CREATE EXTENSION [ IF NOT EXISTS ] extension_name [ WITH ] [ SCHEMA schema ] [ VERSION version ] [ FROM old_version ]
CREATE EXTENSIONは現在のデータベース内に新しい拡張を読み込みます。 読み込み済みの拡張と同じ名前の拡張を読み込むことはできません。
拡張の読み込みは基本的に拡張のスクリプトファイルを実行することと同じです。 スクリプトは通常、関数、データ型、演算子、インデックスサポートメソッドなどのSQLオブジェクトを新しく作成するものです。 CREATE EXTENSIONはさらに作成したすべてのオブジェクト識別子を記録して、DROP EXTENSIONが発行された時に削除できるようにします。
拡張の読み込みでは、その要素オブジェクトを作成するために必要となるいくつかの権限が必要です。 ほとんどの拡張で、これはスーパーユーザもしくはデータベース所有者の権限が必要であることを意味します。 CREATE EXTENSIONを実行するユーザが、後の権限検査の際に拡張の所有者となります。 同様にこのユーザは拡張のスクリプトにより作成されたすべてのオブジェクトの所有者となります。
同じ名前の拡張がすでに存在していてもエラーにしません。 この場合注意が発せられます。 既存の拡張が、現在利用可能なスクリプトファイルより作成されるものと何かしら似たものであることは保証されません。
インストールする拡張の名前です。 PostgreSQLはSHAREDIR/extension/extension_name.controlファイルから詳細を読み取り、拡張を作成します。
拡張のオブジェクトをインストールするスキーマの名前です。 これにより拡張の内容を再配置させることができます。 指定されたスキーマは事前に存在していなければなりません。 指定がなく、拡張の制御ファイルでもスキーマを指定していない場合、現在のデフォルトのオブジェクト生成用スキーマが使用されます。
インストールする拡張のバージョンです。 これは識別子あるいは文字列リテラルのいずれかとして記述できます。 デフォルトのバージョンは拡張の制御ファイル内で規定したものになります。
FROM old_versionは、 単なるオブジェクトの集合で拡張としてパッケージ化されていない"古い形式"のモジュールを置き換えるために拡張をインストールする時、この場合のみに指定しなければなりません。 このオプションによりCREATE EXTENSIONは、新しいオブジェクトを作成するのではなく、既存のオブジェクトをパッケージに取り入れる別のインストールスクリプトを実行するようになります。 すでに存在するオブジェクトを含有するスキーマをSCHEMAで指定することに注意してください。
old_versionで使用する値は拡張の作成者が決定しますので、 拡張にアップグレード可能な古い形式のモジュールのバージョンが1つ以上存在する場合に変動する可能性があります。 PostgreSQL 9.1より前で提供された標準の追加モジュールでは、モジュールを拡張形式にアップグレードする時old_versionにはunpackagedを使用してください。
拡張をデータベースにロードするためにCREATE EXTENSIONを使用できるようになる前に、拡張のサポートファイルがインストールされていなければなりません。 PostgreSQLが提供する拡張のインストールに関する情報は、追加で提供されるモジュールで説明します。
現在ロードで利用可能な拡張はpg_available_extensionsまたはpg_available_extension_versionsシステムビューで識別できます。
新しい拡張の作成に関しては項35.15を参照してください。
現在のデータベースにhstore拡張をインストールします。
CREATE EXTENSION hstore;
9.1より前にインストールされたhstoreを拡張形式に更新します。
CREATE EXTENSION hstore SCHEMA public FROM unpackaged;
既存のhstoreオブジェクトをインストールしたスキーマを指定することに注意してください。