45.15. pg_database

pg_databaseカタログには使用可能なデータベースの情報が格納されます。 データベースはCREATE DATABASEコマンドで作成されます。 いくつかのパラメータの詳細については第21章を参照してください。

ほとんどのシステムカタログとは異なり、pg_databaseはクラスタにおける全てのデータベースにわたって共有されます。 データベース毎に1つではなく、クラスタ毎にたった1つだけpg_databaseのコピーが存在します。

表 45-15. pg_databaseの列

名前参照先説明
datnamename データベース名
datdbaoidpg_authid.oidデータベースの所有者。通常はそのデータベースの作成者
encodingint4 このデータベースの文字符号化方式。 (pg_encoding_to_char()で、この番号から符号化方式名称に変換できます。)
datcollatename このデータベースのLC_COLLATE
datctypename このデータベースのLC_CTYPE
datistemplatebool 真であれば、このデータベースの複製として新規データベースを作成するようにCREATE DATABASE"TEMPLATE"句の中でこのデータベースを使用できます。
datallowconnbool 偽の時はこのデータベースには誰も接続できません。 これはtemplate0データベースが変更されることを防ぐために使用されます。
datconnlimitint4 このデータベースに対する同時のコネクションの最大数を設定します。 -1は無制限を意味します。
datlastsysoidoid データベース最終のシステムOID。 pg_dumpでは特に有用です。
datfrozenxidxid このデータベースの中で、この値よりも前のトランザクションIDは、永遠("凍結")トランザクションIDを持つように変更されています。 これは、このデータベースに対して、トランザクションID周回を防ぎ、かつ、pg_clogを縮小させることを目的としたバキュームを行うかどうかを追跡するために使用されます。 これはテーブル毎のpg_class.relfrozenxid値の最小値になります。
dattablespaceoidpg_tablespace.oidデータベース用のデフォルトテーブル空間。 このデータベース内でpg_class.reltablespaceがゼロであるすべてのテーブルは、このテーブル空間に格納されます。 特に、共有されていないすべてのシステムカタログはこのテーブル空間にあります。
dataclaclitem[] アクセス権限。 GRANTREVOKEを参照してください。