石田さんの取得されているPostgreSQL CE 資格は?
PostgreSQL CE 7.4 はSilver とGold、PostgreSQL CE 8 はSilver を持っていま す。現在配信されているすべての資格をもっていることになるようですね。
※2006 年11 月インタビュー時公開のすべての資格は上記の通り。
PostgreSQL CE を受けたきっかけは?
もともとPostgreSQL を使いはじめたきっかけが「勉強したかった」という理 由なので、PostgreSQL CE 7.4 Silver が始まったときも誰かから勧められるわけ でもなく、自然と受験する気になりました。資格試験になり必要な知識が網羅さ れているので、独学でやってきたことが正しかったことの証明になると感じたの で、「取りたい」というよりも、「取らなくては」という感じでしたね。7.4 Gold と 8.0 Silver は、サイクル・オブ・フィフスに入社してから受験しました。会社で PostgreSQL を担当しているということと、Silver を取得したら、その上位の Gold 取得をめざすという自然な流れでしたが、それに加えて仕事上で第三者に 対して自分のスキルを証明できるものとして使えると思いました。
勉強の方法を教えてください。
基本的にはPostgreSQL に付属するマニュアルを読むことをひたすら行いまし た。日本PostgreSQL ユーザ会が発足する前からPostgreSQL に付属するマニュ アルの翻訳作業に関わっていたこともあり、どこに何が書いてあるのかはほとん どわかっていたのが良かったですね。しかし、ただ読むだけではなく、自分で 勉強用のノートを作って試験範囲の項目ごとに重要なポイントなどを書き込んで いきました。ひとつのことを調べ始めると細かいことが気になってきて、最終的 にはソースコードまで追いかけていることがよくありました(笑)。幅広く勉強す るきっかけとしてもとてもよかったです。勉強ノートは良かったです。自分の弱 いところを書き出せば復習にも使えるし、なにしろ自分が書いたものなので読み 返ししやすい。あとは単純に、「これだけやったんだ!」という自信にもつながり ます。他の人にも勧めたいですね。あとは試験直前 にはPostgreSQL CE のウェブサイトにある練習問題 を解いて、問題の難易度傾向をつかんだり、理解度 を試すといったことをしました。
試験を受けてみて手ごたえはいかがでしたか?
最初に感じたのはバランスがよく作られているということでした。難しすぎる わけではないが、簡単に満点をとれるものでもない。難しい問題と簡単な問題 がうまく取り入れられていたと思います。それに、実用的な問題が多く、実際の 現場で利用するような質問が多いと感じました。試験としては重要なポイントで すよね。よく利用されるものがちゃんと試験に出る、ということです。試験時間 は十分にあるので見直しもきちんとすることができました。でもやはりGold 試 験はPostgreSQL の内部的な知識がかなり求められると思います。問題数は Silver と比べて少ないですが、マニュアルをかなり読み込む必要があるなと感じ ました。あと、バージョンによる試験の違いですが、7.4 Silver と8.0 Silver を比 べると、若干8.0 のほうが難しかったような気がします。近年、PostgreSQL は エンタープライズ仕様の機能を追加してきているので、使ったことのない機能が 増えてきているためだと思います。
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石田さんが作った勉強ノート資格をとってよかったと思うことはなんでしょう?
資格を取るという目標をたてて勉強し、勉強の過程で新しい発見があったの で非常に有意義な経験でした。それ以外には自分のスキルを示す基準ができた ということです。私は何度か転職をしていますが、そのたびにPostgreSQL の技 術があるとしてもその証明が難しいということを感じていて、PostgreSQL CE が できる前からそういった基準があればいいなと思っていました。
更に、石田さんの所属するサイクル・オブ・フィフスの代表である澤田 周さ んもインタビューに同席し、以下のようなコメントをいただきました。
弊社はオープンソース開発のエンドユーザ企業という立場なので、 「PostgreSQL に詳しいです」とお客様に伝えるために、全体で共有できる一定 の基準を提供するPostgreSQL CE を取得するということは対外的にとても有用 なものだと考えています。特に同業他社さんではPostgreSQL CE が認知されて いることもありますので、PostgreSQL CE Silver、PostgreSQL CE Gold のロゴ入 りの名刺を見せることで話も進めやすくなります。確かな技術をもっているから、 安心して仕事を任せてもらえる、ということです。
石田さんから見てPostgreSQL の展望はいかがでしょうか?
機能的には商用にも劣らないほど充実してきていますので、今後は更なるパ フォーマンスの向上が求められると思います。PostgreSQL 8.2 ではCPU スケー ラビリティもよくなっています。大きなデータを扱うためにはそれらがとても重 要なテーマになるでしょう。あとは可用性、冗長性といった点も注目を集めており、 現実的なソリューションではpgpool、pgpool-II、Slony-I などのミドルウェアが 有力なのではないかと思います。
とはいえ私にとってPostgreSQL の一番の魅力 というのはソースコードが全て読めるということに あります。必要があれば自分でソースコードを修 正して自分の好きなように動かすこともできます し、知的好奇心を満たしてくれるソフトウェアだと 感じています。これから先も現在と同じオープン ソースという体制で、更なる良いソフトウェア開 発が続けられることを期待しています。
2006年11月取材