Zabbix 5.0の紹介

本記事では、次期LTS(長期サポート)版となるZabbix 5.0で追加される機能や変更点について解説します。

Zabbix 5.0 (alpha2) の変更点はZabbix公式サイトの以下のページに記載されています。

Zababix 4.2、4.4の変更点の詳細については以下の記事を参照ください。

なお、2020年3月10日時点ではZabbix 5.0はα版の状態のため、5.0の正式リリースまでにある程度機能追加や修正が入る可能性が高いです。Zabbix 5.0はLTS版という位置づけとなり、長期間のサポートが提供されます。5.0の正式リリースは現時点では2020年3月の予定です。

本記事はZabbix 5.0 alpha2版リリース時の記事となります。
正式リリース版の情報は「Zabbix 5.0の紹介(最新版)」をご参照ください。

Zabbix 5.0 (alpha2)の主な変更点を以下に挙げます。

設定中のアイテムの即時テスト機能の追加

アイテムの設定中にアイテムのテストが行えるようになりました。アイテムの設定を保存する前でもテストが可能です。この機能は5.0.0alpha2で追加されました。

エージェント側でのアイテムキーのアクセス制御

エージェント側の設定(zabbix_agentd.conf)で以下のように許可・拒否するアイテムキーを指定できるようになりました。

ブラックリスト形式: DenyKeyで指定したキー以外を許可

DenyKey=vfs.file.contents[/etc/passwd]
DenyKey=vfs.file.contents[/etc/passwd,*]
DenyKey=system.run[*]

ホワイトリスト形式: AllowKeyで指定したキー以外を拒否

AllowKey=vfs.file.*[/var/log/*]
DenyKey=*

パスワードのハッシュ化アルゴリズムの強化

ユーザーのパスワードのハッシュ化アルゴリズムがMD5からより強力なbcryptに変更されました。この変更はアップグレード時に自動で行われるため、ユーザー側で特に操作は必要ありません。

テンプレートの一括リンク解除

ホストおよびテンプレートの一括更新時にテンプレートの一括リンク解除ができるようになりました。

メディアタイプのデフォルトメッセージの設定

メディアタイプの設定でイベントのタイプごとにデフォルトメッセージを指定できるようになりました。

フロントエンド

ページ選択ドロップダウンリストの改善

概要、アクション、一般設定など一部のページの表示内容をドロップダウンリストで切り替える画面で、以前は右に小さく表示されていたドロップダウンリストがタイトル部に統合されて分かりやすくなりました。

設定の詳細の編集のポップアップウィンドウ化

アクションの設定など一部の設定の詳細の編集がポップアップウィンドウで開かれるようになりました。これにより、多数の設定が一つの画面に詰め込まれて見づらくなるのを防ぐことができます。

その他

  • IPMIセンサーのディスカバリに対応
    ipmi.getアイテムが追加され、IPMIを利用したディスカバリが可能になりました。
  • アイテムキーの長さの上限の緩和
    アイテムキーの最大長が256文字から2048文字に引き上げられました。
  • 対応ソフトウェアの変更
    Internet Explorer 11のサポートが打ち切られました。
    IBM DB2のサポートが打ち切られました。
    PHPの必須バージョンが7.2.0以上になりました。