PostgreSQL CE Gold資格者第一号となりました、株式会社NTTデータのエンジニアで日本PostgreSQLユーザ会の理事としても活躍されている永安さんに、お話を伺いました。
ふだんはどんな仕事をされていますか?
もともとは、PostgreSQL関連のR&D(研究開発)を行っているチームでした。プロダクトとしては「PostgresForest」などがあります。 現在はもう少し範囲が広がっており、PostgreSQLを使おうとしている社内のプロジェクトに対して技術支援を提供する、社内コンサルテーションなどの業務も増えてきています。
PostgreSQL CEを受けたきっかけは?
以前の研究開発ですと、自分に関係のある範囲だけについて知っていれば足りていたのですが、実際のプロジェクトを支援するコンサルテーションを行うようになったため、アプリケーション開発者、あるいはDBAといった視点からの、より幅広いPostgreSQLについての知識が必要とされるようになりました。
また、PostgreSQL CEの受験の直前にRHCEを取得していたこともあり、あらためて資格のための勉強をすることで、自分の知識や経験の棚卸ができる、特に「弱い部分」を把握してその部分を補える、と考えたこともありました。
勉強の方法を教えてください
私が受験したときには、Silverについては参考書が既に出版されていましたが、Goldに関してはまだ何もまとまった情報がありませんでした。 ですので、CE GoldのWebページに載っていた試験範囲について、オフィシャルマニュアルを読み込むこと、あるいはオフィシャルマニュアルで足りない場合にはGoogleを使って情報を探して勉強する、といったことを行いました。オフィシャルマニュアルに関しては、2日くらいかけてリファレンス以外の部分をほとんど読みました。 あとは、実際に実機を使って動かしてみて、わざと障害を起こして復旧させてみたりと、手を動かすことも心がけました。
Gold試験を受けてみて手ごたえはいかがでしたか?
内容としては、とんでもなく難しいという印象はありませんでした。暗記するよりは、きちんと筋道を立てて理屈を理解できているかどうかが問われるのではないかと思います。Goldの勉強に当たって、マニュアルを今までで一番真面目に読んだと思うのですが、きちんとマニュアルを読むことの重要性を今回痛感しました。
試験の内容については、「運用管理、パフォーマンスチューニング、障害対応」の三つのセクションがあったのですが、「障害対応」が一番難しいと思いました。というのは、やっぱり実際に障害を経験してみなければ覚えられないこともありますから。
日本で初のゴールド認定者ということですが・・・
一番だったことには驚きましたが、やっぱり嬉しいですよね。 世の中にIT系の資格試験はいろいろあるわけですが、対策本などがない状況であえて困難に突っ込んでいった価値はあったのかなと思います(笑)。
永安さんから見てデータベースPostgreSQLの展望はいかがでしょうか?
PostgreSQLの適用範囲がどんどん広くなってきており、しかも認知度もかなり向上してきているのを感じます。最近はお客様から直接「PostgreSQLでチャレンジできない?」と言われることも多くなってきています。
PostgreSQLは特定の企業のプロダクトではないため、企業製品と比べると「ユーザーが使うこと」の重要性がより大きいと思っています。 特に弊社においては「OSSのRDBMSと言えばPostgreSQL」という状況になりつつあるため、運用管理やパフォーマンスチューニングについての正しい知識や経験を展開して、最終的にお客様に満足していただくこと、そういう実績を積み重ねることが重要だと思っています。 そういった中から、開発コミュニティにフィードバックを行いながら、更に適用領域が広がっていく、実績が積まれていく、というポジティブなサイクルを回せるようになれば、と思います。 そのためには、我々エンジニアがもっともっと勉強しなければならないのですが(笑)。