューあるいはバージョンなど多くのパターンで使用することができます。 このルールシステムの基礎理論と能力は On Rules, Procedures, Caching and Views in Database Systems およびA Unified Framework for Version Modeling Using Production Rules in a Database Systemで解説されています。