第 55章外部データラッパの作成

目次
55.1. 外部データラッパ関数
55.2. 外部データラッパのコールバックルーチン
55.2.1. 外部テーブルスキャンのためのFDWルーチン
55.2.2. 外部テーブルの結合をスキャンするためのFDWルーチン
55.2.3. スキャン/結合後の処理をプラン生成するためのFDWルーチン
55.2.4. 外部テーブル更新のためのFDWルーチン
55.2.5. 行ロックのためのFDWルーチン
55.2.6. EXPLAINのためのFDWルーチン
55.2.7. ANALYZEのためのFDWルーチン
55.2.8. IMPORT FOREIGN SCHEMAのためのFDWルーチン
55.2.9. パラレル実行のためのFDWルーチン
55.3. 外部データラッパヘルパ関数
55.4. 外部データラッパのクエリプラン作成
55.5. 外部データラッパでの行ロック

外部テーブルへの全ての操作は、コアサーバの呼び出しを処理する関数のセットで構成される、外部データラッパによって扱われます。 リモートデータソースからデータを取り出し、そのデータをPostgreSQLエグゼキュータに返却する責任は外部データラッパにあります。 もし外部テーブルの更新をサポートするのであれば、ラッパはそれも扱わなければなりません。 本章では、新しい外部データラッパを作成する方法の概要を示します。

独自の外部データラッパを作成する際、標準配布物に含まれているものは優れたリファレンスです。 ソースツリーのcontribサブディレクトリを調べてください。 CREATE FOREIGN DATA WRAPPERマニュアルページにも有用な情報があります。

注意: 標準SQLでは外部データラッパを作成するインターフェースを定義しています。 しかしながら、PostgreSQLに適応させる労力が大きく、また標準のAPIが広く採用されているわけでもないので、PostgreSQLはそのAPIを実装していません。